新型インフルエンザへの感染が疑われる患者が見つかった場合、ウイルスの遺伝子を調べて感染の有無を最終的に確認する検査が、滋賀県でも行えるようになりました。
新型インフルエンザへの感染が疑われる患者が見つかった場合、これまでは医療機関などで患者から採取したウイルスを東京の国立感染症研究所に送り、遺伝子を調べて感染の有無を最終的に確認する必要がありました。
しかし、国では、できるだけ早く検査を終えて対策に取りかかる必要があるとして、遺伝子を調べることが出来る検査薬を各都道府県に送り、態勢の充実を図ってきました。
その結果、滋賀県でも今月(5月)2日以降、大津市にある県衛生科学センターで、新型インフルエンザに感染しているか確認する検査が行えるようになりました。
これによって、これまで24時間以上かかっていた診断が6時間から8時間程度に短縮されることになり、県衛生科学センターでは、いつでも3人の職員が検査にあたれるよう、7日も研修を行っていました。
県衛生科学センターの林賢一副所長は「空港の検疫所などでは兆候がなくても、家に戻って発熱する人もいると考えられ、当面は24時間態勢で検査に臨みたい」と話しています。
(5月7日、NHK大津放送局・電子版)
http://www.nhk.or.jp/otsu/lnews/02.html