【 rare metal 】

此処 【 rare metal 】の物語や私的お喋りの全部がね、作者の勝手な妄想ですよ。誤解が御座いませんように。

宮島宵壊れ噺

2009年02月18日 17時21分43秒 | 異次元世界 
 
 (画像はイメージ)




「ホラぁ、潜(クグ)るぞぉ 」

「潜ったらなんかぁ、いぃことぉあるのぉ?」


「いぃことなんかあるもんか 」

「ジャぁ、潜らなくてもいぃよぉ 」



「あんな、イッツモおもうんだよ 」

「なにぉ?」



「一回くらい、ボクのゆうとぉりにしてくれないかぁ 」

「ナンでもゆぅとぉりにしてるよぉ 」


「ジャぁ、黙って潜ったらいぃんだよ 」



知らない? 街中に建つ大きな鳥居はね、

向こう側にへとの入り口なんですよ。


ふたりが此れから先。

辿り着けないような世界のね、入口なんですよ。



手を握り合ってね、サッサト潜ればね。



暗い夜の中では想わぬ物事が起こるかもしれません。




「嘘吐き。ナンにもないじゃない 」

「ボクは観れる 」


「ナニが?」


キミの怒る顔は薄闇越し、アッチ側から覗くようなんだよ。



暗さな宵は、優しさじゃぁないナニか肌に触るような宵でした。