京王帝都電鉄 井之頭公園駅発行 吉祥寺接続国鉄連絡乗車券

前回エントリーで京王電鉄井の頭線井の頭公園駅で発行された普通入場券を御紹介いたしました。
今回は、かなり前の時代の井之頭公園駅(現・井の頭公園駅)で発行された、吉祥寺接続の国鉄連絡乗車券を御紹介致しましょう。


   


日付が見づらいですが、1955(昭和30)年2月に発行された、井之頭公園から吉祥寺接続の国鉄線連絡乗車券です。
桃色PJRてつどう地紋のB型地図式大人専用券となっており、山口証券印刷で調整された可能性があります。
着駅は吉祥寺駅から上り方面の、山手線恵比寿~大塚間となっています。当然ながら下り方面にも同じ運賃帯の着駅があるわけであり、同じ料金ながら、下り方面への口座がもう一つ存在した可能性があります。


   


裏面です。吉祥寺経由であることと、表面太線区間内のいずれか1駅が着駅であることが記載されています。


井の頭公園駅は前回エントリーにて申し上げました通り、開業時は終着駅として開業していますが、開業から8か月後にあと一駅延伸され、途中駅になった経緯があります。
1933(昭和8)年に開業した際には井之頭公園駅として開業していますが、1950(昭和25)年に井ノ頭公園駅に改称され、さらに、1960(昭和35)年に現在の名称である井の頭公園駅に再度改称されています。
御紹介の券は昭和30年に発行されておりますので、発駅は井ノ頭公園駅が正当ですが、この券は井之頭公園となっており、旧駅名の残券が使用された可能性があります。

しかも、頭公園と、ゴシック体の中に「之」だけ一回り小さな明朝体になっており、かなりバランスの悪い仕上がりとなっています。

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