JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
関西電力 トロバスラストイヤー 記念乗車券セット ~その2
前回エントリーでも申し上げましたが、関西電力が運営していた関電トンネル無軌条電車が昨日11月30日を以って廃止されてしまいました。恐らく、扇沢駅を16:00、黒部ダム駅を16:30に出発する列車が最終便であったものと思います。
同社ではトロリーバスの廃止を記念して3種類の記念乗車券を発行しましたが、3種類は2か月ごとに順次切り替えて発行されたため、3種類を蒐集するためには3回乗車する必要がありました。しかし、3種類蒐集したいという声に応え、同社では記念乗車券セットを一部500円で発売しました。
記念乗車券台紙の表紙になります。
台紙を開くとこのようになります。
台紙の中身です。
左側にはトロリーバスの歴史が書かれています。
右側には歴代の車両の解説が書かれており、上から既に引退している100型および200型が、そして一番下が現役の300型という感じになっています。
乗車券を挟むとこのような感じになります。
購入したのは本年11月ですが、11月は300型の券が発売されていますので、記念乗車券セットは100型および200型の券が予めセットされており、300型の券は実際に乗車した券をセットして完成させる様式になっています。
それでは各券を御紹介いたしましょう。
まずは1枚目100型券です。実際の券紙ですが、乗車日と乗車時間、発行日が空欄となっており、改札用のバーコードの下に「本券では、ご乗車いただけません。」表記されています。また、取扱箇所(=発行箇所)名が「扇沢駅他」となっています
2枚目の200型券です。印刷内容および券番は1枚目の100型券と同じです。
3枚目は実際に乗車した300型券を自分でセットします。
本年11月15日に扇沢駅で発行されたもので、記念券と同じ券紙にレーザープリンターで必要事項が印刷されています。この券は実際に乗車したものですので、通用期間や発時刻、取扱箇所名や発行日などが記載されています。
右下のバーコードは改札用のもので、改札には係員が居ますが、空港の改札のように改札機にこの部分を翳すことで券の確認をするようになっています。
裏面です。ご案内文が記載され、最後に事業者名として「関西電力株式会社」と社名も記載されています。
領収証もいただきました。関電トンネル無軌条電車は関西電力本体が運営していますが、出札業務は子会社の関電アメニックスくろよん観光事業部に委託されているようです。