原作は室生犀星の同名小説です。老作家と小悪魔金魚の恋の物語。
老作家の上山(大杉漣)は、飼っている金魚と仲良しです。金魚の成り代わりの赤子(二階堂ふみ)は、上山に「恋人になろう」と提案し、ふたりは仲を深めます。
ある日、赤子は上山と恋人同士になることを提案。上山は、「人間の女がもう相手にしてくれないので、とうとう金魚と寝ることになった」と言い、その申し出を受け入れました。
上山が講演に出かけたおり、赤子はこっそりその会場に向かい、講演を聞きます。すると、隣に座った青白い女性・ゆり子(真木よう子)が、急に呼吸困難に陥りました。
その女性は、15年前から上山と親交があるのだと言いますが、決して上山と会おうとしません。赤子は上山のところに連れて行こうとしますが、その女性は立ち去ってしまいました。
講演後、赤子は上山に「田村ゆり子という女性と会った」と言うと、上山は「田村ゆり子はとうに死んでいる人だ」と応えます。ゆり子は以前、上山が原稿を読んでもらっていた女性だったのですが、あるとき突然亡くなったのでした。
上山、赤子、ゆり子の三すくみで物語は(寓話的に)展開します。
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