シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

市川準監督「トキワ荘の青春」(1996年、110分)☆☆☆☆☆

2023-10-08 20:04:23 | 日本・1990年~

どっぷり戦後の昭和の世界。そこに生きる漫画家の卵たち!

トキワ荘はわたしが勤務していた立教大学からほど遠くない、豊島区南長崎に、1952年(昭和27年)から1982年(昭和57年)にかけて存在した木造2階建アパート。手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫ら著名になった漫画家たちがまだかけだしだった頃に居住していたことで知られています。
この映画は、そのトキワ荘に雑居した若き漫画家たちの青春群像をあつかった作品です。

中心人物はトキワ荘二階で生活している寺田ヒロオ(モックンこと本木雅弘)。彼の部屋の向かいの部屋にいたのは、「マンガの神様」手塚治虫(北村想)。

寺田は描き上げた漫画の原稿を「学童社」などの編集部に持ち込む日々でしたが、お払い箱。編集者からは散々ダメ出しされ、描き直しを迫られます。彼の

作品にはいい人ばかりが登場し、空気が優しすぎるのです。

ある日、トキワ荘に新米コンビの安孫子素雄(鈴木卓爾)と藤本弘 (阿部サダヲ)(二人で後の藤子不二雄])が訪ねてきました。手塚治虫の部屋の前に座り込んでいます。あいにく手塚は留守。寺田は田舎から出てきた二人に、東京での暮らし方をあれこれとアドバイスします。

時を同じくして、「トキワ荘」には少年漫画誌「漫画少年」に投稿していた石森章太郎 [後の石ノ森](さとうこうじ)、赤塚不二夫(大森嘉之)、森安直哉(古田新太)、鈴木伸一(生瀬勝久)が住むようになりますが・・・。
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