【 rare metal 】

此処 【 rare metal 】の物語や私的お喋りの全部がね、作者の勝手な妄想ですよ。誤解が御座いませんように。

天使が ブンブン

2010年11月18日 02時17分52秒 | メタルのお話し 
         (何時か何処かでふたりで座ろう)
 
 
 
 
【イチカ罰ぃカ】
 
 
夕方のお空の上で 小さなこどもの兄弟天使が
 
背中の羽ぉ ブンブン ブンブン
 
ブンブンならして飛んでいる ブンブン
 
小さなお羽根を ブンブン
 
いそがしげに羽ばたかせ ブンブン ブンブウン
 
 
 
夕陽さん 眠くなってお山に沈みかけ
 
お顔が隠れ 真っ赤なおつむで
 
お空に浮かんでる夕雲さん 赤く照らしてる
 
 
 
「ニイチャン急がなくっちゃぁ まにあわないよぉ!」
 
「だから 早くでかけよぉっていっただろぉ」 
 
 
イッソウ羽ばたき ブンブン ブンブン!
 
 
「ナニ いそいでるのぉ?」
 
「ぁ!一番星さんこんばんわぁ~!」
 
 
「チョットおくれちまったぁ」
 
「ナニぃ?」
 
「ぅん お使いなんだぁ」
 
「誰のぉ?」
 
「綺麗なひとからたのまれたんだぁ」
 
「ナニぉぅ?」
 
「内緒だから教えないぃ~」
 
「じゃぁ 聴かない」
 
 
「ェ~・・・・・・・いうよぉ 聴いてくれないんだったらぁ」
 
「ぅん 聴かない」
 
「ゥン お手紙ぃ」
 
「ほぉぅ・・・・・ナンって書いてるんだい?」
 
 
「聴かないぃ?」
 
「聴きたくなんか ないよ」
 
 
「ぁのねぇ スキ って」
 
「恋文ぃ?」
 
「コイブミぃ? ッテ?」
 
 
「心を伝えるお手紙ぃなんだよ ひとサンの心の中のね」
 
「スキ ッテ?」
 
「そぅだよ スキって想いのね」
 
 
「ソォカァ!だから頼まれるときぃ 真っ赤なお顔だったんだぁ~!」
 
「ニイチャン 早くぅ!」
 
「早く届けておあげなさい」
 
 
「ぅん じゃぁバイバイぃ~」
 
 
「ニイチャン アノお家かなぁ?」
 
「ぅん もぉ暗いのにぃ あのひとポストの中ぁ覗いてるよぉ」
 
 
「コンバンハぁ お手紙ぃ」
 
「ぇッ!ボクにかい?」
 
「ぅん ハイこれぇ」
 
 
ボクは急いで差出人の名前を確かめた。
 
暗くって視にくかったけど 天使がマッチを点してくれた。
 
ボクが手紙の名前を見ようとすると 天使が訊いてきました。
 
 
「ネェ 恋文ぃでしょぉ?」
 
「違うよ ボクが先に出したのが恋文なんだよ」
 
 
「なぁんだぁ 違ったんだぁ~!」
 
「じゃぁコレってなにぃ?」
 
 
「お返事だよ」
 
「オヘンジィ?」
 
 
ボクが イチカバチカ出したお手紙のね。
 
 
 
「ニイチャン あのひとぉ 笑ってゝ泣いてたよぉ」
 
「ぅん よかったんだぁ~!」
 
 
 
ブンブン ブンブン
 
暗い夜空を見上げるとね ブンブン ブンブン
 
あなたの所にもね ブンブン ブンブン
 
 
ッテ 聴こえたらいぃね
 
 
ブンブン

 

 

オヤスミナハイ

 

    



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