いまジャーナリストとして

 いま私たちの目の前に、次々と現れるニュースをどうとらえ、どう判断するか・・・ジャーナリストの日誌。

東北の現地報告・・・仙台空港を訪ねました。津波に襲われた跡がまざまざと残っています。

2011年06月13日 23時51分03秒 | 日記

 2011年3月11日から、3か月立ちました。
 あの日、地震直後、テレビですぐに生中継で流れた映像が、
津波に襲われる仙台空港でした。
 滑走路が津波にひたされていく光景は、はたしてこれが
現実なのかと思ってしまうものでした。
 
 東北の被災地報告は、仙台空港の様子をお伝えします。

 仙台空港は、現在、仮営業です。

 ターミナルビルに入ると、見るからに仮営業という雰囲気です。

 ターミナルビルの壁は、各地の空港から寄せられた応援
メッセージで埋め尽くされています。

 このひまわりは、そのひとつひとつに、たくさんのメッセージ
が書き込まれているんですよ。



 千羽鶴です。

 
 被災地を支援するためにも重要な空港だったので、米軍が強力
な復旧活動をし、ひとまず仮営業にこぎつけて、飛行機が離発着
するようになりました。
 しかし、一歩外に出ると、津波の跡が、なまなましく残って
います。
 津波で破壊され、動けなくなった自動車を、とにかく、滑走路の
邪魔にならないよう米軍と自衛隊が、空港内の空き地に積み上げ
ました。
 それが、そのまま、残っています。

 遠くから見ると、ちょうどもやがかかっていたこともあって、
自動車の墓場のように見えます。


 仙台の中心部から空港まで、専用の鉄道が走っています。
 その空港駅が、ターミナルビルの真ん前にあります。
 聞けば、高架になった空港駅の床まで津波が押し寄せた
のだそうです。ごらんになってください。

 高架下に車が見えますが、それと対比すると、津波が
いかにものすごい高さまで押し寄せたのか、よくわかります。

 空港のすぐ外に、和風レストランがあります。
 遠くからでも、ひと目、津波に襲われたことがわかります。

 
 中に入ると、この惨状です。

 だれもいません。
 営業再開は、かなり先になるのでしょう。
 むしろ、無事、営業再開にこぎつけられたらいいのですが。


 空港のターミナルビルに掲げられていたものです。
 私たちが言うのは、はばかられます。
 しかし、被災した方がこの言葉を掲げられるのであれば
もう、全面支援したいと思います。

 一日も早い復旧をお祈りします。

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 今回の東北の現地報告は、ひとまず、ここまでとします。
 次回は、折りを見て、岩手県を取材できたらと思っています。