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Islander's diary ~離島ライフ~

隠岐諸島最南端に位置する知夫里島の自然と、日々の何気ない出来事を書き留める。時間が止まってるような、止まってないような…

香港ジオパークの皆さん

2016-04-14 09:07:44 | 知夫里島ジオ


香港ジオパークからの紹介で、香港ライオンズクラブの13名様が隠岐全島を訪ねて来られました!

それぞれの島に、ネイティヴか、または英語堪能な日本人のガイドさんがおられるなか、

知夫では、中学生よりは少し話せる、しかもブロークン英語の私がガイドをするしかなく…

幸い、島後と西ノ島の国際交流員のお二人に帯同して頂いたので
地理や歴史など、専門用語が多く入る部分はお任せすることが出来ました



でもですね、以前何人かのガイドの講師の方がおっしゃってた、
外国人旅行者にとって一番の思い出になるのは、現地の人との交流だ、という文言を思い出し、

英語は下手だけど、私は日本人だ!2000の漢字を知ってるんだぞと、
筆談も多用したわけです。

人口何人とか牛が何頭とかくらいなら英語でも言えますけど、
漢字を使うことで親近感を持ってもらえたらと思ったんです。
そして、私の名前も広東語でどう発音するのか教えてもらったりして、
自分なりにフレンドリーな空気を作ってみたのです。



結果、滞りなく進み、
いいガイドだったよと言って貰えました

いや~前の日から吐き気がするぐらい緊張してたんですけど、
始まれば終わるんだ!とネガティヴ志向で自分に言い聞かせたし、
出発する前から、お客さんに、久しぶりのガイドで緊張してるんですって白状もしたりして、
まあそういう開き直りも良い方に働いたのかもしれません。

私にとってもとても印象に残るガイドそしてツアーでした。

時代は変わったなぁ。

神楽

2016-02-22 22:09:43 | 知夫里島ジオ


7月下旬に、一宮神社こと天佐志比古命神社のお祭があります。

大祭の最初に神楽が奉納されますが、
私も前回から知夫村神楽同好会に在籍してまして、
巫女として舞などを奉納させていただいております。

隠岐神楽は、巫女が神楽の中で重要な役割を持っているのですが、これは神楽として珍しい形態だそうです。

初めての舞は巫女舞だったのですが、
2度目の今回は、新しい舞に挑戦してみようということになり、
「茣蓙「ござ」清め」の練習を始めました。

神々が茣蓙の上で舞いますが、その茣蓙をまず清める舞であります。
巫女が2人同時に登場します。

もう2月も終わりで、本番まで5ヶ月となりましたが、間に合うかどうか…

巫女の舞ってクルクル回る動作が多くて、真面目に目が回ります。

頑張ろう

2016スタート

2016-01-03 09:00:10 | 知夫里島ジオ


おはようございます
喪中なので、お祝いの言葉は遠慮させていただきますが、
皆様穏やかなお正月を過ごされて居られることと思います

多少雨が降ったりしたものの、知夫も年末から安定した晴れの天気が続いておりまして、
大変気持ちのよい年始を過ごしております。

知夫の最高峰、赤はげ山で初日の出を拝んで来ました。

私達夫婦以外にも10名ほどの参拝者?があり、
そこそこ賑やかに日の出を迎えました


水平線上に厚い雲がかかってて、この雲間から出て来るのを待たなきゃいけなくて…
実際、7:25くらいにやっと御来光現れました。

お正月にこんなに静穏な赤はげ山頂は本当に珍しいので、
今年はラッキーでした!



見終わって、実家に帰ってきて、そのまえの湾の写真も撮りました。
いやホントに、無風~
海面が鏡みたいです。





その後は、朝からお神酒、シャンパンをIターンで知夫に来た若者達に振る舞い、
粗末なお雑煮もご馳走し…
早起きしたこともあって夕方にはダウンして寝てました。

なんだかんだでもう3日。
あすは仕事始めですね~

皆様今日はゆっくりなさって下さいね


今年もありがとうございました!

2015-12-31 09:38:33 | 知夫里島ジオ


山陰地方としてはかーなーり珍しく、
そしてありがたいことに、
今年の元旦は晴れの予報になってます



逆光で真っ黒ですけど、昨日もよく晴れて、
目を開けるのが辛いくらいの日差しが降り注ぎました。



実家のある薄毛地区の無人島群、島津島あたりの写真です。

渡り神、舟島、桶島など、神様や、神様の使った物の名前が付いているという
古代ロマン神話好きには興味深々の地域であります。

なんとなく島が生き物みたいに見える…気がする。

大晦日の今夜は、実家で過ごします。
この島々は西の方向にありますので、夕日しか見えないので、
反対側の木佐根海岸か、あわよくば赤はげ山に登って
初日の出を拝みたいと思っております。

この地方で元旦晴れマークなんて、10年に一回あるかないかですからね!


それでは皆様、
今年もこのブログ、『アイランダーズ ・ダイアリー』にお付き合いいただきまして、
誠にありがとうございました

来年も更新頑張りますので、なにとぞよろしくお願いいたします

良いお年を

2015年 大晦日
アイランダー(申年生まれ)



新年の準備

2015-12-21 15:18:39 | 知夫里島ジオ


年末になると河井のお地蔵さんの衣替えがあります。
お衣装が変わると、ああ今年も終わるなあとしみじみ思う…



一番大きなお地蔵さんはいつも赤い帽子と前掛け。
実物の人間とほぼ同じサイズじゃないかな?
慣れた人なら1日で編んでしまいそうです。



カーテンじゃなくて何て言えばいいのかな?
日除け?
今回はショッキングピンクでかなり派手
たまにはこういうのもいいですよね



中のお地蔵さん達もピンクのタータンチェック。
色だけじゃなく全体的に洋風柄ですわね。



我が家は水槽の水としても使っています。
今年もお世話になりました。
来年も島民の憩いの水の御守りをよろしくお願い致します

冬仕度

2015-12-11 14:53:28 | 知夫里島ジオ


冬であろうがいつであろうが全く関係のない、

井戸です。

薄毛地区の実家のすぐ近くにある井戸の跡です。
今は使ってませんが、小学生のころは
何かの理由で断水や節水状態になると、
食器洗いなどに使ってた気がします。
あとはスイカを冷やしたり。



この井戸ですが、海岸から30から40メートルの場所にあります。
知夫では、これより海に近い場所にある井戸も存在しますし、
内陸側にも島の面積を考えれば多すぎるほどの数があります。
もちろんどこの井戸も100パーセント真水です。

なぜ海水と混じらないのか?
これは地質学、地学的に説明されていますが、
長くなるのでまたの機会に。

真水がどんどん湧くから、人も住めるし牛も飼えるし。
隠岐は、旧石器時代から人が住んでたようですが、その頃の人口ってどれぐらいだったんだろう?
この地区に何人住んでたんだろう?と
この井戸の写真を撮りながら考えたりしました。
答えは出ないですが…



さてさて、タイトルの冬仕度についてです。
クロックスのモケモケ付き冬仕様を買いました。
手前のが私のサボです。

ヒールが5センチあります。短足カバーバッチリ
旦那のはまだ下してないです。
もっと寒くなってからでないと履かないかな。

隠岐は男

2015-11-22 11:41:57 | 知夫里島ジオ


前回、古海地区の火の玉伝説をご紹介しましたが、
その後、知夫や海士の人達が西ノ島の焼火山に、炭を仕入れに行っていたということを教えてもらいました。

それは近世のことですが、日本列島、炭の文化は新石器時代からあったそうなので、
隠岐でももちろん紀元前から使われていたと思われます。

火産みの神様、火難の神様を奉って祈願すること、当然ですよね。

日本の神話って、神様がたくさんいてギリシャ神話みたいだとよく言われますけども
一度ちゃんと古事記を読まなきゃいけないなと前から思ってまして、
今やっと、去年買っておいた一冊を開いたところです。

隠岐は 淡路島、四国についで3番目に生まれたのですが、

隠岐之三つ子島(島前3島説が強い?)のまたの名を『天之忍許呂別(あめのおしころわけ)』
と言います。

『天之』は、天上界(高天の原)と関係があるものに冠する美称
『忍』は、押さえつけるものの意味で、威力あるものの美称
『許呂』は、凝る、凝り固まるの意味。

そして最後の『別』は、地方を分け治める者の意味ですが、5~6世紀の男性の皇族につけられた敬称だそうです。
つまり隠岐は男性。

まとめると、「天上界と関連のある立派な、威圧的に凝り固まった男子」。


じゃあ、女性の島はあるのかってことになりますけど、
対馬が、天之狭手依比売 (あめのさでよりひめ)という名で、女性だそうです。
「天上界と関連のある立派な、叉手網に霊が依り憑く女性」という意味なのだとか。

隠岐にもどると、
こんな立派な名前付くほどなにがすごかったんだろう?と思うけれど、
やっぱり黒曜石なのですかね。
島前では黒曜石は採れないんですけどね。

島後から本土に運ぶ際に、島前に寄っていったのは間違いないと思われますが…


頭煮える

2015-11-17 13:46:46 | 知夫里島ジオ


アラフィフの硬い硬い脳みそに、
知夫の歴史や神話を叩き込み中のアイランダーです。

写真の島は古海地区の俵島です。

神話の世界では、古海の人達は、
大晦日にここから御神火である火の玉が上がって、
向かいの西ノ島の焼火山に飛んで行くのを見届けてから、
新年を迎えていたそうです。

俵島、スゴイ。

何のたとえの神話なのでしょう?
火の起こし方が古海から西ノ島に伝わった?火が運ばれていた?
うーん。

何かの象徴なのか、それとも火そのものなのか、
検討がつきません。
でも、古海には、愛宕神社という火産の神、火難から守る神もいます。

やはり、火そのもののお話なのでしょうか…




関係全然ないけど、1年履いたサボが限界を迎えました。
冬用モコモコサボを買いたいところですが、
短足カバーしたいので、ヒール5センチくらいのを探してます。

オススメのものがあれば教えて下さい。
前は◯ルメゾンに手頃なのがあったんだけどな。

ダルマギク

2015-10-21 07:59:10 | 知夫里島ジオ


日本海側の海岸地域に自生するというダルマギクが、
島津島で咲いてると聞いたので、行ってみました。

大陸性の植物で、昔日本が大陸と陸続きだったなごりの花だそうです。



海水浴場に行くまでのところで見つかるって聞いてたんですが…
見つけられず、とうとう砂場に着いてしまいました



メリー、久々の海。



ツワブキ満開です!
でも目的はダルマギク。
来た道を戻ることにします。



発見。
自分の頭より高い所にあったので、気がつかなかったんですね。
でももう、花は終わりかけですね。



一番綺麗に咲いてる時を見たかった。
また来年ですね。



こんなところに咲いてるんですよ。
土なんかほんのちょっとしかない。

花が終わって葉っぱだけになってる部分もあり。
でも来年はこの固まりが咲かせてるところを必ず見に来よう。
根はどうなってるんだろう?


蛇神様

2015-07-14 12:49:19 | 知夫里島ジオ


神島神話講座は半日で終わったけど…私の好奇心はまだまだ消えてないのであります。
知夫の一宮神社の神、天佐志比古命=大巳貴命(おおなむちのみこと)=大国主命(おおくにぬしのみこと)ということなら、
出雲大社の神様と同じ神様が鎮座されているということです。
(大国主命を祭神とする神社は全国に複数あるそうです)

↑の写真、一宮神社の屋根の亀甲紋、これが出雲大社系の証であるとか。

亀甲というからには、おめでたい亀様の甲羅かと思うのですが、
なんとウミヘビの模様という説もあるのです。



セグロウミヘビ(画像はウィキペディアより)。これのしっぽに、確かに亀甲っぽい模様ありますね。
このウミヘビ、コブラ科で有毒なんですが、神有月のころに、出雲地方の沖合に回遊してくるんだそうです。
昔は浜に打ち上げられることもあったとか。
大国主命の使者であり、八百万の神様が出雲に来られるときに先導をしてくれる神と信じられていたそうです。
このヘビを奉納する神迎祭もあるそうです。

ヤマタノオロチも、蛇ですしねえ…
出雲=蛇様信仰の土地なのですね…
今さら気づいた私。

そして、蛇といえば。知夫人の私がすぐ連想したのが、
毎年11月28日に行われるジャー巻です。




藁で作った蛇を、各地区7か所でそれぞれ一体作り、ごらんのとおり御神木に巻きつけます。
これも出雲大社の関係なのかな???と一瞬かんがえたのですが、
これは荒神信仰というまた別の神様の祭事とのこと。

探しても探しても、大国主命と荒神さんとの関わりは見つけられません。

でも~、別の信仰としても、そんなに蛇ってありがたい動物なのかな~…
牛や馬みたいに働いてくれるわけでもないし、犬だって番犬するし、猫だってネズミ捕るし、
人に慣れて愛嬌振りまいてくれるわけでもないし。
蛇ってそんなに人間の生活に役に立ってくれてると思わないけど???



一応頭のアップ。

色々ネット検索してみたけど、蛇って水の神様なんですって。
水の存在=命の源 だけども、私個人的には蛇に水のイメージありません~

それとも、怖い不気味な動物を悪さしないようになだめてるみたいな意味で崇め奉ってるのかな…
蛇神信仰って、どこか外国から伝わってきたようなセンスな気がしますよ。


それから、そうそう、荒神さんって西日本が主に普及してるそうで、
特に中国地方で。
山陰地方では知夫と同じく、藁の蛇を作って巻きつける風習があちこちに残ってるそうです。

書きつかれてきたのでこの辺で。

つづきがあるかも?