食事を終えた霊媒師ローズさんが
ワインが注がれたグラスを持って
別の部屋に入るや
二人の女性がそれに続いた。
一人は高齢の婦人で もう一人は若い女性、、だった。
リーディングの事が気になる私は
彼女たちが入って行った部屋の方に何度か目を向けた、、。


その部屋との壁に使われていたステンドグラスの隙間から
立ち上がった高齢の婦人が
何やら怒ってでもいるかのような表情で
ローズさんを見つめているのが見えるや
ますます 霊媒師ローズさんへの
不信感が募っていった。
”私、、、アートはオーダーせずに
リーディングだけにするわ、、。” と
バッキーに伝ると、、
”あー その方がえいぞ” と
満足そうに言う。

ローズさんのリーディングは30分間50ドルで
リーディング中に彼女がスケッチしたアートを加えると
70ドルになる。
30分間のリーディングは
霊媒師マライヤさんの約半額だ。
今回迷わず予約を入れたのは
値段が安かった事が大きかった、、、。
1時間が過ぎ
リーディングを終えた二人が部屋から出て来た。
何やら、、呆れたような、、そうして
せせら笑ってでもいるような表情をした高齢の婦人は
一言も言わず まっすぐドアに向かう。
気になる私は
彼女の後姿をずっと目で追った。
夫人の後に続いた若い女性は
ドアの所でオーナーであるブルゾメさんに
ローズさんへの不満でも言っている様子だった。

彼女たちのそんな感情や
リーディングがされた部屋の中で
彼女たちの不満を受ける事になったローズさんの気持ちやらが
私の頭の中で 一緒くたになる。
ぼうとしていると私の番が来た。
3畳間ほどの小さな部屋には
長方形のテーブルとソファーが二つ並ぶ
テーブルをはさんで座ると
”私はサイキック(Psychic)ミーディアム(Medium)のローズです。
この世を去った方たちとも話す事が出来ます。” と
彼女が短い自己紹介をする。
アートは必要ない事を伝え
”録音させて頂いてもよろしいですか?” と
ローズさんに訊くと
”どうぞ” と 気持よく応えてくれた。
リコーディングにセッティングしたスマホをテーブルの上に置いた。

ローズさんのリーディングは
マライヤさんとは 又 違い
霊からの言葉より
彼女が感じる私の過去や現在、、
また未来の姿、、などの話が主であった、、。
録音を聴きながら紙に書留めていかないと
内容が上手くまとまらないリーディングだったので
もうちょっと時間をかけ話したいと思います。
最後にバッキーの事を言われたんだけど
その内容は
”頑固な人だけど 良い人ね
貴方を愛してるわ”、、、でした。

写真はけいちゃんの頭と
日曜日のランチ、、、また 肉を食べました。


録音は必要だワン