渋谷駅発行 金額式硬券乗車券

JR化後の昭和63年4月に山手線渋谷駅で発行された、160円区間の硬券乗車券です。



   



ご存知の通り、渋谷駅は都内屈指のターミナル駅であり、設備されている券売機の台数もかなりの台数があります。


昭和63年当時、近距離乗車券はすべて自動券売機対応で発売されており、出札窓口も既に軟券化されて入場券や長距離乗車券といったものもマルス発券となり、硬券はすべて淘汰されていると思われていました。



しかし、券売機の発券能力を超す旅客が出札に殺到した時、一時的な混雑を捌くために硬券による臨時発売が行われたことがありました。



この券は、私が実際に購入したもので、コンコースにテーブルを出して臨時発売されておりました。



東京印刷場調製の汎用的な金額式硬券で、発行箇所名は単に「渋谷駅発行」となっており、窓口を特定する番号はありませんでした。



最近はSuicaやPASMOなどのICカード乗車券が主流となり、電車に乗る時にきっぷを買う必要性がなくなってきていることの他、自動改札機が主流となった改札において硬券は有人改札を混乱させるだけでしかなくなっており、混雑時の硬券による臨時発売が行われることは皆無となっています。



20年ほど前は、正月3が日の初詣やイベントによる混雑のときに硬券による臨時発売が頻繁に行われ、それを目当てに出かけたものです。

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