シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

渡邊孝好監督「お家さん」(読売テレビ開局55年記念ドラマ、2014年、144分)☆☆☆☆☆

2023-06-03 11:13:55 | 日本・2000年~


原作は玉岡かおるによる同名小説。

映画と思ってみていましたが、テレビドラマでした(途中から何となく作品のつくり方が映画でないと気づいたものの、テンポ良く面白く最後まで観ました)。

明治初期から昭和初期にかけて神戸に実在した貿易商「鈴木商店」の女主人鈴木よね と、会社の発展に尽力した大番頭、金子直吉との人間ドラマです。

明治に入って樟脳、砂糖貿易商として世界的な拠点網を確立し、製糖・製粉・製鋼・タバコ・ビールなどの商品取引事業を展開したのが鈴木商店。保険・海運・造船などの分野にも進出し、ロンドン・バルティック取引所で日本企業として2番目の会員企業となった商社です。

本作品の冒頭でも、この巨大商社・鈴木商店の紹介があり、それによると最も隆盛をほこっていたときには、スエズ運河をとおる商船の半分が鈴木商店の貨物を積んでいたそうで、現在の神戸製鋼、帝人、双日(日商)、日本製粉などが鈴木商店の流れをくむ会社と、紹介されています。

神戸の砂糖問屋「鈴木商店」に嫁いだ鈴木よね(天海祐希)。旦那の封建的な経営に従う彼女。しかし、夫が急死し、彼女が店の経営にたずさわることを余儀なくされます。

そんな彼女を支えたのが奉公人の金子直吉(小栗旬)でした。ふたりは時代の波に翻弄されながら、商店を巨大商社へと成長させますが・・・。
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