横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

LibrettoSS1000

2007年04月01日 19時08分01秒 | スローライフ
 最近、あのオタクの巨頭が会社にお宝を持ってきている。とてもセンスの良い、小生には追随不可能なコレクションなのであるが、これに刺激を受け、当方も古いものを持ち出してみた。なお、私の場合はコレクター的ではなくて、全て実務で何年も使ったもので、そこら中傷だらけである。

 今回はその第1弾として、東芝のLibrettoSS1000を紹介する。
 Librettoは、想像を超えたコンパクトなモバイルPCで、初代の20,30,50,100と全部使った。特に安定して使えたのは50で、これを使って新幹線の中から携帯電話を使ってメールをやりとりしていると、横に座っている見ず知らずのビジネスマン風の人から「何をやっているのですか??」と興味津々に聞かれた経験が数多かった(97年頃)。当然のことながら、”プロアトラス98”+乗換案内をインストールして、訪問先の位置確認を行い、ワード、エクセル、パワーポイント何でもござれの「小さな力持ち」だった。
 その後、スリムなLibrettoSS1000が出たので、こちらに乗り換えた。

 LibrettoSS1000

 スペック的には、MMXPentium166M、標準32MRAM(私は最大に増設して96M)、2.1GHDD、重さ約820gだった。
 ちょうどWindows98が出る直前であり、アップグレードキットが標準で付いていた。1泊程度の出張では、通称「デカバ」と呼ばれた、大型バッテリーを持参すれば、標準バッテリーと合わせて6~7時間は使えたので、ACアダプタは持参せずにすんだ。ホテルからはモデムでメールの送受信をするので、TDKのモデムカードGlobal Networker3410を持参していた。また、仕事先でプレゼンをすることが多かったのでI/Oアダプタも常時持参していた。99年に2度米国に出張した際にも、これらを持参して現地での仕事や日本との連絡はほぼ完璧だった。

 このモデルは、私は気に入っていたのだが、期待したほどには売れなかったようだ。最大の理由はディスプレイがVGAだったと思う。当時、既にSVGAやXGAがノートPCの標準になりつつあったので、その点で実用性に劣っていた。特に、エクセルを使うのは結構しんどかった。

 今日、久しぶりに取り出してみたのだが、残念ながら起動しない。HDDが壊れているようだ。今さら2.1GのHDDなんて見つからないだろうし、東芝の補修品保存期間も終わってしまっている。ちょっとしょんぼりであるが、実はこのLibrettoSS1000を使っていた約2年間は、私が地図会社に在籍をしていて最も可能性と苦労を体験した時期だっただけあり、いろいろな思い出が詰まっていて、実に懐かしい。