朝青龍、白鵬の2大最強横綱、不屈の日馬富士、そこに逸ノ城、照ノ富士という
次世代横綱と目される怪物が登場してきて、10年どころか、この先日本人横綱は
現れないと思うほどモンゴル力士の台頭は華々しかった。
しかし白鵬に陰りと奢りが見え始めた頃から、弱小日本人三大関に異変が起きた
まず琴奨菊が10年ぶりの日本力士の優勝を果たし、翌場所次第では横綱という
相撲界の早すぎる期待がおこった。
ゴルフの二段グリーンの境目にあるボールみたいだと思った、少し風が吹けば一気に
ボールは転がり落ちる場所、風が吹く前に急いでマークしてしまえという考えに似ている。
無茶と言えば無茶だ、何回も角番になり、この優勝までも7勝~9勝しかできない大関だった
優勝に結婚と二重の喜びも束の間、案の定横綱とりに失敗、それからケガが再発して
横綱どころか大関陥落、今場所は三役からも陥落して平幕だ
次にまたしても角番大関の奇跡の優勝、今度は豪栄道、こちらも琴奨菊同様の弱小大関
それが優勝して、またしても角界は二段グリーンのボールを持ちだした。
しかし実力無く横綱挑戦失敗、唯一日本人大関で横綱級の力を持ち、無休場という体力的にも
優れた稀勢の里だけが取り残されたのは皮肉だった。
それでも白鵬休場、照の富士や逸ノ城などが体を壊して昔の面影が無くなると、その力を
発揮、大器晩成ついに二場所連続優勝で横綱を手にした
これで盤石の白鵬.稀勢時代到来かと期待が高まったのに、思いもかけず稀勢の里は
日馬富士に壊されてしまった、油断と言えば油断だ、格闘技は油断すると大けがにつながる
あれだけ本気になった稀勢の里が横綱になって気の緩みが出た、もとのコンニャク力士
になった途端、厳しいモンゴル魂の餌食になったのだ。
今場所は30代の四横綱のうち3人が休場という珍記録、鶴竜はもう引退しか無いのは1年前
からわかっていたが、稀勢の里は意外だった。
このままでは何の見せ場も無く引退もある、そうなれば相撲界のレベルは一気に下がる
白鵬も盤石では無い、日馬富士も力が衰えている、輝ノ富士は強いがやはりケガが心配だ
大関陣は横綱級がいない、今若手が伸びてきている、それも日本人に個性的なのが多い
一番手は御嶽海だろう、正代はいいものがあるから精神面を鍛えなければならない
ちょっと稀勢の里に似たところがある、あきらめが早く粘りが無い、欲が無い
横綱が二~三人やめれば高安にもチャンスが出てくる、貴景勝、豊山のライバル同士の
出世争いも見物だ。
今場所は北信越の関取が勢揃い、それも活きの良い若手ばかりでこれからが楽しみ
長野の御嶽海を筆頭に、新潟の豊山、富山の朝乃山、石川の遠藤と輝
福井県頑張れ!!!
相撲界も今、大きな転換期、維新を迎えている。