塚本駅発行 塚本から40円区間ゆき 片道乗車券

1972(昭和47)年7月に、東海道本線塚本駅で発行された、同駅から40円区間ゆきの片道乗車券です。


   

桃色こくてつ地紋のB型地図式大人専用券で、大阪印刷場で調製されたものです。
関西地区の地図式券は関東地区(東京印刷場)のものより線が太く、力強いイメージがあります。また、着駅の文字も関東地区のものより大きめのフォントが使用されています。

ところで、この券を見ていて、何となく違和感を感じました。


   

この部分です。福知山線の支線である、通称「尼崎港線」の部分ですが、終着駅の尼崎港駅の先に細い線が延びています。
同駅は1981(昭和56)年3月に旅客営業が廃止され、その後1984(昭和59)年1月に残された貨物営業も廃止されて駅そのものが廃止されてしまっていますので記憶が曖昧ですが、確か、駅構内には機廻し線や側線といったレールが複数あり、駅の先には大手貨主のガラス工場構内への専用線が伸びていたように記憶していますが、「旅客営業線」としての線路は無かったと思います。
作図担当者が、勢い余って線を引いてしまったのでしょうか?

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