東京都交通局 普通入場券

昭和52年5月に東京都交通局(都営地下鉄)日比谷駅で発行された入場券です。

 

   


印刷場は不明ですが、B型無地紋赤横一条となっています。小児用のため、「」という赤影文字が印刷されています。
活字の雰囲気から、恐らくは硬券乗車券と同じ印刷場で調製されたものと思われます。


現在都営地下鉄には入場券の制度はありませんが、当時はなぜか大人用と小児用が設備されていました。
いつごろ廃止されたか記憶がありませんが、営団地下鉄(現・東京メトロ)には当初から入場券の設備はありませんでしたから、廃止はこれと関連していたのかもしれません。

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岐阜羽島駅発行 新幹線指定席特急券

昭和59年11月に岐阜羽島駅で発行された、新幹線指定席特急券です。

 

   


名古屋印刷場調製のA型券で、閑散期用のためにオレンジ色国鉄地紋となっています。

新幹線の指定席特急券というとD型券が主流ですが、この券は珍しくA型券となっています。
名古屋印刷場調製の券で、他にも在来線用の特急券や特急券・B寝台一葉券など、他の印刷場ではD型であるものがA型券で調製されている例があり、名古屋印刷場には「何か」があるのかもしれません。
(特急券・B寝台一葉券のA型券は、他に札幌印刷場のものを見たことがあります。)


この券はたまたま窓口で発見したもので、東京までの乗車券と指定席特急券を購入する際に硬券で出して頂けないかお願いしたところ、わざわざマルスで額無しの指定券を発券したうえで出していただいたものです。

新幹線停車駅(というか、新幹線しかとまらない駅ですが…)ではあるものの、マルスの故障等の非常時用として設備されているものと思われますが、このような閑散期用の常備特急券が設備されていたのは驚きです。

 

   


裏面です。

額無し特急券に指定があるため、座席の記入は省略されています。

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北鎌倉駅発行 「江ノ電」連絡乗車券

昭和60年5月に北鎌倉駅で発行された、鎌倉接続の江ノ島電鉄130円区間ゆき乗車券です。


 


   



東京印刷場調製の桃色国鉄地紋のB型券で、当時首都圏各駅で発売されていた硬券の連絡乗車券としてはスタンダードな金額式券です。



江ノ島電鉄は通称「江ノ電」と呼ばれて親しまれていますが、御紹介の連絡乗車券の表記が「江ノ電線」となっており、少々抵抗を感じます。


というのは、他社ゆきの券の例を見ますと、小田急線・京王線・京成線・西武線・京急線・東急線…等と表記されており、愛称で表記されている例はありません。



本来であれば「江ノ島電鉄線」もしくは「江ノ島線」とすべきなのでしょうが、前者は文字数が長すぎですし、後者は小田急電鉄江ノ島線と混同する恐れがあるからでしょうか、敢えて誤解を招く小難しい表記とせず、一般旅客が分かりやすい「江ノ電」という表記にされているものと思われます。それだけ「江ノ電」という愛称が一般的なコトバになっているということなのでしょう。

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枕崎駅発行 70円区間ゆき乗車券

昭和53年6月に枕崎駅で発行された70円区間ゆき硬券乗車券です。


 


   



門司印刷場調製の桃色国鉄地紋のB型券です。



枕崎駅は指宿枕崎線の終着駅で、国鉄最南端の路線の終着駅ですが、同駅はもともと南薩鉄道(現・鹿児島交通)南薩線の駅として開業した経緯から、鹿児島交通南薩線廃止後も鹿児島交通所有の駅となっていました。


そのため、乗車券類の発売は鹿児島交通に委託されており、思い違いかもしれませんが、同鉄道廃止後は乗車券の発売は行われていなかったように記憶しています。



現在は駅の位置が当時より鹿児島寄りに移設され、JR九州の駅となっているようです。当時の駅跡はバスターミナルに整備され、タイヨーという地元のスーパーが建っているあたりが駅舎のあったところのような気がします。

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京成電鉄 センター競馬場前駅発行、金額式硬券乗車券

前回エントリーに引き続き、京成電鉄の船橋競馬場関連の話題です。


昭和48年1月に発行された、センター競馬場前駅から80円区間ゆき硬券乗車券です。

 

   


鼠色JPRてつどう地紋のB型券で、山口証券印刷にて調製されたものと想われますが、前回エントリの船橋競馬場駅発行のものの一世代前の様式で、図示いたしませんが「発売当日限り有効 下車前途無効」の文言が裏面にあり、逆に発行箇所名が表面に印刷されています。

 

センター競馬場前駅は現在の船橋競馬場駅で、昭和62年4月に改称されています。


駅名の「センター」とは、昭和30年に開業した船橋ヘルスセンターに由来するものです。
開業当初は花輪駅という駅でしたが、昭和25年には船橋競馬場前駅に改称され、ヘルスセンター開業8年後の昭和38年にセンター競馬場前駅となります。

しかし、昭和57年には船橋ヘルスセンターが閉鎖され、閉鎖後10年間はセンター競馬場前駅のままでいましたが、昭和62年に船橋競馬場駅に改称されています。

 

閉鎖された船橋ヘルスセンターですが、跡地は「ららぽーと船橋ショッピングセンター(現、ららぽーとTOKYO-BAY)」となっています。

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