■4月26日現在のイラク戦争による民間人死者数
最小:6万2427人 最大:6万8428人
(出典:イラク・ボディ・カウント)
去る4月9日でイラク戦争が始まってから4年が過ぎました。陸上自衛隊は撤退しましたが航空自衛隊は現地で米軍の物資や人員の輸送を行なっており、実質的に今でも米軍を支援しています。一方、依然として毎日、多数の民間人が戦乱に巻き込まれて死亡しています。
開戦以来、英米の民間人有志による調査団体「イラク・ボディ・カウント」は民間人の死者の数について詳細な調査を行なっており、そのホームページに掲載しています、上記の数字はこのホームページの内容に基づいたものです。
イラク・ボディ・カウントは中近東や欧米の複数のメディアにより確認されたものについてのみ死者数にカウントしており、その調査精度は高いものと考えられます。
この他にも調査を行なっている団体があり、たとえば英国の著名な医学雑誌「ランセット」の報告によれば、現地の医療機関などを通じた調査では上記のイラク・ボディ・カウントの数値の数倍~10倍に達しているのではないかとされています。
イラク戦争をまだ終わりが見えません。米国の世論調査では、いまやイラク戦争の続行に反対である市民が過半数を占めるにいたっています。一方、日本では日に日にイラク戦争は忘れられようとしています。日本政府は米軍によるイラク進攻を支持し、今でも米国の方針を支持しています。しかしながら、市民として、イラク戦争を忘れることは許されないのではないでしょうか。そのような意味で、県内のできごとではありませんが、今後、適宜、イラク・ボディ・カウントによる民間人死者数をこのブログでも掲載していくことにしました。各記事の欄外などに掲載することを予定しています。
なおイラク・ボディ・カウントのホームページのアドレスは以下の通りです。
http://www.iraqbodycount.net/
2007年4月27日
ブログ編集者:市民運動ネットワーク滋賀 池田 進