今日、のぞみ300系のラストランでマスコミが賑わっています。
私もこの車両については幾つか思い出があります。画像拝借
20数年前にはJR東海の管轄駅構内・車両内サービスを専門に行う子会社と仕事をしておりました。
この300系は新幹線を「旅」から「足」に変貌させた車両でもあります。
それまでの0系や100系の旅客には車両内での「食」の楽しみというものが存在しました。
有名なのが食堂車ですね。2階建ての100系ではカフェテリアなどがあり、車内販売も充実していました。
実は300系がデビューする2~3年前から、この車内サービスの検討がかなりされた訳です。
当時の国内線旅客機のサービス内容や設備、ヨーロッパではイギリス鉄道やフランス・TGV、ドイツ・インターシティなどもにも視察に行きました。
それまでのひかりより30分以上を東京~新大阪間で短縮した300系ではもはやおっとりと車内で食事を楽しむ感覚はなく、ビジネス客のニーズを如何に取り込むかが課題となった訳です。
当時は一旦駅の改札を入れば(ラッチ内)旅客はキヨスクか構内・ホーム上のカフェテリアでしか食べ物を購入出来ませんでした。
また車内販売はワゴンサービスとほぼ独占状態でしたが、乗車時間が短縮することで車内飲食をしない、またはラッチ外や駅隣接のデパ地下などで購入するパターンも増加しました。
しかも車内販売の売り上げは東京~新横浜(下り)間で7~8割以上の割合を占めるという異様さ。
商品開発はもちろん販売機会のロス低減、商品補充の仕組みなど(いわゆるマーチャンダイジング)限られた空間内での商売を徹底して研究された訳です。
最後に新幹線に乗ったのは確か4~5年前になるかな~。