人生は 五 七 五

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(by mother teresa)

あー、見ちまった atonement 「贖罪」または「つぐない」

2008-09-27 22:35:26 | Weblog
いやー、凄い映画だった。色々考えさせられたというか、色々頭の中にあーだこーだと出て来たけど、取りあえず1つだけ。

最期に、おばあさんが言うんだな。小説の中に事実を書いていないと、今更事実を書いた所で読者が喜ぶでしょうかと、、それより二人を永遠に結びつけて愛し続けるように願いを込めて作ったと、、、神の視点だ。

うーむ。小説には事実あるいは真実を書くべきなのか、それとも読者が喜ぶように書くべきなのか。シェイクスピアのイギリス人、またまた問題を二択にしてしまった。to be or not to be だ。

そんなことはどうでも良いんだけど、僕は、小説の中には真実が書かれるべきだと思う。例えそれがつまらなくて売れない本、多くの読者が喜ばなくても、真実を書くべきだと思う。真実と言うより現実かな。

虚構は人々に混乱を与え、真実は指針を与えるからだ。

魯迅というのは、それをした作家じゃなかったかな、、

ってな感じかな

小説を読むこと書くこと学ぶことって1つのおうちみたいなものか 

2008-09-27 10:08:36 | Weblog
小説を一つの家とすると、そこには、読書、作書、学書と言う3つの部屋があるんだな。

何か書き方本を見ていると、若い内にと言うか、読まずに書けるかとか書いてあることが多いんだな、最も読書が好きだからって書けるとは限らないなんて、書いてある本も中にはあるけど、基本的には読まずに書けるかって書かれていることが殆ど。

でも、実際書き書きモードに入った時と、読み読みモードに入った時と、学びモードに入った時は、別々の部屋にいるように、全く違うんだな。

読んでいる最中に、ふと書きたくなることってあるけど、基本的に、読んでりゃ書けるようになるなんて、そんな延長線上で書けるようにはならないんだな。それは読み部屋と書き部屋が一緒と言うことなんだけど、それが一緒と言うことは先ずない。その読み部屋から出て、書き部屋に入らないと書けないんだな。また学ぶ時も一緒で、学んでいるからと言って、そのまま延長で書けるかというと、やはりその部屋から出て、書き書き部屋に入らないと、書けないんだな。

部屋だから、大きい小さいもあるしね。鍵が閉まっていたりもするし。

何かこの部屋の発想、説明するのにすげーideaだと思ったけど、書いてみたら、
つまらなくなっちったな。

クラスに好きな人がいて、思い焦がれながら、本を読んで疑似体験をするのが、読書、相手に告白するのが作書、こんなところかな。

ってな感じだ

絲山秋子 「本の読書道」 web版を読んで

2008-09-27 09:47:55 | Weblog
この人の本は、袋小路の何とかしか読んだことないんだけど、凄いな。

小学校でこれだけ読むとは、ぼくもそれなりに読んでいたけど、児童文学ばかりで、ムーミンとか何とか読んだ、大抵の本はあんまり面白くなかった。だから漫画しか理解できなかったな。そもそも脳みその構造が違うって感じ。自分は好きな本を探すこと自体下手な子どもだったな。今でも下手だけど。

児童文学が分かりだしたのは、中学に入ってだったもんな。脳みそ完全単純細胞。
中学に入ってから初めて、少しづつ本が理解できてきたような気がする。

最もこの人の本の方はそんなに脳みその構造が違うような小説ではないような気がするけど。不気味でなくて、どちらかと言うと、ian maCewanの方が不気味だな。しかも、脳みその構造が完全に違うんじゃないか何て思わせる、書き方で内容だし。

この人の紹介する本は、ヘンリーミラーを除いてそんなにメジャーな本じゃないな。自分の好きな本を見つける、周囲に影響されずに自分の好きなものを見つける能力が高いんだろうな。多分内向的な人。僕とは逆だな。

でもヘンリーミラーって、ちょっと Ian MaCewan 並みに錯綜しているよな、ちと不気味というか、なんなんだこれは、全く理解できないぞ、ってな文学で、高校の頃試したけど、理解できなくて心にも残らなくて、つまらなかったな。それより、ヘミングウェイの方が面白くて泣けた。

多分、外向文学と、内向文学というのがあって、内向的な人は内向文学が面白く、外向的な人には外向文学が面白いんだな。とも言えないな。ただ内向的文学と外向的文学というものはありそうだけど。

絲山秋子の紹介する中にも、カフカ、カミュ辺りは出てくるけど、ドストエフスキーとか、ヘミングウェイとか井上靖とかKestnerとかProisslerとか出てこないもんな。不気味なものが好きなのかな。