(嘘ナ漢詩)
想我秋他所余所事 心胸内寂感俯歩行
在限再会望願望多 此世俄生急生逝達
夢貪瑠璃色緋色可 無念想象視望窺確
他畜生道 嗚呼 益々餓鬼道
希望もなき物事ぉ 懸命にお探しても
確かに叶へられることがあることなのでしょうか
唯独りでにと確かなことは 人の生き死にの死への旅立ちは生れし時から
秋の午後の澄みし陽射を浴びれば 者の心は哀れ以上には温もりもせず
其れ故に無常を友とするのならば なにも温かきものぉ お求め遣らずにと
人が漸くにと 独りが通れる踏みわけ路あるならば 其れは獣道
人が独りで逝く道は もぉ生きるなどとお忘れな
冷たき死人とお為りし仏が夜に歩く道
其の道 夜の暗闇を物の怪どもが彷徨う道
何方からも見つかることなども無けれど
誤りて道より踏み外せば 外道も悔やむ路導誘い
お気づけば片足が 墓場の泥に埋めたる箱の淵より中にと
無間地獄にへと 堕ちることかと
知りたくも無き 辻褄合わせしましょうかと
誰かゞ我にと問へば 充分にと解らねどもお教え致しましょう
もしも聞かれゝば 厭とは申しませぬ
問われゝば 賢くもなく無碍に申しましょう
問われゝば 訊かれゝば
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