横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

GoogleMapsに地形図が

2007年11月28日 23時34分24秒 | 地理情報関連

 都内で午前中開かれたOSGeo財団日本支部の運営委員会に出席をして、午後会社に戻ってきた。そうしたら、「GoogleMapsが新しくなった」という話が聞こえてきた。見てみると、「地形図」というボタンが新設されていて、今までの「ハイブリッド」は消えている。

 「地形図」は、レリーフ表現を行った美しいもので、道路網や河川がグレーでオーバーレイされており、地図としての実用性は結構高そうである。
 そう思いながら、いろいろ見ていると、「???」という箇所がそこら中に出てくる。まず、ローマ字表記の地名がランダムに出てくるのだが、現在は使われていない古い地名、読み方を誤った表記、小字レベルの地名が中縮尺図で記載されているなど、日本人的な常識を知らない人が編集したとしか思えない。また、漢字の地名は主として市区町村名であるが、間違った漢字(読み方は正しくても文字が違う)があったりで、これまた日本人が監修しているとは思えないレベル。さらに、レリーフ表現も、誰もがチェックするであろう北アルプス付近で破綻していたり、品質管理が疑問である。
 おそらく、作成作業は日本国外でやったのだろう(ベトナムとか中国かな?)。そして、納品時の検証作業に、日本人が実質的に関わっていないのだろう。

 とは言え、GoogleMapsは、今度も一番乗りである。Googleはアメリカの会社だ。私はGoogleは好きだが、正直いつもこんなだと面白くはない。対して日本企業はいつも後手である。ミッドタウンのあの会社、目黒のこの会社、北九州のその会社も、結果としていつも後を追いかけるだけ(追いかけないことすら多い)。ブログ向けに気の利いたパーツを提供するのも、それはそれで良いことなのだが、マスユーザーのメインストリームに対して、Googleに先んじてアプローチをしてみないのか。コンテンツもあるし、ユーザーへのリーチもできているし、何と言っても日本人によるオペレーションだ。もっとユーザーのメインストリームに出てきて欲しい。

 じゃあお前の会社は何をやれるか?って聞かれるかも知れない。フリースクロール型のレリーフ表現のWebマッピングシステムの構築は、ここのサイトとか、あそこのサイト向けに既に提供している。多分、うちが日本で初めてだろうと思うが、リンクを張れない。技術はあってもサービス事業者ではないだけに、強がりだけを書いているようで何だか歯がゆいが。