シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

和泉聖治監督「流れ板七人」(1997年、115分)☆☆☆☆★

2023-09-03 20:12:19 | 日本・1990年~


かつて渡りの板前だった料理人が、師匠の料亭をまもるために、若い板前連中を指導しながら、ひとはだ脱ぐという物語。

舞台は東京隅田川界隈、岡山下津井、金沢。

「流れ板」として日本中を渡り歩いた梨堂竜二(松方弘樹)は、下津井で、妻の真澄(浅野ゆう子)と小さな料理店を切り盛りしています。ある日、東京の「閑日楼」の松木精蔵(梅宮辰夫)から一通の手紙が届きます。精蔵は竜二が「閑日楼」で板前をしていた頃の親方でした。相談があるという内容です。

ところが精造は持病の心臓病で、急死。そのころ女将の祥子(吉行和子)は、経営が傾いている「閑日楼」を、関西の「ほこ多」に売り渡す話を決めていました。「閑日楼」に板前を手配している、老舗調理師紹介業「稲宗」の女将きぬ(石田あゆみ)は、京都の「ほこ多」の経営者の鉾田(中条きよし)に会い、以前の板前をそのまま使ってほしいと頼みますが、鉾田はこれを断ります。

一か月後。「稲宗」を訪れ、線香をあげる精蔵。帰り際、きぬの娘、花絵(酒井美紀)は突然、精蔵に、「閑日楼」の板前をしていた渡(東幹久)、敬三(的場浩司)たちに料理の手本に見せてあげてください、と頼みこみます。竜二は花絵の願いを、快く引き受けます。

その後、「閑日楼」は鉾田の手に渡ります。きぬは下津井を訪れ竜二に会い、金沢に自分の店を出すので、手伝ってほしい、と頼みますが・・・。
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