1985年、白血病で夭折した女優・夏目雅子(27歳)。彼女の波乱の人生を、ずっと見守った母の視点から描いた作品です。
原案は小達スエによる『ふたりの雅子』(講談社、2006年)。
六本木の老舗、亀甲屋の輸入雑貨商の小達宗一(岸部一徳)と小達スエ(三田佳子)の間に生まれた雅子(仲間由紀恵)は、高校生のときに観たソフィア・ローレン主演「ひまわり」に感動し、女優としての道を夢見ます。その後、家族に内緒で受けたTVドラマのオーディションに合格。舞い上がる雅子でしたが、女優の仕事には大反対の母親スエと対立します。
雅子は兄、一雄(金子賢)の力を借り、スエを説得し、女優デビュー。
さらに化粧品会社のキャンペーンガールに大抜擢。しかし、彼女の芸能界入りをこころよく思わないスエは、モデルの仕事にも反対します。「小達(おだて)の名前は使わせない」と断言します。この時、雅子は自分の好きだった茶道具のひとつ「棗(なつめ)」からとった芸名「夏目雅子」を名乗るようになります。女優の雅子と小達家の長女・雅子、「二人の雅子」の誕生でした。
キャンペーンガールの仕事が成功し、雅子の人気は急上昇。女優として歩き始めます。以後、「鬼龍院花子の生涯」(1982年)でブルーリボン賞を受賞。
私生活では作家の伊集院静(緒形直人)と恋愛関係に(そして結婚)。
その矢先、雅子に突然の病魔が襲いかかります。病名は急性骨髄性白血病。
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