女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

自分の立ち位置(後半)

2010-10-28 | インポート

 人材採用・教育パートナーとして関わっていくプロセスで自分がどうすべきか?迷った時の判断のモノサシ。

それは

仕事の依頼者である企業のトップが描く「あるべき会社(組織)像」。

こんな会社にしたい  こんな組織を作りたい   こんなメンバーと一緒に働きたい  

という熱い想い。たとえば、同族色の強い会社の社長が口にした「○○(個人)商店ではなく、普通の会社にしたい」という想い。「パートナー」とは、その想いに共鳴し、実現までサポートする存在。

よって、

迷った時の判断のモノサシは、パートナー契約を結ぶ際共鳴した「社長の想い」 

                   これが原点  

厳密に言えば、自分の行動や発言の全てが社長のいう「普通の会社にする」ことにつながらなければおかしい。

あくまでも私の存在は「社長の想い実現」のサポートなのだ。ここがブレては話にならない。

パートナーとして継続的に会社に出入りしていると、特に社員と社長間のコミュニケーションに断絶が生じている場合、「中村さんは『社長側』の人間だから・・・(何か言ったらチクられる。いらんこと言ったら飛ばされる。)」類のことを直接、あるいは間接的に耳にすることがある。

 社長との契約で仕事をしているのは事実。でも私は社長の腰巾着ではない。もっと言えば腰巾着=いえすまんでは私の仕事は成り立たない。

 なぜなら、私の仕事は社長の機嫌をとることではなく、想いの実現をサポートすることだから。

時には、社長自身に態度や考えを改めるよう強く迫ることもある。

 なぜなら、私の仕事は「社長だから何をしても(言っても)しゃぁない」ではなく想いの実現をサポートすることだから

たとえ社長であったとしても、その言動が「判断のモノサシ」に照らし合わせてならなのだ。その姿勢はくずしてはいけない。これがなくなると、社員の人たちの信用が失墜し本音での関わりが持てなくなる。

 もう一つありがちなのが、社員の人達と仲良くなりすぎ、社員の人たちの目線でコトの良し悪しを判断してしまう場合。プロジェクト活動を共にしていると、それぞれの立場や状況がよく理解できる。また、話をしたりご飯を食べたり時には一緒にお酒を飲んだりする機会も増える。そうすると、相手の立場がわかりすぎて、本来厳しく接すべき時にできなかったり、ついつい同調して言い訳を受け入れてしまったりすることがある。そのことが、結果として社員の人たちの逃げ道をつくり根本的な問題解決を妨げる。

 社員の人たちに対しても「判断のモノサシ」に照らし合わせて いいことは あかんことは

 

 自分の立ち位置をしっかりしておかないと、成果が得られないだけでなく、大切なお客様やその社員の人たちにも迷惑をかけてしまう・・・。

  責任重大だ

 


自分の立ち位置(前半)

2010-10-27 | インポート

 私の所属は教育事業部。企業の人材教育、組織開発に関する企画・実施が仕事。

「教育の仕事」と言っても内容は様々。外部団体から依頼を受けて講師あるいは講演者として「新入社員研修」「ビジネスマナー研修」「経営者対象の講演会」の類から、その会社の教育パートナーとして継続的に人材育成や組織開発に携わるものまで幅広い。

 案件によって自分に対する期待や果たすべき役割も違えばそれぞれに難しさややりがいもある。

 パートナーとして継続的に関わる案件の場合、しばしば自分がその場でどのように振る舞うべきか?何を言うべきか?何をすべきでないか?判断に迷う場面に出くわす。

 『仕事』はトップから依頼を受けてスタートし、ターゲットとなる「職場」「プロジェクト」「階層」のメンバーと一緒に継続的な研修やプロジェクトミーティングを通じて職場の問題解決や能力開発のためのしくみ・ツール開発を行う。ほとんどの場合、この継続的な取り組みのプロセスでなんらかの問題が生じる

たとえば、「『やめたい』というメンバーがでてくる」「上司やトップあからさまに批判をする」「研修やミーティングの進行を妨げる」「メンバーの邪魔をする先輩や上司が出現する」など・・・。

上記のようなあきらかな 問題 とまでいかないまでも、メンバーとの会話の端々に会社や上司への不満が聞かれることことは多い。と言うより聞かれないことはほとんどない!

結果的には、上記のような問題が生じたときこそチャンス 

問題状況に対峙し(メンバーを対峙させ)うまく解決に導くことができればその後の活動はスムーズに進むし、失敗すればなんとなく気まずい(よそよそしい)雰囲気になりその後の活動にしこりが残る。

こうなってしまったら、まず間違いなく次の年の継続はない(あたりまえっか)

最悪なのは、問題状況から目をそらして「まぁまぁ」「なぁなぁ」でやり過ごすこと。この方法がメンバーにとってもコーディネーターである私にとっても一番楽で安易な方法だがこれをやっていてはなんらの成果も得られない(時間の無駄)。

コーディネーターの立場からすると、問題が生じたときにどのように考え、判断し、どのように対処するかで真価が問われる。

                                                                                                             (後半に続く・・・)


緑のある生活

2010-10-25 | インポート

 「家」は生活の場。生活すれば当然「モノ」が増える。しかも広告のチラシ、「○○%増量」シールの張ったティッシュやカップラーメン、まとめ買いをした生活雑貨、トレーナーやスゥエットなどの部屋着・・・。いわゆる生活感あふれるものが増える。やがてそれらは部屋の収納スペースには納まりきれず部屋中にあふれかえる・・・。かくして生活感あふれる部屋ができあがるというのがパターン

 大阪のマンションに引っ越した時、できるだけ生活感漂わない部屋にしよう!と心に決め、①家具はシンプルなもの ②色のトーンを揃える  ③モノを増やさない ④モノを目に触れるところに出さない(片付ける) という自分なりのルールをつくった。それから6カ月。ある程度の水準でこれらを満たす生活をしてきた。

 しかし

生活感のない部屋=殺風景で無機質な印象の部屋 

そんな無機質な部屋を「あたたかい空間」にするため、大き目のフラワーベースにその時の気分で切花を飾って楽しんでいた ひまわり、バラ、カスミソウ・・・。色とりどりの花で部屋の印象が華やかに、ほっとする空間になる。これは造花にはできない。生花ならでは!

 仕事から帰って、部屋に明かりをつけ、テレビの横に飾ってある花を見ながら夕食をとったりテレビを観たりする時間が楽しみだった。

が、

今年の夏は暑すぎた。

花の水を毎朝入れ替えて仕事に出かけるのだが、戻ってくるともう水が臭い・・・。花屋さんからもらった切花を長持ちさせる薬を混ぜてもほとんど効果がない。

 そこで観葉植物を育てることにした。引越しのお祝いにもらった「パキラ」と芸術的な流線型のつるに一目ぼれして購入した「アイビー」。この2種類のグリーンを部屋に置いて、くつろぎの時間を過ごしていた。

が、

しかし・・・・

これらのグリーン達をこの夏育てきれずに枯らせてしまった。アイビーは不在の間に葉枯れを、パキラは水や養分のやりすぎで根ぐされをおこしてしまった。花屋さんに持っていてみてもらったが再起不能だった。あきらかに自分の責任・・・。かわいそうなことをしてしまった

 季節は流れ、もう一度グリーンのある生活にチャレンジすることにした。「ガジュマル」「アイビー」「パキラ」の3種類。同じ過ちを繰り返さないよう花屋さんにそれぞれの育て方を聞き、手書きのメモをもらった。置き場所も工夫することにした。

 今は、朝起きて3種類のグリーンの葉(表だけでなく裏も)に霧吹きで水をやり、ベランダに出して出社するのを日課にしている。

 

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同期達のその後・・・

2010-10-22 | インポート

 先日、新卒で入社した会社(大阪本社のアパレルの会社)の同期だった女性からJAZZ LIVEの誘いが届いた。                                                                                                                                                                

彼女の名前は「Mariちゃん」。私には東西合わせて(専門職も含む)30名ほどの同期がいたが、その中でも彼女は関西の総合職として採用された女子3人のうちの1人。

今では3名ともその会社を退職し別々の道を歩んでいる。

「Mariちゃん」は、身長が170センチほどありモデルばりの抜群のプロポーション。大阪市立大学で「布」に関する研究をし被服に興味関心があって業界に飛び込んできた。当時のお笑いのアイドル「山田邦子」にちょっと似た雰囲気(Mariちゃんごめん)のしっかり者。自他共に「同期の中では結婚は遅いほう。しないかもしれない」と言われていた。

Mariちゃんは、結婚して子供をもうけ、仕事をしながら子育てをしている。以前から趣味だったジャズライブを復活するという誘いだった。彼女のライブに行くのは今回で3回目。最初は入社して間もない頃、神戸のジャズバーに同期の女子たちと行った。2回目高槻でのライブは同期だった元旦那と行った。3回目の今回は久しぶりに連絡をとった同じく同期で今は専業主婦をエンジョイしている「Aokiちゃん」と行く予定。ライブの案内と一緒に「Mariちゃん」からの手紙が入っていた。

近況報告兼ねてライブやります!聴きに来て!よろしくぅ~ てなノリ。

もう1人の総合職女子の同期、名前は「Iwaちゃん」。(当時の)大阪外国語大学出身の彼女は、「洋服大~好き」で業界に飛び込んできたちょっとミーハーで甲高い声が特徴的。入社当時彼とラブラブ状態で、自他共に「同期の中で一番早く結婚して退職する」と言われていた。

その彼女は・・・

彼とは別れ、大~好きな洋服の道を極め、フリーのスタイリストとして有名人を顧客にするまでに・・・。「自分がこの人!」と思うカリスマスタイリストに弟子入り志願のため押しかけ、「弟子は採らない主義」の事務所に見事はいりこんだり、駆け出しでなんのつてもないテレビ局に「自分のスタイリングを写真にとったファイル」だけを持って飛び込み営業をかけて仕事をとったことなどを聞いて、パッと身た感じは昔のアイドル「朝丘めぐみ」によく似たかわいらしい雰囲気の彼女のどこにそんなパワーが潜んでいたのか!!とびっくり

会う度に、

「(本当は結婚したいのに)男運はよくないけど、仕事運はあるみたいやねん

と複雑な表情で話していたのが印象的。

私は?

入社2年で最初の会社を、その後1年で次の会社へ・・・。と転職を繰り返し人材業界へ。目の前のご縁と仕事を追いかけてきた結果今に至る。プライベートでは新卒で入社した年の冬から付き合い始めた同期と6年後に結婚。同期からは「同期唯一のカップル」と大いに祝福してもらった

あれから17年・・・。今年の春、その結婚生活にピリオドをうって同期に戻ることにした。そのことを決め、マンションで「シャンパン飲みながら最後の晩餐」のあと同期会幹事の「Nishiやん」に連名でメールを入れた。「田中と中村は同期に戻ることにしました。ついてはみんなに報告したいので同期会の企画よろしく!」

すぐにNishiやんから返信メールがきた。

「唐突やな。そんなこと気軽に言われても困る

あれから半年、同期に戻った田中と中村は、今でも時々メールで近況報告をしている。

総合職として同じ会社に入社した3名の女子。23年後の仕事、プライベートは3人三様。これからどうなっていくのか楽しみでもあり、人生の後半をどのように充実しさせるか?真価が問われる年代に差し掛かってきたことを実感する。

とは言え、まずは久しぶりの「Mariちゃん」のライブと、ライブをきっかけに久しぶりに会うことになった「Aokiちゃん」とのガールズトークならぬ「レディトーク(おばちゃんと~く!?)」を楽しみにしている

 


清掃のおばちゃんの応対力

2010-10-18 | インポート

 先週の金曜日のこと。

私は大阪堺市で仕事を終え、南海堺駅から電車に乗ろうとしてパスケース(電車の回数カードなどが入ったカード入れ)がないことに気がついた。

 「あ~やってもうた・・・」 

どこかに忘れてきてしまったのだ。

あわてて可能性のあるところをピックアップした。お昼の時間を過ごした駅前のミスタードーナツ。プロジェクトミーティングを行ったクライアント先。駅まで送っていただいた車内。それぞれに電話を入れたが、いずれも「見当たらない」とのこと。

最後の望みをかけて駅前の商業施設「PLAT PLAT」の2階お手洗いを見に行き、個室と化粧直しをしたパウダーコーナーを確認した。

しかし、残念ながらそこに私の手になじみ「濃い赤」に変色するぐらい年季の入ったパスケースを発見することはできなかった。

お手洗いを出ながら考えた。

パスケースの中に連絡先がわかるものってはいってないしなぁ・・・。歩いている時に落としてしまったんやろうなぁ・・・。もう出てこないだろうな・・・。 自分の行動を反省し、少々落ち込みながら

「無理かもしれないけど、届けだけ出しておこう」

と思い直し、その商業施設のインフォメーションを探した。

が、見当たらない。

とその時、ゴミを回収するために清掃のユニフォームを着たおばちゃん(60代だと思われる)がゴミ箱に近づいてくるのを発見した。

私は声をかけた。

「すいません、お手洗いに忘れ物があったらどこに届けられるんですか?」

すると、彼女は人をほっとさせる柔らかい笑顔で、

「防災センターですけど、忘れ物されたんですか?」と尋ねてくれた。

私が事情を説明すると、

それは心配ね。すぐに防災センターに問い合わせてみましょう」と連絡をとろうとしてくれたがなかなかつながらない。「行っちゃったほうが早いわね。行きましょう!」と私を防災センターのある場所まで案内してくれた。

防災センターまでの道のりは結構複雑だった。

彼女は私の歩調に合わせて要所要所で立ち止まり、行き先を手で指し示し、途中2階から1階に下りる場面では、自分が先に(お客様より頭が上にでないというビジネスマナーの基本原則)・・・・など感じよく案内してくれ、最後は「届いているといいですね」と笑顔で送り出してくれた。

正直びっくりした。「清掃のおばちゃん(ごめんなさい!こんな呼び方)」にこんなにきちんと応対してもらえるなんて・・・。気分がとってもよくなった。

幸運にも防災センターに、パスケースは届けられていた。うれしかった。

帰りにお礼が言いたくておばちゃんを探したがその姿を見つけることができなかった。しかたなく警備のユニフォームを着た女性を見つけて声をかけ、親切にしてもらってうれしかったこと。パスケースが防災センターに届いていたこと。おばちゃんに御礼を言いたいことを伝えた。

警備の女性は、「あら、それはよかったわね。確かに伝えるわね。喜ぶと思うわ

とこれまたとびっきりの笑顔で応えてくれた。

思いがけず気持ちのいい応対を受けた。プレッシャーのかかる仕事を終えて疲れていたが、疲れが吹き飛んで気分が軽くなった。

笑顔はもちろんのこと「それは心配ね」「あるといいわね」「喜ぶと思うわ」など気持ちのこもった一言。たったこれだけで人の心をつかむことができる。

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