【 rare metal 】

此処 【 rare metal 】の物語や私的お喋りの全部がね、作者の勝手な妄想ですよ。誤解が御座いませんように。

夜の物語

2009年12月18日 02時11分27秒 | 無くした世界 
  

  (掲載画像はイメージ:無関係)




【心も無くとも】



まだ来ぬ 五月の季節は心ぉ失くさせるのでしょぅ

其の時まで 短き日々も重ねれば長きもの


我慢と堪え 柔らかき紅き唇噛んで 白き歯で噛み切れゝば

味はうは 想いも届かぬ辛き血の味



泪ぉ 必死で我慢


頬ぬらす流す悔しさに負けじと 暗き星が瞬く夜空観れば

耳の耳朶に滴る透きとぉりし 想いも軽きな感じな 一滴



足下に 落下と落ちる音も聞こへぬ音 


其れの微か音 闇が好みます



心弄る物の怪な 一途な叶わぬ尽きぬ想い


嗚呼とタダタダ ゛聴こえぬ筈な人の溜息

何処かゝら 同じ心の慰めにと


何処かゝら キット 何処かゝら



幾度と上向き流し込むは 甘くとも苦き酒精の味


クリスタルグラス 掌にて握り割りたい

我の掌ぉ 鋭き硝子の破片にて刻みたい

為れば 痛みも慰めの筈だから




死は甘やかすかと 添い寝もと

酔へぬ意識の想いは 甘き幻想囁き


コッチにお出で 辛きもなき世界にへと



逝けれゝば 簡単なお終い

キット 感嘆なことの始まり



我の人生の物語は 最初の始めからのお間違い




夜に 単車のヘッドライトが 

闇な淡路島の西海岸道ぉ照らせば

囁きが聴こへます
 

お前の背中には 重きものが乗ってるよ と

一緒にお出で 安らかな此処に と




フルフェイスヘルメットのなか 我が呟くは

早く逝きたいもんだと


後ろについてくる単車の者 問う声

メットのインカムが問う


「オトン ナニ考へてるんや?」


訊きに応え難く無口になれば 更に問う


「オトン シールド曇らへんかぁ?」

「寒いさかいな ドッカで止まって拭かんとあかへんな。」


問いに応へれば 後ろの無言の聴き変事



淡路の深まる夜は トドの詰まりもなき夜

山ぉ越え 東海岸に出れば

暗き海峡の向こう側 輝き瞬く神戸の明かり



「オトン 寒くないんかぁ?」

インカムが囁けば 左腕あげ合図で応じる



何処までもと ついてくる者が無言でついてくる


我は 息子と単車転がす幸せ者



終わりもなく 闇を突き進みたい





物事の初めからのお間違いも感じずに





バイバイ




  
ファイト

  


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