12時に田無の駅でヨメと待ち合わせ。インド料理店でランチをとり、ファミリーレストランでデザートを食べながら話をする。久しぶりに会う彼女はとても元気で、まるで友達に近況を報告するみたいに、いろんな話題が次々に出てくる。元気そうでよかった。これから大変だけど、頑張ろう。お互いに、これ以上相手を知り尽くした人はいない。出会ったとき、君は19で、僕は21だった。本当に、本当に、たくさんのときをともに過ごしてきた。
逡巡する僕の気持ちとは裏腹に、君はすでにはっきりと前を見据えている。「私を自由にしてくれてありがとう」。この言葉の意味を本当に受け止められるまで、僕にはいったいあとどれくらいの時間が必要なのだろうか。
改札口で見送った後姿は、一度もこちらを振り返ることなく消えていった。
ありがとう――。君と出会えたことに。君のすべてに。君と過ごしたときのすべてに。
君への愛は、いつまでもけっして消えることはありません。
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『そうか、もう君はいないのか』城山三郎
いくつぶもの涙越えてゆけあたたかくやさしき君をいつまでも抱いて
逡巡する僕の気持ちとは裏腹に、君はすでにはっきりと前を見据えている。「私を自由にしてくれてありがとう」。この言葉の意味を本当に受け止められるまで、僕にはいったいあとどれくらいの時間が必要なのだろうか。
改札口で見送った後姿は、一度もこちらを振り返ることなく消えていった。
ありがとう――。君と出会えたことに。君のすべてに。君と過ごしたときのすべてに。
君への愛は、いつまでもけっして消えることはありません。
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『そうか、もう君はいないのか』城山三郎
いくつぶもの涙越えてゆけあたたかくやさしき君をいつまでも抱いて