甲賀市立貴生川保育園と市立貴生川幼稚園の閉園に伴い、同市水口町三大寺に開設される「貴生川認定こども園」（定員４５５人）が６日、オープンする。認定こども園には３０４人が入園を予定しており、市は「貴生川幼稚園と貴生川保育園で担ってきた教育や保育を引き継いだ上で、民間の力も発揮してほしい」と期待している。一方、２園の存続を求めて市と裁判で争っている保護者らは「市立２園を廃園にしないよう、引き続き訴えていきたい」と話している。（清水貞次）
同こども園は幼稚園と保育所の機能を併せ持ち、甲賀市甲南町野田の学校法人「森島学園」（森島正博理事長）が県、市の補助金４億８００万円を受けて建設。敷地約８７００平方メートルに保育室１６室や遊戯室（約３００平方メートル）、調理室を備えた床暖房やエアコン完備の園舎（鉄骨平屋約３０００平方メートル）を建て、芝生広場やプール、調理室なども整備。総工費約６億７２００万円。
３～５歳児対象の幼稚園（定員２００人）に１１６人、０～５歳児対象の保育園（同２５５人）に１８８人が入園を予定しており、所管する市教委こども未来課は「安全対策や保育が公立園と変わらないようにしたい」としている。
２園の廃園を巡っては、保護者らが「民営化する合理的な理由がない」などとして、閉園決定の取り消しを求めた仮処分を地裁に申し立てたが却下され、即時抗告も大阪高裁から棄却された。これとは別に、閉園取り消しを求める行政訴訟を地裁に起こし、係争中。
(４月６日付け読売新聞・電子版：７日付け毎日・電子版なども報道）
http://www.yomiuri.co.jp/:e-japan/shiga/news/20120405-OYT8T01378.htm
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20120407ddlk25100430000c.html
