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Islander's diary ~離島ライフ~

隠岐諸島最南端に位置する知夫里島の自然と、日々の何気ない出来事を書き留める。時間が止まってるような、止まってないような…

秋雨

2017-10-07 07:37:07 | 知夫里島ジオ
昨日は1日雨でした。さすがに濡れると肌寒く感じる季節になり、
暖房入れることもあります。
そらそろこたつも考えないとー
こたつ布団買わないとー



毎年旧暦の8月15日、今年は10日4日でしたが、
皆一踊り(みないち)が奉納されました。
台風が多くなるこの季節に、五穀豊穣を祈願する祭です。

中心に太鼓があり、周囲で踊るというスタイルは風流(ふるう)踊りと呼ばれ、全国にも残っている祭だそうですが、
島根県では知夫村にしかないそうです。

鎌倉時代に、北前船によって伝わったのではないかと推測されています。
ではなぜ、同じく北前船船が寄港していた他の隠岐の島々には伝わらなかったのか?
理由は定かではありませんが、
北前船の棲み分けがあったのかもしれません。
たまたま、知夫に常時寄港していた船の人からのみ、伝えられたのかもしれません。



昔は知夫の4地区それぞれで行われていたようですが、今は仁夫地区のみ存続しています。
場所は郡の一宮神社です。

戦前は若い男性、いわゆる青年団が祭を担っていたそうですが、戦中はその若者達が徴兵され、
また、戦後は集団就職等でこれまた若い世代の人口の流出があり、
今では、さらにその下の年代の、知夫の子供達が太鼓を叩き、踊っています。

知夫には高校がないので、中学を卒業すると、進学先によって知夫を離れる生徒も多いですが、
こういう伝統行事を経験して島を出て行くことには大きな意義があると思います。

島津島遊歩道

2017-05-04 17:24:13 | 知夫里島ジオ


知夫里島の東側、薄毛地区にある無人島の島津島です。
渡津海水浴場があり、夏は家族連れやキャンプの人達で賑わいます。

夏はよく行く島津島。ですが先月末、新しく遊歩道が出来ました。
海岸線ではなく、島の上を散策できる、片道約1キロメートルの散歩道です。

上の写真はまだ完成前に撮ったものです、すみません。
お松橋を渡ったら左側に入り口があります。
今、バリケードはありません。



新しく作られた道路ですので、地元の人達もまだ知らない景色です。
もう葉っぱだけになってましたが、桜の木もあり、来年の春は必ず来なくちゃと思いました。





在来種であり隠岐の固有種、オキタンポポやオキアザミは今が見頃です。





ジオパークの案内板もあり、島津島の植生や地質の特徴を知ることも出来ます。



これはまぎれもないカラスですが、小鳥のさえずりを聞きながらの散歩は、やはり気持ちの良いものです。



遊歩道の突端には東屋があり、西側には神島と浅島、赤ハゲ山も望めます。

友人のおすすめは、ここから眺める夕陽だそうです。

海水浴の時期でなくても楽しめる観光スポットになりました。
ぜひ一度訪ねてみて下さい!

2017-01-25 18:09:15 | 知夫里島ジオ


一昨日、月曜日の朝の島根県松江市です。
朝、窓を開けたらこんもりと積もってて、驚きました。

知夫でこれだけ積もったら、大雪って言うなあ。



これが昨日の朝。
撮った時間が早いので、ちよっと暗いですが…
まだ降り続けてました。
本当に、雨のように降るんです、雪が。

地理的に見ると隠岐の方が降りそうなイメージなのですが、
やはり本土の中国地方には中国山地があり、
その陰になっている島根県、鳥取県は、
隠岐諸島より積雪量が多いんです。



どうやって知夫まで帰ろうか考えました。
JRを乗り継ぐか?とまずは思ったのですが、
フェイスブックを見ると、山陰線で積雪が原因の倒木があり運休しているとの書き込みがあり、

それでは、時間はかかるかもしれないけれど、早い時間のバスにのれば、フェリーの出航時刻に間に合うのではと思い、
駅前のバス乗り場に向かいました。
バス乗り場までもバスに乗ったんですけどね

積もった雪の中では、当たり前ですが、スーツケースはコロコロできません…



1時間遅れでバスがバス乗り場に到着し、乗車出来ました。
松江市街地を通らない経路だったので、交通量が少なく、渋滞にもかからなく比較的順調に進みました。



フェリー待合所からの写真です。
外真っ白ですけど、これ、吹雪いてます。
向こう側の山どころか、目の前の港さえも見えません。



時化もあり、25分遅れで知夫に到着。
でも知夫の雪…ほとんどない…



残ってるところでもこんなものです。
本土との積雪量の差を痛感しました。

平均気温だけなら隠岐の方が低いのですが
降雪量となると段違いに本土の山陰の方が多いです。

バスに乗ってる途中で、雪かきしている方達をあちこちで見かけました。
たくさんの場所でたくさんの方達がご苦労されてる事と思います。

天候には逆らえませんが、はやく雪が溶けるよう祈っています。



知夫の初日の出

2017-01-05 10:54:07 | 知夫里島ジオ


大晦日までの数日間に及ぶ大掃除、
と言うほどのこともない中ぐらいの掃除でぐったりして、
今年最後の夜はのんびりテレビでもみながら静かに身体休めよう、とか思ってたのに…

帰省して来た夫の同級生乱入で、
すでに出来上がってて好きなだけ大騒ぎして
そのままま年越しで朝の1時まで付き合って
ぐったり

それでも新年なのに、昨日までと同じ朝の迎え方は嫌だって、
寝不足の身体にムチを打ち、旦那も起こし、
(起きなかったら自分一人でも行くつもりでした)
車で約25分、
知夫の最高峰赤ハゲ山324メートルに到着したのでした。



日の出時刻は7:17でしたが、去年と同じく水平線には広い雲の層があり、
実際はそれ以降になるだろうと予測はできてました。

頂上付近に放牧されてる牛、こっち見てます。
初日の出見に来てた人、私以外には6人いました。



スマホのカメラの記録を見ると、
雲の切れ間から太陽が現れたのは、7:25。

よくこの限られた隙間を通ってくれたものです。
写真ではよくわかりませんが、
肉眼だともっと丸く見えました

やはり、一年の始まりには気分をリセットする何かが必要ですね。



これが一番明るかった瞬間かな。



そのあとはまた雲の中に入ってしまったのですが、
わざわざ赤ハゲ山まで見に来た私たち7人のために
ちょっとだけでも姿をあらわしてくれたのだと
良い意味に取り
心の中で感謝をし、帰りました。

そのあとは、お雑煮を食べて、昼ごはんにラーメン食べて、実家に顔を出し、
夜は大晦日の寝不足を取り戻すべく早めの就寝。

2日3日は箱根駅伝をなんとなく観て過ごしました。

私の仕事初めは8日です。
年末の忙しからまだ膝の痛みが続いているのですが、
はやく日常を取り戻したい気持ちもあります。

皆様、今年もよろしくお願い申し上げます。





秋雨の時季だけど

2016-09-28 18:13:11 | 知夫里島ジオ






とりあえずテレビ放送はこんな感じで。
私が映ったの5秒ぐらい?
いいのですよ、私は映らなくとも、隠岐の風景をたっぷり流して下されば。

撮影に来られた方から一昨日お電話を頂き、
尺短くてすみませんでしたなんて謝られてしまいました。



今週もガイドして来ました。
フランス人のお客さんで、私そんなにフランス語上手くないですけどいいですか?と聞いたら、
全然Okと言って下さったので。



この日は雲がかなり低い位置にあって、
あまり見たことのない眺めでした。
鳥取県の大山も海の向こうにぽっかりと。

赤はげ山には、「大山さん」という小さな祠があります。
牛市の盛んだった大山にあやかって、
よい牛が育つようにという願いを込めて建てられたそうです。



西ノ島に数日泊まり続け、島の人たちと顔見知りになって、
最後の日の午後を知夫一周に費やしたお客さん。

最近、隠岐に来るお客さん、連泊する方が多いです。
東京、京都、大阪と、人の多い所を回って、
静かな隠岐でちょっと一息したいということです。

地元の人に顔覚えて貰って、友達のように接してくれるのも楽しいそうです。

さすがに旅慣れた国民ですなぁ。

隠岐島前神楽

2016-08-01 18:05:51 | 知夫里島ジオ
もう8月になってしまいました…
観光関係の仕事をしているものにとっては、一年で一番忙しくしんどい時期です。



30日、先週土曜日ですが、天佐志比古命神社例大祭の前夜祭に、
知夫神楽同好会の1人として、巫女舞を奉納いたしました。

18:00開始だったのですが、13:00集合で、太鼓や衣装を石段を登って運んだり、
神楽師の先生が小道具を作るのを手伝ったりで、
本番前に汗ダクダクになりました
野外の舞台に冷房機器などありません。

お弁当も、16:00。おやつだか晩御飯だかわからない時間に取らねばなりません。



私はもうひとりの巫女の方と、「茣蓙清め」という舞をさせていただきました。
その名の通り、この後神々がその上で舞う茣蓙を清めるという舞です。
五分半の短いものですが、身長差があると歩幅も違うので、
スピードやタイミングを合わせるのがなかなか大変でした。

知夫では長らく舞われていなく、先生によるとなんと54年ぶりだったとの事です。

本当かな?
私の聞き違いの可能性もあるかも?

全体では7演目、約2時間の神楽奉納でした。
奏楽も、初めての舞台だった一昨年よりも上手く出来たと思います。
これからも出来る事をどんどん?増やしていけたらいいなと思っています。

佐太神社

2016-06-16 18:44:41 | 知夫里島ジオ


友人の嫁ぎ先の神社、というよりは、結婚された後に知り合った方なのですが。

出雲二宮の佐太神社でお仕事をされている方で、
(出雲一宮はもちろん、出雲大社)
年齢がひとつ違いで、フランスにも滞在していたという共通点もあり、仲良くなりました。



現在、改修工事中です。





こんなにたくさんの神様が祀られています。

天照大神、伊邪那岐、伊邪那美、素戔嗚命…
そうそうたる神様の名が並びます。



神楽殿もあります。
佐太神社の神楽、佐陀神能はユネスコ無形文化遺産にも指定されています。

隠岐神楽と似ている部分もあり、島根半島という地理的条件からも、
隠岐神楽は佐陀神能から伝わったか、影響を受けているのでは?とも言われています。



厄除お守りと、お札を買いました。



実はこの佐太神社の入り口には、田中神社という小さな神社がありまして、
縁結びの神様と、縁切りの神様が背中合わせに祀られていらっしゃいます。

それぞれ、良いお友達とはこれからもずっとお付き合い出来ますように、
あの人とは関わることがありませんように、
と、お祈りして来ました。



フランス同窓会みたいなものだからと、
お友達が用意してくれたお食事。
フランス産チーズ、パテ、クスクス…
クスクスなんて、何年振りだろう?



着物を着ている方がお友達です。
2人ともフランス滞在経験者と言っても、
彼女は正規留学し、誰でも知っている現地の大企業にお勤めしていたとても優秀な方で、
フランス語のレベルは私とは段違いに高いのです。

松江にそういう人が居て、お知り合いになれて本当にラッキー。
まだお茶しに行こうっと。

レストハウス神島

2016-06-03 22:01:08 | 知夫里島ジオ


4月中旬の事ですが、ホテル知夫の里のすぐ横に、
「レストハウス 神島」というランチ専用スペースが出来ました。

「神島」は、「かんじま」と読みます。
6世紀後半に、知夫で一番大きな神社の神様、天佐志比古命が上陸されたという伝説のある島です。



このレストハウスの海側にはグラウンドゴルフ場があり、神島がよく見えます。
黄色い矢印がそうです。



実は、去年から、この新しい建物の名前は公募されていたのですが、
なんと私の応募した、"レストハウス神島"が採用されまして、
賞品としてお食事券を頂きまして…

開店から2ヶ月経って、やっと食べに来れたという次第です。
お友達の岩牡蠣漁師さん、まーくんさんも誘って、お昼ご飯食べました。



日替わりは牛丼でしたが、
( 出入り口はバリアフリーになってます)



私は新しくメニューに加わった親子丼にし、



まーくんさんにも、これまた新メニューのうどんを注文して貰いました。



なぜなら、外国人のお客さん用に、日本語英語併記メニューをリニューアルしなくてはならないからです。
そのために、親子丼とうどんの写真を撮る必要があったのでした。



内装はこんな感じ。
当たり前ですが、木の香りのする落ち着いた空間になってます。

年末年始以外は、基本的に年中無休でオープンしておりますので、
皆さまぜひお運び下さいませ


祈願!

2016-05-23 14:39:32 | 知夫里島ジオ


もうすぐ出産予定日を迎える友人の 安産祈願のために、
古海の姫宮神社に参拝しました。
カレンダーみたら、今日は友引で、次の大安では間に合わないかもしれないので。

メリーを連れて車降りたら、
「一宮さん(神社)じゃなくていいのか?」と地元の方に聞かれたので、
「姫宮さんは母乳の神様だから」と答えたら、
「おお!そうだったな」と納得してもらえました。



ご覧の通りでございます。
乳型を奉納するとの事ですが、昔は本当に型取って奉納してたのかな?
取るとしたら何を使ってたんでしょうか?
土とか石灰とか?



ではお参りします。



お賽銭入れて、御鈴を鳴らし、手を合わせて
「超安産でありますように。(出来るだけスルっと産まれますように)」
「元気な赤ちゃんが産まれますように」
とお願いしました



念を入れようと思い、神社を一周してもう一度お祈りしました。
知夫の主要な神社は、どんな小さな神社でも、ちゃんと大社造りになっています。



境内から眺める景色もなかなかのでものです
目の前の小島はウデ島という名前ですが、
なぜそういう名前になったかは知らないので、
これから調べてみることにします。
その向こうは西ノ島町の西ノ島です。

順調なお産でありますように

職業病みたいな

2016-05-10 22:03:02 | 知夫里島ジオ


オキタンポポ咲いてます。
毎年書いてるかもしれませんが、日本の在来種。

セイヨウタンポポに比べて背が高いのがいい感じ
大陸の生物って大体、島国のものより大きくて強いのに、
タンポポは日本固有の方が大きいってなんとなく嬉しい。

でも繁殖力はセイヨウタンポポの方が断然強いそうだけど



実はこの記事を書いてる今、私大阪に来てるんですが、
道歩いてたらアザミの花を発見。

でも、隠岐のと全然雰囲気が違う。
なんだかもっと可愛い感じ~
丸っこいし、葉っぱも申し訳程度に付いてるぐらいで、
多少の棘はあっても威圧感は全くない。



で、これが隠岐のアザミ、オキノアザミ。

この葉っぱの発達感、存在感。
何かからの攻撃に備えてるとしか思えない、トゲトゲしい葉っぱのボリューム

生き延びるためにこういう姿になったんだろうけど、
なんでだろう?
アザミを食べる野生動物なんてそんなにいないと思うけど…

気候が関係してるのかな。

理由を色々探ってみるかな。