滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

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【0712/83:図書館問題】愛知川図書館は日本一:ライブラリー・オブ・ザ・イヤー、住民も一役

2007-12-14 00:47:48 | Weblog

【写真】受賞を喜ぶ渡部幹雄館長(中央手前)とスタッフたち

【写真】入館者がカードに書いた町の情報は、整理してボックスに入れ、公開されている=いずれも愛荘町市の町立愛知川図書館で

【ライブラリー・オブ・ザ・イヤー】
【町の情報収集 住民も一役】

これからの図書館のあり方を示唆するような先進的な活動をしている機関に与えられる「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー」の大賞に、今年は全国約5千の中から愛荘町立愛知川図書館(渡部幹雄館長)が選ばれた。いわば「日本一」の図書館だ。12日に開館7周年を迎えた同館は、二重の喜びに包まれている。(市丸茂樹)

ライブラリー・オブ・ザ・イヤーは、NPO法人「知的資源イニシアティブ」(高山正也・代表理事=独立法人国立公文書館理事)が選定しているもので、今年で2回目。昨年は起業や就農の相談に応じる「ビジネス支援事業」などに取り組んでいる鳥取県立図書館が選ばれている。

今年は第1次選考に残った15施設・団体の中から、愛知川図書館と、静岡市立御幸町図書館、矢祭もったいない図書館(福島県)、横芝光町立図書館(千葉県)の4館が残り、先月、横浜市で最終選考が行われた。その結果、愛知川図書館が「図書館員が専門分野を持ち、町づくりに積極的にかかわっている」点が評価され、大賞に選ばれた。

同図書館は、00年12月12日に旧愛知川町立の図書館として開館。同じ建物に「びんてまりの館」が併設されている。現在、蔵書は16万5千冊、06年度の貸出数は23万冊を超え、人口2万人規模の町としては全国でもトップ級だ。

ユニークなのは、地域行政コーナーが設けられている点。町のことなら自治会の広報紙やチラシまで、何でも集めて読めるようにしている。また、入館者には、残しておきたい町の情報をカードに書いてもらい、整理して公開。ある程度集まると冊子や本にしてまた公開する。誰もが本の読み手であり、同時に作り手でもあることを目指しているという。

館員は館長以下9人。図書館経験者のほか、博物館の学芸員や教員免許を持つ人など、多彩な人材を集めた。各人をそれぞれの技能に合ったコーナーに配属し、専門性を深めてもらうシステムだ。

渡部館長は大分県や長崎県でもユニークな図書館づくりに取り組んだ経験がある。「図書館にはにぎわいが必要。住民が来やすい仕掛けを考えて、住民とキャッチボールしながら図書館をつくっていきたい」と話している。

(12月13日付け朝日の記事、16日付け京都も報道)

http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000712130003

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007121600049&genre=K1&area=S20

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