シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

油谷誠至監督「吟ずる者たち」(2023年、115分)

2024-05-11 20:44:03 | 日本・2020年~
明治時代、広島で酒造を興した「吟醸酒の父」三浦仙三郎と、その意志を繋ぐ現代の蔵人たちの姿を描いたドラマです。

東京でデザイナーとして身を立てる夢破れ、実家の造り酒屋・永峰酒造がある広島県・安芸津へと帰ってきた永峯明日香(比嘉愛未)。

実家は「吟醸酒の父」三浦仙三郎の杜氏の末裔が継いだ酒蔵でした。養女である明日香は幼い頃から酒造りに興味がありましたが、その伝統を継ぐことあきらめていました。

自らの目標を見失っていた明日香でしたが、ある日、父・亮治(大和田獏)が家宝としていた仙三郎の手記を目にします。

明治初期、新米酒造家の三浦仙三郎(中村俊介)は醸造中に中の酒が腐る「腐造」に悩んでいました。資金不足、両親、そして愛する養女の死。逆境のなか、腐造を起こさない安定した日本酒醸造技術を見いだすために灘のセイホウを学び、研鑽に研鑽を重ね、とうとう軟水による低温醸造法が問題を解決することがわかります。

仙三郎の座右銘、百回試して千回改める『百試千改』の想いに共感した明日香。直後、亮治が突然倒れます。兄の創太は蔵を閉じるべきと主張しますが、明日香は父が造ろうとしていた新酒造りを引き継ぐことを決心。

仙三郎の思いや熱意を受け、明日香は、「仙三郎が作った吟醸酒『花心』を超える『追花心』」を製造しようとしていた父の意志を継ぎ、酒造りにのめり込みますが・・・。
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