この作品はガンで余命2年の女性が、破綻しそうな家族関係を修復しようとし、絆を再構築する家族ドラマです。深刻なテーマをあつかいながら、全編に堅苦しさがないのは俳優陣の人間くさい感情、振る舞いが素直に出ているからです。
銭湯「幸の湯」を経営していた双葉(宮沢りえ)は、ガンを患い、全身に遠隔転移していました。
安澄(杉咲花)という女の子がひとりいます。クラスで苛めにあっています。双葉の悩みの種です。
夫の一浩(オダギリジョー)は、家を出ていってしまっていません。その一浩が娘(?)を連れて「幸の湯」に戻ってきます。
家族関係は複雑です。双葉自身は再婚、安澄は一浩の前の妻の子供でしたが、長いことそのことを本人に秘密にしていました。余命が短いと悟った双葉は、子供たちを連れて小旅行を計画し、安澄に本当の母親に会わせ、この秘密を安澄に明かします。
この家族関係の構築はどのように????
この作品のなかに、タカアシカニという珍しいカニ(沼津のあたりの深海で獲れます)が話題になるシーンが二度あります。世界最大のカニです。
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