はちきんizyのアメリカ丼

料理にすると丼カップル
はちきんイジーとアメリカンいごっそうバッキーの
山あり谷ありの国際結婚ブログです。

味覚を失うこと

2008-12-28 | 家族の癌
家族であるクリスマスデイナーにはそれぞれが1品持って行くことになっている。

私はたいがい デザート 役。  

 
              
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今年は小さく切ったケーキ、カスタードクリーム、ウイップクリーム、チェリー、

パイナップル、キーウイー、バナナ、こんな感じかな、、

とにかく何でもいれてしまってOK 

ガラスの容器にレイヤーに入れて出来上がり。

ちょっとうまく入らなくて 見た目が今一だが、 美味しい!

それと職場に持っていく筈だった フルーツピザ 

朝ばたばたしてて つい忘れてしまったんで、それも義妹宅に持って行った。

メインはハムに七面鳥。

食べた。食べた。お腹がはちきれそうになるまで、、、。

なんとこの日、まだ 胃ロウ で栄養を摂っている義父が

            
                  
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                  (このチューブの先にシリンダーをつけ、

                  液状の栄養剤を入れて胃の中に流し込む。)

義母に

”ちょっとだけ あれとこれを皿に盛ってくれ!” と言った。

私と義母は驚きと喜びで有頂天になった目で、お互いを見合った。

もう その時の 感動 は大きく、

義父に頼まれてもないのに、自分が作ってきたデザートを彼の口に入れ、

            
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”ねえ 美味しい?グランパ” と、私の無理やりな言葉に

”うんうん 美味しいよ” と、、、。

馬鹿な私は一瞬信じこんでしまったが、美味しくはないのだ。

放射線治療がまだ終わって間もない義父は 味覚を失っていた

長いと味覚が戻るまでに 6ヶ月 はかかるという。

グランパ それまで元気でいてね。

世界一  美味しいケーキ作って見せるから、、、。

そんな事を思いながら 急に泣けてきたんで トイレに走った。

自分は味覚がある事をあたりまえに感じ、感謝 をすることさえ 忘れている。

いや、そんな事感じたことさえないんだ。

義父のおかげで そんな自分の幸せに気付く。

 
               
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義父よ、あなたはどれだけ人の為にsacrifice するんだ。

あー 神様、 どうか彼の味覚を返してください。

            
            
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(おまけの話)

離婚をし職を失い途方にくれた男がサンタの衣装を身に着け、4つのガンを持ち、

前妻のすむ家に行き そこにいた9人の人を射殺し、その後 ガソリンをまき 

火をつけた。 そして焼身の体で20マイル先にいる兄弟の家の近くまで行き、射殺自殺した。

と、いう悲しい事件があった。

愛する人をなくし、職を失い、途方にくれるだろう。

でもあなたには健康があった。

出発はできた。

私たちの周りには数え切れないほどの幸せが転がっている。

それらを見つける心を養おう。



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