女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

勇気づけ

2015-06-30 | 日記

中村です。

今日は、幼馴染「もしじ君」から教えてもらった話。

※もしじ君はずいぶん前のブログに登場しているので興味のある人
はどうぞ2012年4月4日ブログ「も・し・じ」

もしじ君からの話しの前に心理学に関する基礎知識を少々。

「嫌われる勇気」


最近売れているこの書籍は、アドラー心理学の入門書として位
置づけられている。


アドラー心理学は、アルフレッド・アドラーが創始した心理学の体系。

「全ての悩みは対人関係におけるものである」

とし、それ(悩み)に対して原因論的アプローチではなく目的論的ア
プローチの重要性を説く


「対人関係が上手くいかない」と悩む人に対して、


精神分析の創始者フロイトに代表される

原因論的アプローチ

は、「子供のころに受けた虐待がトラウマとなって上手くいかない」
と考え、そのトラウマを引き起こした原因にフォーカスする。


一方、


アドラーの唱える

目的論的アプローチ

は、「他者と関係を築きたくないから子供のころ受けた虐待の記憶
を持ち出す」と考え、「自分が何をすべきか」「何をすべきでないか」
にフォーカスする。

アドラーは、過去にどんな経験をしたとしても、それが「これからを
どう生きるか」には関係ない。


すなはち、

 人は変われない 

のではなく

 『変わらない』と決断しているだけ

と説く。


私たちのような、学者ではなく実務者にとってしっくりくる考え方

そのアドラー心理学の中に「勇気づけ」がある。


勇気づけと聞くと、精神的に弱っている人に対して「頑張れ
「君ならできる」「大丈夫だ」と励まし「できそうだ」というパワー
を与えるイメージがあるが、


アドラー心理学ではちと違う。

 
もしじ君いわく、勇気づけとは、


その人が、

「やらなければならないけどしたくないと思っていること」  『やれ』
「してはいけないけどしたいと思っていること」  『やるな』


と言うこと。だから、勇気づけは本来厳しいもの


と・・・。

人は誰しも「やらなあかん」と頭でわかっていてもやりたくないことは、
ついつい後伸ばしにする。「やったらあかん」とわかっていても、やり
たいことはやってしまう。

自分に甘くてに誘惑に弱いところのある生き物。

自律的に生きるってそんなに簡単じゃない。


だからこそづけ(=サポート)が意味を持つ。


ウチの『教育』勇気づけに近い。クライアント先の
トップ、担当者、社員、内定者たちが自らの向かうべき目標に対
して正しい行動をとれるようにサポートすること。



『いやだ』けどやろう
『やりたい』けどやめておこう




一歩踏み出したり、踏みとどまる(=勇気の実践)きっかけになり
たい・・・。

 

そんなことを考えさせてくれた。


飲んだぞぉ~

2015-06-23 | 日記

中村です。

先週の土曜日『女子会』開催しました


9名の麗しき・・・いやいや逞しき女子たちが
大いに食べて・飲んで・歌って懇親を深めました。 







主婦のパートさんもいるので、土曜日の17時スタート
上掲の写真は、一次会中華飲み食べ放題終了間際の一枚


9名の中には、社員も、パートさんも、選考中の学生もいる


子育て奮闘中、旦那さんの仕事の都合で関東から関西に
やってきた、秋に結婚を控えている、目下独身生活エンジョイ
中・・・置かれた状況はそれぞれ。


年齢も20代~50代まで幅広い

 

社内での立場も、働く時間帯も、働く目的もさまざまなら、
食べ物の好みも、好きな飲み物も飲み方もみんなそれぞれ

共通しているのは、


①性別が女子
②それぞれがそれぞれの立場で、与えられた役割を精一杯果たして
 いる(果たそうとしている)=仲間



それぞれの働く目的が違うんだからいろんな働き方があっていい・・・



日頃は時間的制限もあってなかなか仕事以外の場を共有できず、よう
やく実現できた、女子だけの飲み会




一次会終了は19時過ぎ。



全員で二次会のカラオケボックスへ移動



延長なしの2時間予約。


ここでも、大いにビールを飲み語り、笑い、歌って



最後はみんなで肩組んでロビンソン歌ったもんねぇ~



いい仲間と一緒に働けてしあわせだな・・・とちょっと感慨深い


楽しくて、うれしくて、みんなに感謝の気持ちでいっぱいになった女子会
でした。


また、みんなで楽しく飲んではじけられるよう頑張ろう~っと

 


振り子の幅を広げる

2015-06-01 | 日記

中村です。


研修、特に新入社員など若手社員対象の研修の際、


「振り子の幅を広げる」
「問題解決の引き出しを増やす」



の話を必ずする。今日は「振り子の幅を広げる」について


たとえば、声出しの場面。思いっきり大きな声を出して自分自身の
MAXを知る。


自分の中で限界の声=自分自身のMAX
レベル10とする。



実際の社会生活では状況や相手との距離感を考えて、
「この状況ならレベル2
「展示会場で遠くにいるお客様に声をかけるのでレベル8


とその場に応じた声の大きさを使い分ける。


日常生活で生じる様々な場面で柔軟に対応するためには振り子
の幅はできるだけ大きい方がいい。



「大きな声が出せる自分」



を確立した上で、状況に応じてレベル0~10まで調整すればいい。


ここで問題なのは自分自身のMAX=基準をどこ
に置くか?


自分自身がMAXだと思っている声は、ほとんどの場合本当のMAX
よりかなり小さい



それだけ、私たちは自分に甘い



ちょっと頑張ればできるレベルに限界を置いて、すぐに「もう無理です」
「限界です」と音を上げる。声に出さずともそれが態度に現れる。


その方が、しんどくないし、格好悪い自分をさらすこともないから嫌な想
いもしなくて済む。


でも、レベルをそこ(=自分で感じる限界レベル)に置いてしまうと、


自分の現在出せる声の範囲内

でしかコミュニケーションがとれない。


だから、

「『限界』『もう無理』と思ってからが腕の見せ所やぁ~

とプレッシャーをかけまくる。と、ほとんどのメンバーが軽~く当初の
限界を超えるやればできるやん



不思議なもので、(研修で)自分で限界だと思っていた以上の声を出して、


「こんな声が出るなんて自分でもびっくりしています」
同時に、
「自分に自信が持てました」
とコメントする受講者も多い。


だから、研修では、振り子の幅を広げる重要性を説く


もちろん、「声だし」に限ったことではない



対人関係も同じ。

対人関係において、
「穏やかな人間関係」「楽しい人間関係」「緊張感のある人間関係」
「シビアな人間関係」「カジュアルな人間関係」「けじめある人間関係」
など・・・。いろんな人間関係がつくれる=振り子の幅の広い人。


いざという場面ではきちんと『対峙』できる
けど、
この場では『しない』のと、したくても『できない』のとは
全然違う。


常に、穏やかにニコニコ笑って仕事ができるにこしたことはない。
しかしながら、現実問題として「世間」も「仕事」もそんなに甘くない。
責任もって仕事をしようとすれば、たとえ相手から疎まれようともや
らなければならないこともある。にらみをきかしながら仕事をしなけ
ればならないこともある



管理職にもなれば「嫌われてナンボ」的要素も強い



いざという場面でその場にふさわしい対応をしようとすれば、自分の
中に「厳しさ」「穏やかさ」「優しさ」「冷静さ」「楽しさ」などなど・・・
いろんな対人エネルギーが必要。しかも立ち向かう課題の難易度や
相手のタイプがさまざまなだけに、それぞれのエネルギーがたくさん
あるほうがベター


いろんな対人エネルギーを持っていて、その量が多い(=振り子の幅
が広い)から、状況や相手に応じて必要なエネルギーを求められる量
使って対応できる


振り子の幅は広い方が、いろんな仕事をし、いろんな人と出会い
成長するチャンスが多い、当然それに伴う報酬も高い



ただし、振り子の幅を広げるのは簡単ではない


なぜなら、



そもそも苦手なことが多いため「やろう」という気になりにくい



に加えて、


(なんとか自分を奮い立たせて取り組んでも)上手くいかなかった
りすぐに結果が出ずに、取り組む過程で不格好な自分をさらすこ
とも多い。


だから多くの女性、特に周りから「彼女は優秀」だと思われている
女性ほど自らに制限をかけて(振り子の幅を広げることに)ブレー
キをかける。


結果、無難な自分を演じることに落ち着きそのことがやりがいが
見いだせないにつながることもある。



そのブレーキは、



「言い訳」「前置き」「知ったかぶり」「敵前逃亡」「閉じこもり」
など自己防衛的な言動として表現される。



「私は、そういうタイプじゃないんで・・・」
「そんなふうには聞いていません・・・」
「そこまでとは思っていませんでした・・・」
「やってみようとは思ったんですが・・・」
「~さんがやっておられるので・・・」
「私の仕事は~なんで・・・」
「~ができるようになったら、チャレンジしてみたいと思います」




これらの多くは、「そらどう考えてもこの状況では無理やろ」という
場合を除いて自己防衛をしているという自覚が本人にないまま生
まれ、セルフトーク(心の中の独り言)でどんどん深化していく・・・

 

次に続く