女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

献血

2014-09-25 | インポート

中村です。

先日献血をした。初めての献血・・・。

今までに、献血車を見かけて「献血してみようか」という気になったこと
はあるが、実際に協力したことはなかった。


その日も当初そんな予定はなかった。


この間の日曜日、ちょっとした用事があって梅田へ出かけた。
地下街から出たところで献血への協力を呼び掛ける拡声器の声が聞こえた。


今まで幾度となく耳にした「献血にご協力お願いしま~す」というやつだ。




が、




その日のそれはいつものとはちょっと違った。



「どうかっ、献血にご協力いただけないでしょうかっ
「みなさんのお時間をほんの少しだけ、輸血を必要とする人のため
にいただくことはできないでしょうかっ



拡声器で協力を依頼している男性の言葉遣いは非常に丁寧
かつ態度は低姿勢




しか~し、その口調は通り過ぎようとする人に語りかけるような、


いやいや、そんな穏やかなものではない。


「おいおい、君達、献血もせずに通り過ぎるのかっ??」と訴えかけるような
強さが感じられた。



さらに訴えは続く・・・



「輸血用の血液が、あと15名分足りません。受付時間を30分延長
 します。どうか、どうかっご協力をお願いできませんかっ



最初、遠くの方でこの訴えを耳にした時は、


「あっ、献血か・・・。やってみようかな・・・」


程度だった気持ちが、献血車に近づくころには、


「是非、協力させて下さい」
「私の血でよければ喜んでぇ~、使って下さ~い」




になり、



最後は、


「早く受付を済まさなければ、終了してしまう


と、思わず小走りになるほどだった。私と同じような心境になった人が他にも
いたことは、私の次の受付者以降が、順番を待たなければならなくなったこと
でわかる。



かくして受付を済ませ、献血車の中で処置をしてもらう時、看護師の女性と
こんな話をした。



「初めての献血なんですけど、協力を呼び掛ける人がむっちゃうまかった
  んで思わずその気になってしまいました」

看護師「そうでしょ、誰が拡声器担当するかで協力者の数
   
はかなり違ってくるんですよ・・・」


「今日の人はエース級ですよね?」


の問いに、看護師はにっこりとうなずいた。


会話しながら思った。どの世界でも同じ。


作業する人(=拡声器で呼びかけるという作業をこなす)」と
役割を全うする人(=協力者の目標人数を集めるために最善を尽くす)」
との違い。


やっている行動は同じでも成果は大きく変わってくる。


400CCの献血をしながらこんなことを考えている献血車の外で、


「・・・・あと、5名分足りませ~ん


という男性の声が拡声器から聞こえていた。


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