女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

面接担当者の本音・・・

2010-06-29 | インポート

 2011年入社の新卒者の採用活動もぼちぼち終盤戦。この時期になると、毎年のように聞かれるのが、

「女の子はわからんわ~」

「女の子は難しいわ~」

というクライアントさんの嘆き  

今年もやはり・・・。

面接の受け答えはしっかりしている(と言うより、こなれている)。男子学生と一緒に面接すると男子学生がタジタジ、完全に勝負あり!適性診断の結果も悪くない。筆記試験に至っては男子学生に比べて抜群にできがいい。「うちに来るか?」には、その場で「是非、御社で働きたいです!」「○○さんのような先輩と一緒に働いてみたいです」ときらきらとした表情で返答。

しか~し、いざ内定を出そうかという段階になってくると急に逃げ腰になる。急にテンションが下がる。しおらしくなる。言っていることが変わってくる。言っていること(=発言)とやっていること(=態度)がちぐはぐ。などなど・・・。謎の行動をとり始める。これは女子学生に限ったことではないが、女子学生に目立つ。

「あの子、面接の時はもっと積極的やったよね」

「あれ~っ、あの子全然男っぽくないやん」

極端なケースでは、「あの子、あんな顔してたっけ?」と言われるぐらい表情が変わってしまう子までいる。

面接の時がピークなのだ。面接官に気に入られようとする最高のパフォーマンス、しかも面接官は企業によって変わるのでその場その場で相手に合わせて臨機応変な対応。そして最高の笑顔。これらが「あかん!」とは思わない。自分という商品を売る営業活動が就活だということを考えると、当然必要な要素だ。

ただ、大切なことを忘れないでほしい。

本当の自分を偽ってまで、あるいは本当の自分に華美な包装紙をかけてまでその会社に気に入られる必要があるのか?偽った自分、着飾った自分を気に入られてしまったら、ず~っとその偽りの自分を演じないといけなくなるんだよ!足さず引かずありのままの自分で立ち向かわないと長続きしない。

長続きしないことを知っているから、「内定」というほしかったものが手に入った瞬間(入りそうになった瞬間)「本当にやっていけるんだろうか?」という不安が一気に噴出して、

ごめんなさい・・・になってしますケースが非常に多い。

足さず引かずの自分で勝負するのが一番。でも、もしあなたが「今の自分を変えたい」「新しい自分に出会いたい」と思うのであれば、ちょっと背伸びをした自分を演じ続けることも大切。

この続けることが大事。面接の時だけ積極的じゃなくて、骨太に振る舞うんじゃなくて、自分がそうありたいと思うのであれば、それを頑張ってやり続ける・・・・。今日も明日もあさっても・・・。意識しなくてもそのように振る舞えるようになるまで続けること。

頑張れ、女子学生!面接担当者は本当のあなたに会いたい


(女性)らしさを活かすマネジメント

2010-06-25 | インポート

前回「せやから女性はあかんねん!」という話しをしたが、これって誰のせい??

女性側の職業意識の中途半端さが大きな要因であることは間違いない。でも、これらを助長しているのはマネジメント側の中途半端さではないのか?

☆ 「やいやい言って辞められたら困るしなぁ・・・」 という気持ちからくる 媚び」

☆ 男にはようわからん感覚やから・・・」 という気持ちからくる 「あきらめ」

これらの根底にある

☆ 「所詮女はこの程度やろ・・・」という 「見下し」

はたまたマネジメントする側も女性の場合

☆ 「お前もできてへんやんけ」と周りに思われたくない

☆ 「お前に言われたないわ」と本人に思われたくない   という 「自己保身」

などのマイナス感情から 「強く言えない!」 ⇒ 言われないから「(本人は)気づかない」 ⇒ 気づかないから「これでいいと思っている(少なくとも『あかん』とは思っていない)」 ⇒ 気づいていたとしても「どうすればいいかがわからない」 ⇒ 活かしきれていない が現状だと思う。これは会社にとっても女性にとっても不幸なこと。

 では、(女性)らしさを活かすにはどうすればいいか?

ずばり!「この人のために頑張りたい!」と思える経営者(上司)がマネジメントすること。これにつきる!

「カッコイイ上司」ってどんな上司?個人差はあるだろうが、姿かたちのかっこよさではなく

仕事ができること

②方針がぶれないこと。 特に女性活用に関しては「なんとなく・・・(処遇)」ではなく「明確なイメージや信念を持って接すること」が重要!

③自分自身を「個人」として真っ当にかつ平等に評価してくれること

等が要素として考えられる。女は厳しくしたら辞める。怒ったら泣く。と思われているが、決してそうではない。甘やかされたい(ちやほやされたい)とも思っていない。少なくとも「地に足をつけて仕事をしたいと真剣に考えている女性」はそうではない!

この人のために、この人と一緒に頑張りたいと思える魅力的な経営者(上司)の下で女性は活きる!この機会にマネジメント側のあり方を再考してみるのはいかがだろう?

「自分自身が『魅力的な経営者(上司)』になること」が女性を戦力化するための一番の早道かもしれない


だから女性は嫌われる!?・・・講演してきました!

2010-06-17 | インポート

 先日経営者向けに「女性を上手に活用する方法」というテーマで講演する機会があった。90分の中で「女子学生の採用面接の場面」「一般職の中からリーダーを選ぶ場面」「ベテラン社員を管理職に登用する場面」「子育て復帰社員の処遇の場面」など「せやから、女はあかん」「できれば男がええなぁ・・・」と本音では思われている実例をもとに、女性らしさを活かすために経営者はどうあるべきかについて話した。

 講演をするにあたって、女性の特徴ってなんだろう?と考えてみた。

①環境適応力が高い・・・どんな環境にも柔軟に自分をあわせることができる

②「誰か」のために働く(=人で動機づけられる)・・・「何か」(たとえば大義や役割を全うする)のためでなく「この人」自分が決めた「誰か」のために一途になれる

③守りに強い・・・自分の持ち場を粘り強く守ることができる。

②と③は連動している。大切な「誰か」のために、その「誰か」を守るために能力を発揮できるのは女性ならでは。そうでなければ子育てをし家庭を守る主婦が務まるはずがない。

女性を上手く活用している会社はこの特徴を「強み」として活かしている。一方、「いや~、女性はわかりませんわ・・・」と女性活用に苦戦している会社は、この特徴が強みとして活かしきれていない。

たとえば、

環境適応力の高さ ⇔ 移り身の早さ 「あの時はそう思ったんです!」と平気で口に出せるのが女性。その場その場の状況や人に合わせて対応を変えるので、女性を組み込んだ体制構築がやりにくい

②「誰か」のために働く ⇔ 「誰か」の存在に左右される。認めた人の言うことしか聞かない。その「誰か」が自分が好きな「彼氏」「旦那」「子供」「社長」「上司」など。基準は自分が好きか嫌いかであることが多い。裏返せば、好きじゃない人(たとえそれが社長や上司であっても)の言うことはきかない。

  ※ 女同士の友情が成立しにくいのもここが原因。友達との約束より「彼氏との約束優先」.

③守りに強い ⇔ 自分や自分の大切なものを守るために自分都合で動く。権利を主張する。自分のライフパターンや家庭を守ることが「仕事」や「会社」より優先順位が上位。

強みと弱みは表裏一体。うまく引き出すことができればそれが「らしさ」として活きる。そうでなければ「だから、だめだ」とレッテルをはられる。

らしさを活かすようなマネジメントが必要だ。(次回に続く)


頑張れ!大阪産業大学生!!

2010-06-16 | インポート

昨日大阪産業大学で3回生対象のセミナーを行った。

テーマは一応「就活生向けのビジネスマナー講座」。一応をつけたのは、内容のほとんどが「挨拶」「言葉づかい」「電話応対」のやり方という「型の習得」ではなく、心構え的なものだから。

★就職活動は、自分という商品を「いいお客さん」に売る営業活動だ

★商品はたった一つしかない

★よって、この営業活動を成功させるためには、「いいお客さんを見つけること」と「(そのお客さんに)自分を買って

 もらうこと」が必要だ

★上記を実現するためには、「商品力」と「営業力」を高める必要がある

★大切なのは、「つくろわなくてもいい自分になること」。そのために、商品である自分と商品を売るための営業力を 

 磨け! ⇒ 「自分」という商品を売る優秀な営業マンになれ

★その第一歩が「第一印象」。表情や態度がよくない、挨拶や返事すらできない営業マンでは絶対に商品は売れ

 ない!売れないどころか、話しすら聞いてもらえない

ざっと言えば、こんな感じのことを1人でも多くの学生に伝えたいと思って話をした。セミナー後、学生達が質問や感想を言いに来てくれた。「この時計って就活ではNGですか?」という類の質問から、「私、自分に自信が持てないんです」「僕の第一印象ってどんな感じですか?」に至るまで様々。就活に限らず、社会に出れば絶対的な正解(「こうすれば絶対にうまくいく」というもの)はない。相手が(就活の場合企業の経営者や人事担当者)どう感じるか?が全て。あんまり細かいことにとらわれて自分を見失うのではなく、少々の不採用通知にめげず頑張ってほしいという気持ちを込めて1人ひとりにコメントを返した。

 自分を繕わず、媚びず、堂々と売り込める優秀な営業マンとなって就職活動を乗り切ってほしい。

 頑張れ大阪産業大学生