女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

ええとこどり

2012-06-28 | インポート

中村です。

先日就職活動中の学生向けのイベントで講演する機会があった。

テーマは「総合職・営業職の仕事とそのやりがい」。

対象は、総合職・営業職を希望する女子学生

その2日後、今度は自社の会社説明会で「会社のビジョンや求める人材像」

について30名ほどの女子学生の前で話した。採用職種は「総合職」

総合職一般職って何が違うんだろう?

調べてみる=「総合職は基幹業務を行い、一般職は補助業務を行う」

うぅ~ん。。。わかったようなわからんような表現。

で、学生たちに聞いてみる。

と、

総合職=営業=しんどい」「一般職=事務職=しんどくない

総合職は転勤がある。給料が高い。

一般職は転勤がない。給料が安い。

などなど・・・。

しかし、これらの回答はどれも根本的な問題には答えていない。

なぜ、給料が高いのか(安いのか)?が問題だし、事務系の総合職もいるから、

一般職=事務職という図式も成り立たない。

私はこう思う

総合職=仕事という『枠』をつくる。広げる。与える(与えてやらせる)。

      場を仕切るのが役割。

⇒言いだしっぺとして自らその場を仕切り、仕切った以上、その結果に対して

 責任をとる。自由裁量度は高くやりがいも大きいが、それに伴う責任など精

 神的な負荷も大きい職種。

一般職=与えられた仕事(=業務)という『枠』を満たす。仕切られた場で

      仕事をするのが役割。

⇒仕事を与えてくれる人(メイン)が存在し、その人の仕切りの下(サブとして

  の)役割を果たす。与えられた枠の中で仕事をするので自由裁量度は低い

  が、責任はメインの人がとる。精神的な負荷は小さい職種。

仕事である以上任された仕事を責任を持ってやり遂げるのは一般職も総合職も同じ。

当たり前!

自分の適性やキャリアプランと照らし合わせて選択すればいい。

「一般職(総合職)でなければならない」理由もなければ「総合職のほうが優秀」

と言うわけでもない。近々結婚の予定がある。仕事とプライベートを両立したい

と考えている人は、迷うことなく一般職につくべき。

とは言え、圧倒的な「一般職」人気。

女子学生にとっては限られた椅子を目指して争奪戦を行う狭き門

ただ、気になるのが

採用時の面接や、入社後のヒアリングや研修で聞こえてくるこんな声。

※以下すべて一般職希望、あるいは実際に一般職に就いている女性の声

「やりがいはほしいけど、責任はとりたくないんです」

「自分にしかできない仕事がしたいんですけどなかなか見つからないんです」

「定時に仕事が終わって習い事にいけるのはいいんですけど、仕事が単調で

つまんないんです」

などなど。結構多い

言わせてもらうけど、

「やりがいがあって責任とらんでいい仕事なんかあるわけないやん

 

「プライベートと両立したいんやったら単調な仕事で我慢しぃ

苦労した分だけやりがい。それに伴うもっと面白い仕事、報酬、ポジションが得られ

るし、大した努力も苦労もしなくてできる仕事はそれなりにしか面白みや報酬が得ら

れないのは当たり前。

残念ながらええとこどりはできない。できへんよ

楽をとるか?やりがいをとるか?どちらか

自分が「ええとこどり」をしていると自覚していない女性は案外多い。

現状に不満があるなら、ひょっとしたらええとこどりしようとしてるかも?いう視点で

自分の意識や仕事を棚卸することをお薦めする。


潔さ

2012-06-23 | インポート

辛島です。

先日、「海老原智子税理士事務所」の税理士、海老原智子先生に話を聞いた。

自分の事務所を切り盛りし、結婚をして子供がいる、働く母である。

初めて見た印象は「華奢!!」

細くて小柄で、「事務所を支えている」という雰囲気ではなかった。

名刺交換をしてすぐ、「『海老原税理士事務所』は女性しか働いてない」と聞いてビックリ

女性ばっかりの職場では、いろいろややこしいこともあるんじゃないか?と思い、

「なんで女性しかしかいないんですか?」と聞くと

「いらんから。」

「そんなあっさり!(驚)」(心の声)

ようは仕事内容的に女性の方が適しているということだったのだが、

この時、明らかに私の中で印象が変わった。

「細くて小柄で華奢で・・・」という印象から「竹を割ったような性格とはこのことなんじゃないか?」

という思いへの変化だ。

その後、うちの社長と海老原先生と食事を一緒にさせてもらい「竹を・・・」の思いは

確信に変わった。

うちの社長は海老原先生にとってはクライアント。

女性は気を使う相手には、なるべく同調したり、話はきちんと聞くようにしたりする

と、私は思っている。

「なるべく」とか「聞くようにする」というのがポイント

嫌われないようになるべく振舞うのが「女性」だ。

しかし、海老原先生はそれがまっっったくない

「そうですね」なんて言葉は一回もなかったし、相手と意見が違うことなんて何の問題でもない。

「嫌い」なものは「嫌い!

実にはっきり、さっぱりしていた。

その時、以前中村がこのブログで書いていた「おっさん比率」の話を思い出した。

(2012/2/14 「おっさん比率」参照)

そうか、海老原先生は「おっさん比率」が高い。

「そうですよね~」といって仲間を作って安心するような女子っぽい部分が無かったから、

「竹を割ったようだ」と感じたのだと思う。

やはり、社会で活躍するには、必要なおっさん要素。

すがすがしい、潔い部分が重要だ。

Img_2774→ 海老原智子先生


疑問を持つ

2012-06-18 | インポート

こんにちは、岩元です!

入社する前に、

「新入社員は、会社の起爆剤にならなくてはいけない」と言われた。

同じメンバーで、同じ環境で、マンネリ化してしまう会社にとって

新しい風となり、問題提議する存在とならなくてはいけない。

だから、「疑問に感じたことは口に出して、会社にある当たり前が

良いものなのか、それとも悪しき習慣なのかを考える機会とならないといけない」

そう言われ、自分でも「その通りだ。」と納得していた。

はずだった・・・

入社して2カ月と数週間

言われたことに関して「これが社会なんだな~」とか

やっていることに関して「これが普通なのか~」と勝手に納得していた

「それじゃ何にも問題提議できていないじゃない

言われてはっと気がついた。

いかんいかん初心忘れるべからず

私は新入社員で、会社の人たちの思っている当たり前に

「ほんとにそれでいいのですか?」

問題提議することに価値がある

感じた疑問に勝手に納得するのではなく、

時には少し勇気を持って(できれば無邪気に)

「これは、こんなものなんですか?」

と聞いて会社に新しい風を入れていこう!


ちょっとした違和感

2012-06-13 | インポート

中村です。

先日久しぶりに歯医者に行った。

社会に出て1年目(今から25年前。ひぇ~)大丸心斎橋店で販売実習をしてい

た私は、心斎橋に行きつけの歯医者があった。先輩販売員に紹介してもらったその

歯医者は「待ち時間なし」「治療は15分」「先生の人柄良し」。

働きながら治療するには最高有難~い歯医者だった。

ということもあって、勤務地が心斎橋だったのはわずか1年だったにも関わらず、

以降ず~っと通い続けた。保険証が変わるたびに「おお~っ、結婚したんかいな」

「転職したんかぁ?今度は何屋さんや?」「中村さんも長いなぁ。いくつになったん?」

など会話がはずみ、歯痛は苦痛だが歯医者に行くのは苦痛ではなかった。

が、さすがに自宅にも事務所にも近くない場所の歯医者に通うのもちょっと・・・。

ということで思い切って新規開拓~事務所の近くのデンタルクリニックに行って

みることにした。

はじめてなので少々緊張しながら、エレベーターでビルの2Fへ。

エレベーターが開いた瞬間

びっくり~

そこは私の中にある歯医者の受付のイメージはなく、信託銀行のVIP客向け

のカウセリングコーナーのよう。今まで通っていた「THE 歯科医院」

とは全く違う外観。髪の毛をまとめ、首元に上品なスカーフを結んで優雅に微笑

む女性が迎えてくれた。

思わず、

「あのぉ~歯の治療に来たのですが、診察やってますか?」

と確認したぐらい。

彼女は「トリートメントコーディネーター」受付の専門職(※以下

TCと略す)だ。

最近は、美容室でも「レセプション」「レセプショニスト」という名

の受付専門職をおくサロンが増えている。

医療業界でもご案内専門スタッフをおくなど接遇に力を入れている

ことは知っていたが・・・・。

ここがその類の歯医者と知らずにこの光景を目にすると、正直面食らう。

TCの女性は、やわらかい表情と言葉使いで、テキパキと「来院の目的」「症状」

「どうしたいか」など聞き出しカウンセリングシートに記入。

久しぶりの歯医者。しかも初めてということで不安だった気持ちがほぐれていく・・・。

「正直、ここ当たり!かも??

受付後、診察ブースに案内⇒前掛けと足元にブランケットをかけるところまでTCの

仕事。しばらくすると担当医がやってきた。

役者の西村にちょっと似た雰囲気。自己紹介はぎこちないが、歯科医に流暢

なしゃべりは期待していないから全く問題はない。

が、この西村彦。

受付で話をした内容とほぼ同じ内容を聞いてくる

※以下青字は中村の心の中の声

歯科医「今日はどうされました?」

⇒「さっきも受付で言ったけど、歯にかぶせていた金属がとれたんです」

歯科医「・・・それは、上の歯ですか?下の歯ですか?」

⇒「いやいや、それもさっき言ったやん。下や!っちゅうねん」

ここまでくると、次何を聞かれるのかも想像できる

「前の治療はいつ?」「とれたんはいつ?どんな状況で?」って聞くんでしょ??

ぴんぽ~ん大正解

ほぼその通りの質問をされ、同じことを答えた。

同じこと言わなあかんのやったら、受付で聞くなや

面倒くさい

その後レントゲンとって、今後の治療の説明を受け、応急処置をしてこの日は終わり。

治療そのものに対して不満はない。

会計を済ませて次回の予約とってちゃちゃっと帰ろう!

と思っていたら、TCが今後の治療のことを話しだした。

「さっきも先生から聞いた話なのに・・・」

と思っていたら、最後に彼女が、

「・・・。でいかがなさいますか?」

と私に尋ねた。

「いかがなさいますかって、何を???」

一瞬何を聞かれているのかわからなかった。

(ちょっと憮然として)

中村「予約して帰ろうと思ってますけど

心の中「そんなんええから、ちゃっちゃと予約入れて会計してや」

TC「かしこまりました。予約状況確認します

中村(心の声)「回りくどいなぁ『次回の予約どうされますか?』でええやん!」

院内に、彼女がTCのアドバンスコース訓練修了者であるという案内があった。

恐らく、「押し付けになってはいけないという教えなのだろう。

でもここは病院。エステサロンやリラクゼーションサロンではない

へりくだった言い回しがどこまで必要なのか?

そんなことより

受付と歯科医のコミュニケーションしっかりとって同じこと何度も

言わせない

それが本筋。肝心なことがぬけては意味がない。

接客の研修をやる側の立場として、「何を」「どこまで」求められているのか?を

改めて考えさせられる一件だった。


私はすごくない

2012-06-08 | インポート

(辛島です!久しぶりに「頑張ってる女性シリーズ」です)

「細い女性やな~~

第一印象は、その細さ顔の小ささ故「か弱そう!」なイメージ。

大阪市中央区に本社を構える株式会社アイ・フラッツ 、管理本部 企画チーム 

中島マネージャーに先日話を伺った。

アイ・フラッツを社長が立ち上げた時からのメンバーで、今年で入社して10年になる。

また、子供を持つ主婦でもある。

話によると新卒で入社した会社は海遊館のコンパニオンの仕事。

その後その仕事を辞め、不動産の業界に転職し、以前の会社で現:アイ・フラッツの社長

と出会った。

辛島にとっては、初めて話を伺う「結婚も出産もしながらも、企業で責任ある立場で働いて

いる女性」であったので、

結婚はともかく、「出産をしても働ける秘訣、探らせていただきます!!!!」ってな勢い

だった。

しかし、結論から言うと、秘訣なんてなかった。

しかも中島マネージャーは何度も「私なんて、全然すごくないし。」と言う。

会社にいる女性社員で他に結婚・出産してる人がいて、その社員のことを「すごいなぁ」って

思うけど、自分はすごくない、とのこと。

それでも中島マネージャーが責任ある立場、結婚出産しているという事実に変わりはない。

また、謙遜ですか!?

っと思ったのだが、、、、話を聞くにつれて、どうも謙遜で言っているのではなく、

本当にそう思って言っていると感じた。

なぜか。

「ではなぜ会社を続けてこれたのか」という私の質問に、きっぱり、

「そんなん、周りのお陰よ。私は何もすごくない。」

「やっぱり、我慢も大切だからね」とか「犠牲にしている部分もあるしね」とか

言われると思っただけに、

「周りのお陰=会社と家族の理解のお陰」「だから私はすごくない」とはっきり言われると、

本心だったんだ、と思った。

そんなマネージャーにモットーを質問した。

●しんどいことも楽しむ

●でも無理はしない

●自分が心地良いようにする

とのこと。

「私が頑張ればいい」「私が無理をすればいい」「私が・・・」

長く社会で活躍しようと思ったら、そんな考えはあかんってことやな。

マネージャーの話を聞いて思った。

その頃には、細さからイメージした「か弱そう!」なイメージはどこかにいってしまっていた。

「私はすごくない」と言えるのは、「強さ」だと思うから。

そして「すごい」か「すごくない」かを決めるのは、本人ではなく、周りなのだ。

Img_8411←中島マネージャー

株式会社アイ・フラッツ URL  http://www.i-flatz.co.jp/

リクナビ2013はコチラ http://job.rikunabi.com/2013/company/top/r402330028/

「この世に一つだけの理想の家をカタチにします (アイ・フラッツ)」