My-boomよ、永遠なれ。

熱しやすく、冷めやすいお調子者のマイブーム日記…
いよいよ人生は佳境に“ラスト・クオーター・サバイバル”へ

愛車・BMW(84年式)R100RS改サイドカーのライディング考…その3・最終章

2011-01-08 15:03:40 | BMW R100RS改サイドカー
サイドカーの取り回し
HDサイドカーを乗ったことがないので比較しづらいのですが、車重(愛車)は軽いのでそれほど苦にはなりません。
現在、R100RS用に後進システムを装着することは困難だそうです。5MTギアを前進4・後進1に改造する方法や後輪にバック用モーターを取り付ける方法などがあったらしいのですが…

従って後進は100%人力となります。(つまり自分一人ですることになります)
高速道路の駐車場ではバイク駐輪場に停めることはなく乗用車と同じ仕方になりますが出来るだけ後進発車しなくていいように入り方を考えます。
<SAでの駐車>

コンビニや店舗前の駐車場では水はけを考えて店舗前が緩やかなスロープ(店舗側高い)になっている場合が多いので店舗前の車止めに頭から突っ込んでOKです。跨って出る時はギヤをNにするかクラッチを切ればスルスルを後進し始めます。あとはハンドルを切って方向転換します。
それでも勢いが付かない場合は降りて後ろに押しますがそれほど力はいらないはずです。

通常ほとんどUターンをする場面がありませんが、狭い道でいきなり右旋回で回り切れない場合はあらかじめ右側に寄っておいて左回りでUターンします。
最近ではUターンが必要な時は直ぐに実行せず緩やかな上り坂を探します。路肩が広ければ尚良いし、十字路でも良いのですが跨ったまま坂をクラッチを切って後進し、ハンドルを切って路肩にバイクの尻を向け道に対して90度回転させそしてUターンします。
<Uターン図>


ハンドルを左に一杯に切って側車をふわっと浮き上がらせてアクセルターンでUターンをされる方もおられますが私にはそんな腕も度胸もありません。(バイクにも余り良くない様です)
<片輪走行>画像拝借


愛車のサイドブレーキは購入当時には効きませんでした。走行中のサイドブレーキの引き摺りが怖いので対策してあるそうです。車検上サイドブレーキは必須です。
従って駐車ではギアをローに入れておきます。間違ってもNにして置いてはいけませんし、これはフェリーでも同じです。
坂の場合なら大き目の石やブロックを後輪に噛ますか、車止めにしっかり密着させます。
例えサイドブレーキが効いてもローギアでの駐車や車止めは習慣付けた方が良いと思われます。

駆動&ブレーキそしてサイドカーの挙動
サイドカーと言われる乗り物の奥が深い理由には本車側のみ後輪駆動(1輪駆動型)であることが大きいと思われます。今流行りのトライクのような2輪駆動型の乗り物とは全然別物だと思います。
<トライク>画像拝借


三輪それぞれが非対称で尚且つ異なる性格の動きや役割をすることが制御を難しくも楽しくしているのでしょう。
常識的な駆動(アクセル・オン)をかけると、駆動のかからない側車側に曲がっていきますね。
<アクセル・オン>


今度はエンジン・ブレーキ(アクセル・オフ)をかけると、側車側に惰性がついているので本車側に曲がろうとします。
<アクセル・オフ>


カー側のブレーキは本車側前ブレーキと連動していますので、ブレーキングは比較的安定しています。
もし側車側にブレーキを装着していないと本車側だけで前後ブレーキで停まろうとすると側車の惰性をもろに受けて右側にぶれて行きます。

上記の駆動&挙動特性からハンドル・ワークを考えると…。
素早い発進をしようとすると左側に行こうとするので、ハンドルを右に切るというよりハンドル左を進行方向に押し出す感じでフィックスさせます。
信号手前などで停止するためのアクセルを戻す(オフ)と右側に行こうとしますが、ほぼ直後にブレーキ操作をするので極端にハンドルで押さえ込むことはありません。

それでは緩やかなS字カーブを走行シュミレーションすると…
<S字カーブ>

コーナーリングのキッカケはアクセル・ワークで行います。「適切な進入スピード」と「コース取り」を常に頭に入れておきます。そしてコーナーリング中は出来るだけ前後ブレーキを使わないようにします。
また、体重移動は出来るだけ余裕を持って早めにしておきます。
緩やかなカーブであればMT5速でも問題ありませんが、タイトなワインディングになれば3速・4速、場合によっては2速もあります。

<R1鈴鹿峠>


かなりかっ飛ばしていますが、普段は大人しく走っております。

カーブ類はいずれにしてもスローイン・ファーストアウトを心がけることになります。
「適切な進入スピード」感と言うのは経験値でしか養うことができません。常に前方の「コース取り」を考えて積極的なコーナーリングをしないと思うように曲がることは出来ません。
緩やかなカーブでも集中力の切れた、気の緩んだ状態で突っ込むと曲がり切れず事故りそうになります。

<伊勢湾岸道路・名港トリトン>



最後に
サイドカーをコントロールする上で体重移動も大きな要素になります。
特に側車側(私の場合左側)に曲がる際には、二輪で言うハングオン状態を強いられます。従ってお尻や腰の移動が重要になり、嫌が上でも股関節に負担がかかります。
股関節を悪くしてサイドカーに載ったのですが、本当に性能を出すためには健常者に戻ってからと言う事になります。

パッセンジャーや重い荷物を側車に乗せる場合と空の場合も状況が異なります。安定して走行するには側車側を重くするとかなり改善されますが、機敏性がスポイルされるのでキャンプ・ツーリング以外は空の状態にしております。


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1 コメント

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参考になりました (オネ)
2013-01-17 18:50:21
過去記事にコメント失礼致します。
検索からたどり着いたのですが、記事とても参考になりました。

私はサイドカー歴半年程度と、いまだ日々勉強の連続ですが、この記事を読ませて頂いて大分理解できました。

今まで覗いたサイトさんの中でも一番わかりやすく、直感的に理解することが出来ました。お陰で運転がだいぶ楽になってきました。本当に有難うございます!

これからもチョコチョコ覗かせて頂きますので、更衣sんがんばってください。
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