女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

PLAY OFF+(前半)

2015-02-27 | 日記

中村です。


個人的な話題で恐縮ですが・・・



見ぃ~つけた見つけましたよPLAY OFF


いったい何の話やぁ??と思っている人もいるでしょうが、
PLAY OFFは、20数年近く前、私が若かりし頃からある
JAZZ BAR

このブログでも何度か触れている私が新卒で就職したアパレルの
会社は、天満橋に本社ビルと営業本部が入っているビルが
あった。さらに、独身の頃住んでいたマンションが天満橋から近かっ
たこともあって、20代は食事をしたり同期会や送別会や歓迎会など
どんちゃん騒ぎするのはいつも天満橋だった。

一件目はリーズナブルな居酒屋か気のいいおっちゃん&おばち
ゃんが経営する小料理屋


この小料理屋は、料理はおいしく料金も基本均一。行きつけなの
で飲み物もビールケースから勝手に出して飲む。その代り、忙しい
時はカウンターに入って仕事を手伝う。
最後はおちゃんも酔っぱらっておばちゃんに怒られる・・・・。そんな
人情味あふれる店だった。



しっかり食べたら、当時はカラオケボックスがなかったので、最後は
カラオケの歌えるスナック(というか喫茶店)かバーで終電なくなるよ
うな時間までよく飲んでいた記憶がある。


時代もあるし、アパレルという業界自体がお祭り好きだったことも
あるが、まぁ~よう飲み歩いてた。



そんな店の一つがPLAY OFF


大人数ではなく、2~3人でご飯食べて、もうちょっと飲みたいときに
行く場所。天満橋を少し南に下った地下にある独特の雰囲気の
JAZZ BAR いわゆる「つき出し」が殻つきのピーナッツ。無造作に
机の上に置かれる一つかみのピーナッツの殻はそのまま床に落と
して食べる。遅い時間に入店すると床の上殻だらけ。


それがまたその店の味だった。



マスターの雰囲気もまた独特。


ロン毛を後ろで結んで飄々とお酒を作る。年齢不詳。
おつまみも数種類のみ。しかも「オイルサーディン」は温めて缶のまま
出すだけ。ポップコーンも、コンロで煎ってお皿に盛ることなくそのまま
出す。



愛想なし。



ただその放置感が心地よかった


OFF(PLAY OFFのことを「オフ」と呼んでいたのであえて当時の呼び方で)
で飲んだハーパーのソーダ割がなつかしい・・・。

結婚して天満橋を離れ、月日が流れた。


毎年同期会を開いていた天満橋の気のいいおっちゃんとおばちゃん
の小料理屋も店を閉じ、同期会も開催場所が梅田になった。


風のうわさで「OFF」が移転したと聞いた。



その後さらに月日が流れ、アイプラスは事務所が天満橋に移転。
私自身離婚して再び天満橋に住むことになった。


で、


見つけたんです。



OFF




きっかけは、会社帰りに立ち寄ったワインバーのスタッフから
私の住んでいるマンションの近くに


「いいバーがあるんですよ、知ってます?」


と聞かれたこと。自慢じゃないが結構人見知りで気安く一人でバー
に立ち寄れるタイプではない。名前を聞いたが、当然「知らない」


その後、スタッフはその店がなぜ有名なのかをいろいろ説明してくれ
たが、それほど興味がないのでその内容はほどんど覚えていない。


ただ、最後に言った、



「一人でふら~っと立ち寄るのにいい店でしょうね」




というフレーズが頭に残った。



たま~に「一杯だけ飲んで帰りたいな」と思うときがある。とは言え、
常連が多くて疎外感を感じる店は入りにくいし、一人で行ってあれ
これ話しかけられるのもうっとうしいし・・・。


と思うと、案外手ごろな店は少ない。


で、


先々週の日曜日、ふと思い出しスーパーに買い物に行く際にその時
聞いた場所を尋ねてみた。少々奥まったところにある隠れ家的なBAR



「確か、この突き当りを左に曲がったら・・・あるはず」



で左に曲がったら、


目に飛び込んできたのが「PLAY OFF+」の看板。その横に
JAZZ BARと書いてある。


「ひょ、ひょ、ひょっとして『OFF~』」


日曜の昼間なので閉まっていて確かめようはないが、
なんとなくあやしげな看板がOFFっぽい。


探していたバーはOFFの隣だった。


果たしてこれはあのOFFなのか?それとも全く別の店なのか


次回に続く・・・

 


気遣い

2015-02-24 | 日記

中村です。

今住んでいるマンションの近くにから揚げの店がオープンした。

テイクアウト専門店



「なんかできたな・・・」


気にはなっていたが、立ち寄る機会がないまま時間が過ぎた。


で、


先週の土曜日のこと



美容院からの帰り道。久しぶりにイメチェンを狙ってパーマ
をかけたにも関わらず、なんとなくイメージと違う。


この髪型で会社行ったら、


「なんやぁ~っ、そのおばはんパーマ」


って言われるやろうなぁ


いや、絶~対間違いなく言われる



と考えながら、マンションの入口に向かう角を曲がったところでか
ら揚げ屋の看板が目に飛び込んできた。



まっ、やってもうたもんはしゃあない。気分転換しよ


から揚げ食べてビールでも飲もかぁ~




と思いたって


「すいませ~ん

と声をかけた。21時をちょっと過ぎた時間だった。



店の奥で、オーナーがごそごそしている。



ひょっとして閉店???



気になって「まだいけます?」と聞いた。





オーナーはにっこり笑って顔を上げ



「はい、どうぞ」




ほっとして、メニューから「ズリのから揚げ(中)」を選んで注文した。
下調理したずりに粉をまぶして揚げてくれる。


これでビール飲んだらおいしいやろな~



期待感が高まる。



待つ間、オーナーに声をかけた




「店、何時までですか?」

 

に対して、


「9時過ぎですね」


ナチュラルな返答。



フッとカウンターに置いてある店のリーフレットに目をやると
営業時間は土曜日は21時までと書いてある。







げげげ~っ、もう閉店やん



「ごめんなさい。もう閉店時間ですやん。後片付けしてたのに
申し訳ない」



申し訳ないという気持ちを伝えると、

 

「いつもお客様が帰られた時間に店閉めてますから・・・」


その後黙々とずりを揚げて渡してくれた。





閉店時間は21時。注文したのはおそらく21時15分ごろ「何時までですか?」
と聞いたとき、すでに閉店時間を過ぎている・・・。

で、それを伝える表現として



「9時過ぎです」



「特にないんです」でも「9時ですけど気にしないでください」でもなく



9時
過ぎ


という曖昧な表現にオーナーの気遣いを感じた。
曖昧な表現も状況によってはOKだと感じた一件。


 


好き嫌いは関係ない

2015-02-14 | 日記

中村です。

仕事柄3月後半から4月前半にかけては、新入社員研修を担当する
ことが多い。

新入社員研修の内容は、社会人に求められる基本マナーや新入社員
に求められる基本態度の習得など盛りだくさんだが、それらの項目の
ポイントは、


視点は相手(周り)行動の主体は自分



に集約される。

報告・連絡・相談など仕事の進め方しかり
ビジネスマナーにおける来客応対者の心得しかり
身だしなみのポイントしかり



そういう意味では、新入社員研修は



自分軸とそこからくる好き嫌いという判断の物差しが通用
しないのが社会だぁ~


ということをいろんな視点で知らしめる場と言える。



こんなことがあった。



ある会社の新入社員研修で「身だしなみ」について、


「女性の場合、化粧が濃すぎるのはだめだけど、すっぴんはいいの
か?と言われると、マナー的にはNG。家でくつろいでいるわけじゃ
ないんだから、せめて眉毛を整え、薄く色がつく程度のリップ(リップ
クリーム可)は塗ってね。」


とまとめ、休憩に入った際、受講者の中で顔色が悪いので気になっ
ていた女性を見つけて声をかけた。


「○○さん、顔色悪いのん気になってたんだけど、体調悪いの?」


私からのこの問いに、




「いいえ、大丈夫です」(と、妙に元気に)


さらに、


「私って顔色悪いの?ってよく心配して声かけられるんで
すよね。でもこう見えてむっ
ちゃ元気なんです」




心配かけて申し訳ないどころか、むしろ自慢げなコメントと無邪気な
笑顔



「だったら、顔色がよく見えるように、薄くチーク塗ったほうがいいよ」

とアドバイスしたところ、


「私、チークって好きじゃないんです



出た。

出た出た。

出ました。
自分軸発言




自分が好きか嫌いはどうでもええんじゃぁ~

周りに気をつかわせんようにせぇってことや!

チークぬりたないんやったら、血色よくする努力しろ!!

 

ご心配なく。上記はその際の心の中の声(セルフトーク)
もちろん実際は、優しく・丁寧に


「好きか嫌いかではなく、周りに心配を
かけないようにするように」




伝えました💪





ブログにも登場するうちの辛島
彼女は色白でもともと顔に色味が少ない。さらには彼女自身いろん
な色を顔に乗せるのは好みではない。当然普段チークは入れてい
ない。


よって、前述の女性のように「顔色が悪く」見えることがある。


以前こんなことを言ったことがある。


「辛島は色白やしちょっと顔色悪く見えるから、社内にいる時はい
いけど、お客さんのところに行くときは、チークさしていきや!」


あるとき、


辛島が社内の先輩社員(男)から、


「からやん(←辛島は社内でこのように呼ばれてます)、
ここ(と頬を指す)なんかついてるで!」


と真顔で指摘を受けている。



その日は彼女の外出予定日



ついてるんじゃなくて、



(チークで色)つけてるんですけど

 

先輩社員にデリカシーが欠如しているのか
それともチークの入れ方に問題があるのか
はたまた・・・


ウチらしいエピソード・・・。


 


大人げない

2015-02-12 | 日記

中村です。

 

「実は僕○○さんと仲悪いんです


さてこのセリフ、どのような場面で、何歳ぐらいのどのような立場
の人の台詞だと思いますか?

 

プライベートな場面でいざこざを咎められた学生が思わず言っちゃ
いましたなら理解できる。



しか~し



実際このセリフを発したのは企業の管理職




新入社員受け入れにあたり、配属部署の課長に聞き取りをしていた
際、所属する部の部長に対する態度や発言に言及した場面で飛び
出したこの発言。




しかも、悪びれた様子もなく、


 

あれっ?中村さん知りませんでしたかぁ?僕あの人と仲悪いんです
よ。周りもみんな知ってますよ?言ってませんでしたっけ??



と言わんばかりに普通に言われた。



あまりにも普通だったので、一瞬

 

「あ~そうかいな・・・。仲悪かったんかいな。
ごめんごめん。知らんかったわ




と思いそうになって、ふと我に返る



何って??


仲悪い?


だから、何?


そんなん通用するかぁ~




で、



一呼吸おいて、冷静に一言。

「仲が悪いって・・・。○○さん、そんな子供っぽい発想仕事に持
ち込むの
やめません?」


「大人げなさすぎます

 

人間誰しも好き嫌いはある。
職場には、学生時代だったら絶対に友達にはならんかったと思う人
もいるやろ。



ただ、「仕事」では仲が好かろうが悪かろうが



やらなあかんことはやらなあかん。


個人の感情は関係ない




今回、

 

仲が悪いとはどのような状態なのか?
なぜ仲悪いのか?

いつからなのか?
どういうところが嫌なのか?

 

などなど話をじっくり聞いていくと、頑なだった相手への否定的な
態度が変化してきた


仲が悪いんです⇒意見が対立するんです⇒僕のことを自分勝手
だと思って
るんです⇒相手の言いたいこともわかるんです
事ができる人なんです
尊敬できるところもたくさんあるん
です⇒自分もだめなんです



最終的には



「僕大人げないですね・・・。気をつけます」




相手との関係性が変わったわけではない。




ただ、



相手と仲が悪いことを言い訳に、課題への取り組
みを拒否する大人げない態度を改めただけ・・・。




今は新入社員受入れのリーダーとして意識を持って頑張ってくれている。



交流分析という心理学の理論では、

P(親の心)よりも強いC(子供の心)

と言われている。「~すべき」という役割行動(親の心から出るエネルギー)
よりも「~したい」という欲求(子供の心から出るエネルギー)のほうが強い
というのはある意味真実だと思う。

ただ、ビジネスの場面では、好き嫌いをベースにした欲求よりも役割行動
を優先したい。それをコントロールするのが

A(大人の心)のエネルギー=状況判断力

状況判断力を磨いて成果につながる役割行動を促進していきたい。

 


年上の社員をマネジメントする

2015-02-02 | 日記

中村です。

 

私はコーヒーが好き。
特に、考えが煮詰まったときにコーヒーを飲みながらあれこれ考え
をめぐらせると、いいアイデアが浮かんだり、気持ちが整理できた
りすることが多い。

余談だが、コーヒーと一緒に甘いものを注文するのも楽しみの
一つ。最近のお気に入りはドトールコーヒーの
チョコリーフケーキ
これを楽しみにドトールに行き、売り切れていると心底しょんぼり・・・。


どうでもいいことでした。失礼しました。


で、先週の土曜日のこと。ゆっくり考え事をしようと入った店の隣
の席で60代前半の女性と30代前半と思われる男性が話をして
いた。会話は、明らかに親子でもなければ、デート中のカップルの
ソレでもない。パートさんとリーダー社員のようだ。


どうやら、このパートさん、職場でいさかいを起こして
「辞めたい」
と訴えているようだ。


私が席に着いた直後は、彼女は少々感情的


「何があったか」「自分視点」で伝え、、自分はそんなつ
もり(いさかいをおこす)でやってないと自分自身の正当性を主張し
ている。


他人事なので、客観的にみているとよくわかるのだが、


こういう場合、「何があったのか」という事実冷静に話すの
ではなく「何をされたのか」という被害者感情
を語るので判断する側はジャッジが難しい。


このままいくと、



「こんな状態ではやってられません」「やめさせてもらいます」



あるいは、社員のタイプによっては「まあまあでおさめるか?」あ
るいは「物事の受け止め方や対応を指摘して、火に油注いでえ
らいことになるか?」・・・。どうなるか???


いずれにしてもまずいパターンやなぁ・・・。


と思いながら聞いていた。


ここまで来ると、はっきり言って、自分の用事はどうでもよくなっ
てしまっている。この30代の男性社員(パートさんをまとめる役
割の人)がどのようにパートさんを導くか一点だけが関心事。


この社員。体型は小太りでぱっつんぱつんのスーツを着て笑うとえ
くぼができる可愛げのあるタイプ。どうでもいい情報だがちょっとお
笑い芸人のプラスマイナス岩橋に似ている。アウトドア派なのか顔
は真っ黒に日焼けし、髪型は茶髪で今どきのスタイリング。



感情的になっているパートさんの話をふんふんと辛抱強く聞いてい
る。時に

「あ~、そうだったんですね」「大変でしたね」

と共感的な態度を示し、相手が話につまると、

「んで、それからどうなったんですか?」

と話を促す。決して上から目線で説教したり、あなたがダメと決め
つけたりしない。何があったのかという『事実』と、彼女が何を言い
たいのか?という『訴え』をできるだけ正確に受け止めようとする姿
勢だ。



それでいて、決して同感はしない  ここポイント


とても上手い聞き方



この聞き方をしているうちに、あきらかにパートさんの態度が軟化
した。



感情的=攻撃的・投げやり  
  落ち着き・冷静 



そのタイミングで、

流れを完全に変えた穏やかだけど毅然としたの一言。この一言で、
主導権は完全に社員に。




「○○さん、もしも仕事がどうしてもいやだというのでなけ
れば
、シフトを組み替えてみるので、もう一度やってみませんか?」


に対して、


仕事はいやじゃないんです。むしろやってみたいと思って応
募したんで・・・」




ここまできたら、話の結末は昔のスポコンドラマのそれを見るよう
なもの。一気に解決の方向、それもいい方向へ・・・。



最後は社員らしいまとめの発言。
□ いさかいがおきない環境を整えるように、自分が配慮する
□ 職場の人間にも周知徹底していく

パートさん(今回の当事者)には
□ ○○さんも協力してほしい
□ 今回のようなことを二度と言わないでほしい

と伝えて、

最終的には


「ご迷惑かけしました。来週からまたよろしくお願いします」



を引き出していた。なかなかの仕事っぷり。

 


どの業界も人手不足。特にパートさんに気持ち良く働き続けてもら
うのは社員に求められる必須条件の一つ。ここで難しいのは、辞め
られたら困るからと言って、相手に媚びて甘やかしたり、その場を繕
うために「なあなあ」の問題解決をしているとその後にこっぴどいしっ
ぺ返しを受けることになりがち。

とは言え、正論で立場だけで厳しいことを言ってもついてこない。

そのためには、相手の気持ちに寄り添う忍耐強さも必要。

この人には自分の気持ちをわかってもらえたと思うから、自分の甘え
を詫びて頑張ろうという気持ちになったのだろう。





風通しのいい職場にしますんで
 風邪ひかんといて下さいよ」


店を出る際の、茶目っ気たっぷりの笑顔とともに投げかけられた
この言葉に、思わずパートさんも

 

「・・・・・・・・・。」


これはいらんな。でもこれも愛嬌っか・・・