中村です。
先週の日曜日、ゴルフ の予定が悪天候のため中止になった。
ぽ~っかりあいた時間。
二度寝した後、洗濯して掃除して、買いもの行って・・・。
その日することリストとりあえず終了
さてと、何をしようか?
たまにはゆっくりテレビでも観ようっかなぁと、ケーブルテレビの番組欄を
みるものの、こんな日に限って
「コレだ!」
という番組は見当たらない。
とりあえず「週末婚」というドラマを観ることにした。
このドラマは1999年に放送されたもの。当時観たことはなかったが、脚本
が内舘牧子だったのでその気になった。
とりたてて「内舘牧子ファン」というわけではないが、20代のレディだった頃
「WITH」?「MORE」?いずれかの女性雑誌に連載されていた彼女
のエッセイには感銘を受けることが多かった。
内舘牧子の恋愛論には、あれもこれも欲しがって、窮地に陥ると自分を正当化す
る「女という生き物」の愚かさと不安定さ、弱さ、そしてそれゆえの可愛さ
が描かれていた。
そのチャンネルでは週末婚の1話~13話を一挙放送していたが、ちょっと観るつも
りが、8話以降最後まで時間にして約5時間をテレビの前で過ごすことになってしま
った
もったいないことをしてしまった・・・
内容的には、登場する女性陣に共感できる部分はほとんどなく、いらいらするぐら
い自分勝手な女達に振り回される男の話し(反感買うかもだけど・・・)だった。
が、
13話(最終回)で、松下由紀演じる旦那を「自分自身の見栄の道具」と
しか認識していなかった女が、いろんな体験を通じて本来の夫婦の在り方に気づき、
それに言及した台詞に
THE内舘ワールド
発見。彼女の旦那(阿部寛)は有名大学を卒業し、遺伝子の研究所勤務のエリート。
家柄も申し分ない。そんな旦那が、「医者となって国境なき医師団に参加したい」とい
う夢のために会社を辞め、予備校に通って医学部合格を目指す。おまけに生活費を
稼ぐためにホストクラブでバイトをしているということが発覚する。
いろいろあってその事実もさることながら旦那をパートナーとして受け入れた時、妻か
ら預かったキャッシュカードを紛失して、当面の生活費と考えていた退職金を引き出さ
れてしまうという大失態をしでかしてしまう阿部寛・・・。
そんな場面でのこの台詞。
アップになった松下由紀の「私、思うのよね・・・」と、斜め右上をみながら自分に言い
聞かせるような台詞。
「何かを得るためには、何かを失った方がいいの。そうでないと全部をつかめなくて
こぼしちゃう。それも大切なものからポロポロポロポロと・・・・」
正確じゃないけどこんな感じの台詞だった。
そう
何かを手に入れること=手に入ったかもしれない他の
可能性を失うこと
新しく手に入れようとする「何か」は、すでに手元にある「何か」
あるいは、他に手に入れられたかもしれない「何か(可能性)」を失うことと
引き換えにしか手に入らない
捨てる勇気、潔さを持って、課題に立ち向かった結果手に入るご褒美。このご褒美が
大きければ大きいほど、それを手に入れるために失うものも大きい。
当たり前
ちっちゃなことで言えば、女同士の約束と彼氏との約束をダブルブッキングして、彼
氏との約束を優先させる場面。
女同士の約束を反故にして「何よ、あの子・・・」と友達に反感買うことと引き換えに
大好きな彼氏と一緒にいる時間を手に入れる。
結婚相手は、その人と結婚しなければ出会ったかもしれない出会いを断ち切ること
と引き換えに手に入れる。また、自分のためだけに自由に使えたお金や時間と引き
かえに結婚することで得られる安心感や子供を産み育てる幸せを手に入れる。さら
に、子供の成長を目にする喜びは、子育ての苦労と引き換えに手に入る。
やりがいもそう。仕事のやりがいは、プライベートな時間や、難易度の高い仕事への
チャレンジ、はたまた自分自身のちっぽけなプライドと引き換えに手に入れる。
あれもこれも欲しがって、どちらにもいい顔をしていると、最終的に本当に欲しいもの
(欲しかったもの)が手元からするすると滑り落ちて行く・・・。
そんなふうに考えて生きていたらしんどいやんあんたいつもそんなこと考えて生き
てんのん???と言われそう。
そんなわけないやん
もっとライトに生きてるし、考えてない。普段は。物事がうまくいっている時は、どんどん
欲張ったらいい。むしろ欲張るべき。私自身もそうしてきたしそうでないと人生楽しくない。
ただ、課題にぶつかった時、決断を迫られた時、何を選択
するか?この判断を誤まりたくない
だからこそ、自分の中に軸が必要なのだ。この軸が判断のモノサシになる。
自分は何のために働くのか?どんな自分でありたいのか?自分にとって一番大切
なものは何なのか・・・。
軽~い気持ちでみ始めたテレビ番組で結構ディープな気づきが得られた一件だった。