二日ほど前にサイドカーの修理を依頼していたNKautoさんから連絡が入りました。
異音やシフトトラブルの原因が判明したようです。
別体式トランスミッションのアウトプットフランジ(ドライブシャフトへの出力部)を外すと衝撃の画像が…
※以下画像提供はNKauto
ミッションケース・カバーが破損しています。
ユニバーサルジョイントが当たってケースカバーが押し広げられて割れています。
ここでBMW R100のトランスミッションの事を調べてみました。
パーツ構成
※BMWメンテナンスブックより
右下がミッションギアなどが収められているケース本体で右上がケースカバーです。
今回破損したのは赤丸部分で後方へドライブシャフトが繋がれる所になります。
ここでシャフトやギアなどミッションの仕組みを勉強してみました。
左下に3本並ぶシャフトについて。
A:インプットシャフト→ここでクラッチを通じての駆動力を、スプリングでショックを吸収しつつ受け取ります。
B:カウンターシャフト→これがないと、理論的にリアホイールが逆回転になってしまいます。
C:アウトプットシャフト→ギアは左から5速・3速2・4・1速です。
ケースにはこんな感じで収まっています。
※BMWメンテナンスブックより
トランスミッションのケースカバーが破損した理由は…。
ベアリングが破損していました。
D:パイロットベアリング(進行方向側)
砕けたベアリングは飛び散っています。
アウトプットシャフトをケース本体の底側で受け止めるガードプレート(パイロットベアリング側近にある)まで破損。
ケース内部で飛び散ったベアリングやプレート類の残骸。
ショップの見解では…
アウトプットシャフトのパイロットベアリング(進行方向側)が割れてシャフト軸が大きくブレる。それによって後方側のベアリングを支点としてユニバーサルジョイントもブレてケースを痛めてしまったのではないか?
また、シャフトの一番端に5速ギアが位置するので、高速で回転したシャフト軸のブレも大きいのでカウンターシャフトのギア接触にも問題が起きていたのではないだろうか?
最終的に高速道路で激しい異音と5速ギアが入らなくなった状況は何となく想像できます。
ちょうどこの記事を編集している最中にNKautoさんより連絡が入りました…。
ミッションケース以外にも破損した残骸物でギヤなどが多数傷ついていたり、シフトフォークの前端が欠けていたりとかなりの重傷。
結果として現行トランスミッションの修理は諦め、載せ替え(もちろん中古ね)を進められた。
そりゃそうだろ~な。あんな金属の残骸がミッションケース内で暴れまくれば無事では済むまい。
痛い、イタ過ぎるだろ~!!バイクもワタシも…。
NKautoさんには最善をお願いします。としか言いようがありません。半分ヤケクソであります。
キャブレター内部もかなり汚れていたのでOHしたとのこと…もう好きにして~
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かばうつもりもありません。