シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

是枝裕和監督「幻の光」(1995年、110分)☆☆☆☆☆

2023-08-29 23:11:39 | 日本・1990年~


原作は宮本輝による同名の小説。ひとりの女性の喪失の過去と再生の現在の物語。透徹さと穏やかさをあわせもった視点で描写した作品です。奥能登の景色が大変綺麗に撮れています。ヴェネチア国際映画祭で金オゼッラ賞(撮影賞)受賞。

是枝監督の映画作デビュー作品です。

舞台は尼崎そして輪島。

ゆみ子(江角マキコ)は後悔をかかえて育ちました。12歳の時に、祖母が失踪。その祖母に街角であったのに、見失ってしまったのです。

その後、ゆみ子は幼馴染の郁夫(浅野忠信)と結婚。息子の勇一が生まれます。それでも、いまなお祖母がいなくなった日の夢を見るのです。

二人の生活は幸せで、子どもを預けて喫茶店でデートを楽しんだりしました。デートの翌日、郁夫は雨がひどくなりそうだ、と自転車を置きに自宅のアパートにもどり、職場に戻ってきました。

その日、夫の郁夫は帰って来ません。警察官が轢死したある男のことを知らせます。男は線路の真ん中を歩いていて、警笛にもブレーキの音にも振り返らず真っすぐ歩いていた、との事でした。

5年後、ゆみ子は石川県輪島市にある小さな漁港町に住む民雄という男性(内藤剛志)と再婚します。ゆみ子と勇一を出迎えたのは、民雄と娘の友子の二人でした。

民雄の家には舅の喜大(柄本明)もくわわり、家族5人仲良のよい暮らしが始まりますが・・・。
 
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