【 rare metal 】

此処 【 rare metal 】の物語や私的お喋りの全部がね、作者の勝手な妄想ですよ。誤解が御座いませんように。

教授の記事を勝手に転載しました。ごめんなさい。

2011年04月15日 02時38分03秒 | メタルのお話し 
 
 
以前 勤めていた知的障害者施設には、バスで通勤していた。 昨年の秋から新たに就職した老人ホームには、
地下鉄通勤だ。 駅のごみ箱から、週刊誌を拾う楽しみが増えた。 そんな中、週遅れの 「週刊新潮」 を拾って読んでいた。
そこに見いだした記事、<命を捨てて命を救った 「殉職者たち」 の物語> には、
周りの眼も憚ることなく、思わず落涙してしまった。
 
長い記事なので、僭越ながら、おじさんがリライトする。
 
 
その女性の勇気は、海外でも複数のメディアで広く称えられた。
女性の名は、遠藤未希さん (24)。 宮城県南三陸町役場で、昨年4月から危機管理課に勤務していた。
今は跡形もない木造の本庁舎と違い、彼女が詰めていた隣接の防災対策庁舎は鉄筋コンクリート3階建て。 
が、ここも今は赤茶けた鉄骨だけが剥き出しである。
災害時の砦となるはずだったその庁舎で、未希さんは最期まで防災放送のアナウンスを続けていた。 
「6メートル強の津波警報が出ています。 早く避難してください!」
家族ぐるみの知人である芳賀タエさん (61) も、そんな彼女の声に救われた。
「普段はゆっくり静かに喋るのに、上ずった声で繰り返し言ってた。 地震のあとに津波が来るって分かっててても、
家や家族が気になって海の方に戻ってしまう人も沢山いたの。
それが、未希ちゃんの放送で、本当に危ないってわかって逃げた人が大勢いたのよ。
あんなに若い子が、数千人の命を救ったの。 町ではみんなそう言ってる」
芳賀さんによれば、放送が途切れる直前、未希さんの 「あっ」 という声を多くの人が聞いている。
町長以下約10名は屋外階段の手摺に掴まって何とか助かった。 が、未希さんは、今も行方不明のままだ。
  
岩手県大槌町では、加藤広暉町長 (69) も殉職した。 町長の遺体は19日に発見された。 
職員の避難を優先させて、逃げ遅れたのか。
  
 
 
 
おなじ大槌町では、町民の避難を優先させて命を落とした消防団員が少なくない。
越田富士夫さん (57) も、そんな一人だ。
「他の団員と手分けして水門を閉めて分団の屯所に戻ると、越田さんがいました」
と、同僚が悔しそうに続ける。
「私らの消防車に乗れ、と越田さんに叫んだんです。 でも、手を顔の前で振って、”乗らない”
とジェスチャーし、続けて掌を前に出して ”行け” と指示した。 それで私らは避難誘導に行ったんですが、
越田さんはその後、屋上に登って半鐘を鳴らしつづけ・・・」
すでに停電で、屯所のサイレンが鳴らなかったのだ。
「私らの後に屯所に来た団員にも、越田さんは ”早くおまえも逃げろ” と指示を出し、
自分は半鐘を鳴らし続けたんです。 恐らく、覚悟を決めていたんでしょう。
町の人は、”今でも耳に残っている” と言います」
  
この他、消防車でギリギリまで避難広報し、いざ自らも避難しようとしたとき、
動けなくなっていた60代の女性を助けようとして命を落とした消防団員もいた。
翌日、横転して大破した消防車が発見された。 
助手席の遺体の手には、拡声器のマイクがしっかりと握られたままだったという。
最期の最期まで、身を賭して声を振り絞っていたのだ。
  
 この他にも、多くの警察官が津波を背に仁王立ちするように壮烈な殉死を遂げた。                                
                                    (文責 おじさん)
  
 
 
 
 
 その場に踏みとどまり、自らの責任を全うし、殉職した多くの人々。 その尊い犠牲を、いま語り継がねばならない。 
 今年の桜を観ぬまま逝ってしまった人々に、心からの感謝と、尊敬と、哀悼を。。。
 
 黙祷。
 
 
 
 

転載元 転載元: おじさんの依存症日記。 http://blogs.yahoo.co.jp/taediumvitaetantpis/60943050.html

 

   


物想う心:モノオモウココロ

2011年04月09日 01時18分27秒 | メタルのお話し 
   
  
物想う心
  
  
  
【終に添い遂げる者:ツイニソイトゲルモノ】 
 
心ゆるし付き合う者の裏切りには 裏切りを
 
想う女の哀しみには 心やさしさな包むものを
 
 
辛き心の寂寥には 暖かな寒き孤独をと
 
 
つくづくと 呑むほどに酔はれぬ酒には
 
きつく噛みしめる諦めを
 
 
頼るダチ(男)には心根を 幾度もと吐露し
 
好きな女には 我の心のすべてを奪われよぉ
 
 
物言わぬ物語には 終はりなき最終章を付け加へよう
 
 
秘かな 隠しな物事なんかに確実な終わり方なんか あるもんか
 
心が心を悪遊びで 弄ぶだけ
 
 
強きな酒精が求めるは 生きるのに悪足掻きする者が欲しいと
 
 
Kamerad(カメラード) Kamerad
 
死ぬほどと求めるは カメラード
 
 
終(ツイ)に 己が看取られたい方は 
 
悔しさも 安らぎも知り過ぎたる人がいぃ
 
 
キット
 
 
 
  

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【哀しみの女】

2011年04月05日 02時17分10秒 | 店の妓 ツネ嬢
 
【赤い髪の女ツネ嬢】(17)
 
 
 
【あの時】
 
女を連れ、若い衆が戻ってきた。
 
助手席で前屈みになってる躯を尚更低くさせ、後ろのドアが開くのをまった。
顎先が膝に着き、頭の毛がダッシュボードを擦る。
無理な姿勢は胸を圧迫し、息苦しかった。
  
後部ドアの窓ガラスが軽く叩かれ、ドアが開く音がした。
飲み屋街の夜が始まるときの、賑やかな喧騒音が聴こえた。
 
「頭ぁ、連れてきました」
若い衆、開けたドアの外から言う。
 
「○○さんぅ、ご用ぉってなんですかぁ?」
 
「ぁあ、忙しぃのに悪いなぁ」
「いぃえぇ。ウチぃ今からお客さんと同伴しますんよぉ」
「それやったら、早ぁに済むさかい乗って話しぃしよかぁ」
 
女が乗り込むのを感じたので自分。普通の姿勢に坐り直した。
タイヤが車道に落ちる振動を尻で感じ、エンジン音低く唸りだす。
 
「チョットな、一廻りドライブしよかぁ」
○○さん、あくまでも優しいぃ声音やった。
 
「アンタぁ、店ぇかわったんやなぁ」
「ハイぃ。昨日からですぅ」
 
車が静々と動き出し、最初の角を曲がり終えた時やった。 
 
「ナッ!ナニしますの!」 
 
自分。助手席ドアに右肩つけ、首を後ろに向けないようにしながら、背もたれ越しに覗いた。
 
○○さん、女の右手首掴んで持ち上げていた。
夜会服(ドレス)の肌が透けて見える右袖、無理ヤリ捲りあげようとする。
女が必死な顔し左手で抵抗するのを○○さん、軽くいなすように払い除けた。
女の腕を車の天井まで上げさせ、袖を肘の上まで捲りあげた。
 
女の耳元まで口を近づけ、恐いくらいの穏やか囁き声で。訊いた。
 
「なんやねん?」
車の中が凍りついた。
 
冷たさは、Ⅴ8エンジンの唸り音隠し、静かすぎるくらいになった。
オンナは○○さんから顔を背け、窓の黒色カーテン。眼を見開いたまま観ていた。
女の横顔の、顎の筋肉が強く固まり、下唇が前歯で噛まれていた。
 
 
自分此の時の女の横顔。今でも憶えています。
ナンかぁ、凄惨な程の艶のある綺麗さやなぁ!
 
ット。そないに想ったのを憶えています。
 
 
○○さん、伸びた肘の内側に唾を飛ばした。
大きな掌と唾で、塗られている肌色ファンデーションを擦り取る。  
 
「チィフ視てみぃ」
○○さん。女の細い腕をユックリト下ろしながらやった。
 
「ぁ!アンタ!」
 
ワイを見て驚いた女の顔。直ぐに堕ちるように歪んだ。
見開かれた上瞼。益々コレ以上ないほど引き攣ってきた。
 
無理にと夜会服の袖、捲りあげ隠れていたものが覗いていた。
肘の内側。柔らかそぅな白い皮膚肌の下。
視えるはずの青い血管、隠れるほど肌が青黒く染まってた。
 
 
「モクくれるかぁ」
○○さん。掴んでいた女の手首、放り出しながらやった。
 
ワイが自分の煙草を捜す間もなく、運転席の若い衆が後ろに腕を伸ばした。
自分、此の時。車がいつ停車したのか気づきもしなかった。
 
「ワイちゃうがな」
女の方に顎を振った。
 
若い衆、直ぐに運転席の上で後ろ向きになるように両膝立ちし、座席の背もたれから身を乗り出した。
 
「姐さん。どぉぞ」
ナニも感情のこもらない喋り方やった。
 
若い衆が差し出すパッケの縁から突き出たモクのフイルター。
綺麗なエナメル塗った細い指先が摘まむとき。可哀そうなくらい細かく震えてた。
 
女が引き抜くと○○さん。若い衆の手からパッケ、取り上げた。
手首の一振りでフイルター浮かせながら口元へ。前歯で銜えた。
 
若い衆。手品師みたいに箱燐寸で小さな炎を点けた。
点した軸を両掌で囲うようにし、赤い紅色の唇が銜えたタバコに火を点けてやった。
 
オンナが大きく吸い込んだ。煙を吐き出す前に唇の端の小さな絆創膏を触った。
触てるその時。女の目線がワイの顔を掠め過ぎた。
 
 
ワイ。それがドナイしたんやボケ!アン時アンタを助けたん。
ワイなんとチャウんか。クソダボがぁ!小便垂れの糞アマぁ!
 
自分。心がオンナにたいしての憤りでイッパイでしたわ。
 
 
若い衆。直ぐにまた、手品師みたいな手つきで火をつけ直した。
腕を○○さんに向けかけたら、○○さん掌広げ断った。
燃える燐寸の軸。鮮やかなほどの一瞬な感じで、眼の前から消え去った。
 
○○さんがパッケ、ワイに差し出した。パッケごと頂いた。
○○さん、デュポン(ライター)で自分のモクに火を点けると、ワイの煙草にも火を回し点けてくれた。
 
車ん中。煙たいとかやなく火事場やった。
 
車が動き出した。コナイに煙が充満してるのに、よぉぅ!運転できるんやなぁ。
ット。自分。若い衆にホトホト感心しましたわ。
 
 
「アンタに話しあるん。コイツなんや」
ワイに顎をしゃくりながらやった。
 
「おとなしゅぅなアンタ。、チィフのゆうコト訊かんかったらなぁ・・・・」
それまで優しかった物言いの○○さん。ワザト言い淀んで見せた。
 
「ナニがですか?」
喋るとき、口から煙が流れ出ていた。
 
「アンタとチィフらの此の前のコトやからな、アンタが判断しぃや」
 
女。煙草を銜えようとしたけど、動きが止まった。
 
「ナンもアンタが憎いわけやないんや。頼んでるんやで」
「ナニぉです!」
 
 
アメ車のドライブ。一廻りどころか魚町を、何周したか解らんようになっていた。
フロント硝子越しに覗く、建ち並ぶ店舗ビルの電飾看板(ネオン)。煌びやかに瞬いてた。
 
 
自分。心が萎えそうやった。
 
後ろから聴こえてくる、○○さんが喋る一方通行の言葉。
それを無言で訊き齧り、ナンとか租借しようとする薬(シャブ)中女。
 
 
縄澤が憎かった。ドグサレ(腐れ)がぁ!やった。
 
それ以上にぃ。深くと自分の心が情けなかった。
 
 
 
酒が無性にぃ呑みたかった。
 
気が狂うほど呑みたかった。 
 
 
 
【赤い髪の女ツネ嬢】(17)
   

日本は絶対楽しくなる

2011年03月27日 02時27分29秒 | メタルのお話し 
 
 
キット日本は復活すると想うねん。
 
凄い出来事にも 絶対負けんと想うねん。
 
 
人さんが 困ってる人さんを助けます。
 
 
苦しんでる人さんに 頑張らんでもいい。
 
自分らに甘えてください。と手を差し伸べる人さんいっぱい居ります。
 
だけど遠すぎて 人さんの優しげな手を差しのべてることが判り難いんや。
 
 
いつか終わる時がきますわ。
 
 
けっして いつまでも忘れることなんかできんけど。
 
忘れようとしても 心のなかから消えんけど。
 
あったことやから 忘れるはずもないけど。
 
いつまでも忘れないで いつかは乗り越えられますがな。
 
 
心が苦しくて哀しくて いつまでもと啼きつづけてるんやけど。
 
そんな人さんの心は 人さんがおんなじ心の優しさで見守ってくれてはります。
 
 
自分 想います。日本は絶対にぃ楽しくなります。
 
 
なんも 負けて啼きたい人さん居りませんわ。
 
想いだせば嬉しゅうて 懐かしくて泣くときかてありますわ。
 
 
そぉやないと 絶対おかしいわ!
 
 
勝手にホザギした。
 
ごめんなさい。
 
 
 
 
 
 
  
 
イツカ どこかに行きたいです。
 
 
おやすみなさい
 
 
  

【嫌われ者】

2011年03月11日 01時33分22秒 | 店の妓 ツネ嬢
  
【赤い髪の女ツネ嬢】(16)
 
 
【突き詰める】
 
 
真冬の沈みかける太陽。寒さがで暗い赤色(セキショク)輝きしてた。
 
繁華な町中を東西に走る魚町(トトマチ)通り。
道の両脇には狭い石畳の舗道。
通りを挟んで沿い並んだ、古い建築の貸店舗ビル群。
 
沈みかける暗い夕陽、真横から影で建物を照らしてた。
 
 
大型アメ車の左タイヤ、舗道の縁石に乗り上げていた。
デッカイ排気量の米国車特有の野太いエンジン音。
後部座席両窓と後ろ窓には、黒色フレアー無しカーテン。
 
今みたいに窓に貼る、着色フイルムなんか無かった時代。
 
 
 
黄昏時の夕陽を後ろから浴び、薄暗い車内には紫煙が充満してた。
 
自分。傾いた助手席に坐り、前屈みでドアに凭れないようにし
ズボンのポケットの中で、右拳を握りしめ、フロント硝子視詰めていた。 
躯を前屈みにし、ダッシュボードに左手添えたままだったので
其の無理な態勢で左肩と腰、重い鈍さな痛みが。
 
握り締めた右拳緩め、懐を弄っていたら後ろから肩を叩かれた。
洋モク煙草のパッケ掴んだ、○○さんの手が伸びてきた。
 
「ぁ!ぉおきにですわぁ」
礼を小声で呟き、パッケから浮いてる茶色のフイルター摘まんだ。
 
ダッシュボォドのライター押し込み、暫く待って小さな赤い渦巻でモクに火を点けた。
根元まで、幾本と連続するモクの吸い過ぎは、舌の先痺れさせ喉元辺りを苦く焼く。
吐く紫煙は車内を満たし、煙たさがで眼が渋くなる。
 
アイドリングの微振動、小刻みな震えが尚更と腰に堪える。
坐り屈みが辛くなりかけていた。
 
 
○○さんと三時頃に喫茶店で落ち合い、遅い昼飯喰いながら打ち合わせをした。
茶店出て、○○さん所属団体の車で、街中ユルユル流しながら捜し者していた。
 
「ニイさん、ウロウロしたかて、しょぉうもないんとちがいますんか?」
事務所でワイの髪を鷲掴みにした若い衆、ハンドル回しながら訊いてきた。
 
ワイが応える前に後部座席の○○さんが喋った。
「ゴチャゴチャぬかさんと回さんかいっ(ハンドル)」
 
「スンマセン」
 
其れから暫くして○○さんの 「舗道に乗り上げろ」 との指示まで
低く唸るエンジンの音しか聴こえなかった。
 
○○さん。物言いは荒っぽいけど、ケッシデな物言いには聴こえなかった。
素人さんや、自分みたいな夜働きの者にも、偉そうな口ぃ利かんかった。
 
「視て来いや」
「ハイ」
 
若い衆、ドア開けかけたら○○さんに止められた。
 
「チィフ、ナンぞ飲むかぁ?」
「サッキ喰ったさかい、もぉぅえぇですわぁ」
 
若い衆、車から降りると駆け足だった。
 
「チィフ。アイツ、アンタのコト訊いてきたで」 
「ナニぉです?」
 
「玄人ちゃうんかぁ、やて」
「ワイ、夜働きやけど、自分はクロやない思いますねん」
 
「極道キライやもんなぁアンタ」
 
自分。応えようがなかった。
 
「なったらアカンで」
「なりまへんがな。昔ぃ○○さんと約束しましたやんか」
 
「そぉかぁ、そんなんしたんかぁ?」
「しましたがな。なったらワイが〆たる。言われましたがな」
 
○○さん。後部座席の背もたれに頭を預け、腕組んでました。
 
「アイツな、チィフがクロやんならな、お付き合いしたいらしいで」
「オッおつきあいッテ!ワッ、ワイそないな趣味ぃないですわ!カンニンしてくださいなぁ!」
 
「ナニ虚(ウロ)てるんや。抱けぇゆぅとるんやないで」
「ホナなんですねん?」
「まぁえぇがな。ナンかあったらアイツにゆうたらえぇで」
 
「ナンかぁって?」
「ナンかや。イロイロな」
 
後ろ向きに伸ばしてた首ぃ、フロント硝子に向けた。
魚町通りに並ぶ電飾看板に灯が点りはじめる中。
若い衆が戻って来るのが視えた。
 
後ろに夜会服(ドレス)姿の女が着いてきてた。
 
「ヤット見つけたなぁ」
「スンマセン」
「アンタがナンで謝らなアカンねん」
 
「そやけどぉ・・・」
ホンマは違います。唯ぁワイ嘘ぉ ット心で想っていたら。
 
 
「縄澤やろ。チャウんか?」
 
 
自分。ツクヅクやった。
ケド。嘘がバレタと想った瞬間。
 
心から安堵したんを今でも覚えています。
 
 
  
【赤い髪の女ツネ嬢】(16)

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