女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

お客さん以上社員未満

2013-03-06 | インポート

中村です

商談、打ち合わせ、研修などクライアント先に出向く要件は様々。

が、いずれの場合も私の存在は(クライアントにすれば)「外部=お客様」。
取り次いでもらい、応接室あるいは会議室や研修室などに案内される。

随分以前、ある会社に自分用のデスクを用意してもらったことがあるが、それは
レアケース。上記のような対応がほとんど。

今回のケースはちょっと違う。

先月からある建設会社の新入社員受け入れ体制整備に取り組んでいる。
そのため、頻繁にその会社を訪問している。

あるときは事務職の女性社員のヒアリングや今後の進め方の説明。あるときは
社内ルールやマニュアル類整備のための打ち合わせ。遠くの現場に行ったっき
りの幹部社員が本社に戻ってくると連絡があれば、出向いて話を聞く。
進捗状況の報告や方向性確認のため社長と面談などなど・・・。


やるべきことはいくらでもあり、当然、事務所にいる時間も長くなる。


今では


事務所で作業をし、約束の時間になったら社長室に上がる。社長との面談終了後
事務所で打ち合わせ。現場から戻ってきた旨連絡を受けて打ち合わせのため現場
事務所に降りる。


事務所で作業している際に社員や社長が外出する場面にも出くわす。
そんな際は


「行ってらっしゃ~い」

と他の社員と一緒に見送る



と、



最初「中村さん=お客様」⇒外部の人⇒表面的な会話⇒ちょっとよそよそしい対応
に変化が出てきた。


たとえば、


外線をかける


中村「アイプラスの中村です」
相手「お世話になっております」

のあとに

相手「お疲れまです。●●です」

と+αの言葉(ねぎらいのことば)がつくようになった。
社長室に2時間以上こもって事務所に降りてくると、

「そろそろ休憩にしましょうか」と言ってコーヒーブレイクがはじまる。


また、こんな場面もある


「お客様」として対応されていた時、社員同士の日常会話を耳にすることはなか
った。少なくとも、私(=お客様)との会話は敬語なのでわからなかったが、事務
所にいて社員同士がタメ口で会話していることに気づいた。


先日も外出しようとする上司に対して



「何時頃戻ってくんの?」「行っておいで」と声をかけている。


中村「ダメダメ。今のタメ口。上品な事務所を目指すんだから『行ってらっしゃいま
   せ』『お気をつけて』でしょ」


とたしなめる。


相手「はい。『行ってらっしゃいませ』『お気をつけて』」

中村「戻ってきたら、『お帰りなさいませ』『お疲れさまでした』やでぇ」

⇒今思えば、「やでぇ」はあかんな。「ですよ」と言うべきだったか・・・と少々反省

そんなこんなで今では、

「失礼します」と事務所に入り、自分でスリッパに履き替え、デスクに荷物を降ろす。
迎える方も「いらっしゃいませ」とは言わない。「お疲れ様です」と迎えてくれる。


お客さんではない。だからと言って「社員でもない」


注意すべきは、どれだけ気心が知れて気安くなっても、
あくまでも外部のスタンスを守った上で対応すること。


今回の私のミッションは「働きやすい職場をつくる」ために、守るべき
ルールを決め、それを守り、守らせる社内風土をつくること。また、
そのために解決すべき課題を解決すること。

「働きやすい職場作り」(=目指すところ=ゴール)に反対
の社員は少ない。でも、新しい決めごとを守るために、今までの行動ややり
方を変えること(=ゴールに行きつくまでのプロセス)
はした
くないのが社員の本音。どこの企業でも同じ。


理由は面倒だから


でもこれに取り組まなければ「特定の人に都合のいい職場」しか生まれず、働きやす
い職場づくりは実現しない。


自分のやっていることが、結果としてこの人たちのためになる
という想いで行動している。
であるからこそ、自分自身のスタンスが「お客様」ではうまくいかない。
「お客様」の発言は評論=他人事。評論するのは簡単だけど相手には響かない。
残念ながら社員(上司)ではないのが、少なくても受け入れ体制の整備に関しては当事
者、パートナーとして同じ目線で行動する。そうでないと何の変化も望めない。


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