香月秀之監督「不法滞在」（1996年、97分）☆☆☆

入国管理官、通称入管Gメンとして外国人不法滞在者の摘発に追われる辰巳洋一（陣内孝則）。この仕事がどういうことをするのかが、よくわかりました。

ある夜、偽造パスポートが数多く出回っていることを知った辰巳は、嫌疑のかかった中国倶楽部に潜入。すと、そこで5年前に不法滞在で強制送還させた林

光蘭（李丹［リタン］）と再会します。

辰巳は偽造パスポートの情報を得るための捜査で彼女に接近。情報を得るために光蘭と食事をした辰巳は彼女が、3年前ひとり娘の臨終に仕事で立ち会えなかったことがもとで別れた妻、美奈子の二重映しであることを感じます。

実は、光蘭は華僑の郭源明（木村栄）の愛人で、偽造パスポートの組織の仕事を手伝わされていました。その関係で、郭から辰巳の動きを見張るように指示されていました。

彼女は次第に辰巳に好感をもち惹かれていきます。しかし、娘が人質にとられているため、組織を離れられません。ジレンマに苛まれる彼女。

そんなおり、台湾にいる娘が病気で危篤との知らせが届きます。窮余の策で、李美菱は思い切った行動をとりますが・・・。