滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0710/42:後期高齢者医療制度】高月町・甲良町で「見直しを求める意見書」を採択

2007-10-07 23:56:38 | Weblog

来年4月実施予定の高齢者医療費の負担増をめぐり、政府与党内で「凍結」が取りざたさされていますが、県内でも市町の議会が見直しを求める意見書を採択する動きがあります(関連ニュース番号0709/47、9月10日)。

高齢者の医療費負担増は昨年6月に自民・公明両党が「高齢者にも応分の負担を」と主張して医療改正法に盛り込まれました。来年4月から70~74歳の病院の窓口負担を現行の1割から2割に引き上げるとともに、後期高齢者医療制度を創設し、75歳以上の高齢者1300万人(滋賀県は13万人)全員から保険料を徴収します。

滋賀県社会保障推進協議会(今村浩代表)は、県下の市町の議会に後期高齢者医療制度の見直しを求めて陳情や請願を行なっており、このなかで甲良、高月両町議会が「見直しを求める意見書」を採択しました。

(10月7日付け滋賀民報が報道)

【0710/41:認知症問題】若年認知症患者、公的支援求める、県が初の調査

2007-10-07 23:30:36 | Weblog

64歳以下の若年認知症患者の現状と課題を把握するため、滋賀県はこのほど、県内の医療機関や患者の家族などを対象にしたアンケート調査を初めて実施しました。専門施設の整備や介護事業所との連携を求める声が多く、若年認知症患者への公的支援が十分でない実態が浮き彫りになりました。

若年認知症は40-50歳代で発症するケースが多く、仕事を続けられなくなるなど大きな精神的、経済的負担があります。

調査は今年1月に実施した。58の医療機関で、昨年10月と11月の患者は計122人。このうち介護保険サービスの利用は48人にとどまり、医療機関と介護事業所との連携が不十分であることが分かりました。

患者の家族114人のうち3割弱の30人が日常の介護に対する不安を訴えたほか、28人が経済的支援、22人が介護サービスの充実を求めていました。

医療機関からは「専門施設をつくるべき」、家族からは「近くに若年認知症の介護事業所がない」「世間が若年認知症を知らないので、怠け者呼ばわりされる」などと切実な声もありました。

県元気長寿福祉課は「さらに内容を精査して、支援の糸口を探っていきたい」としています。

(10月7日付け京都新聞が報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007100700031&genre=A2&area=S00

【0710/40:高島、犬飼育施設問題】犬搬入に夜を徹してにらみ合い住民・市が実力阻止

2007-10-07 23:21:32 | Weblog

◇「アーク」話し合い応じず--6日未明

病歴のある犬の保護施設建設に反対する高島市今津町の住民らと、建設を進める大阪市の動物愛護団体「アーク・エンジェルズ」(大阪市・林俊彦代表)とが犬搬入を巡ってにらみあいが続きました10月6日、建設現場の同町酒波周辺は騒然とした雰囲気に包まれた。突然の深夜の搬入に、集まった住民ら約200人に不信感がさらに広がり、住民らは話し合いを拒否するアーク側の姿勢に強く抗議。車の中に閉じこもったままの林代表らとのにらみ合いは、夜を徹して続きました(関連ニュース番号0710/39、10月7日)。

住民らは10月5日夜、多くの犬を積み込んだ団体の車が、大阪市内の事務所を出発したことを確認。6日午前0時過ぎから、犬の保護施設に通じる市道に集まり、「高島市の自然は我々の財産だ」などと書かれた看板を持って立ちました。

午前1時前、林代表が運転する犬を乗せたワゴン車が到着。海東英和市長が先頭に立って車の通行を阻止し、住民らは「昼間に堂々と来られないのか」「車から降りて話ができなければ帰れ」などと車内の林代表に叫び続け、道路に座り込みました。林代表は、車内に閉じこもったまま。駆け付けた高島署の署員が住民らに道路の占拠をやめるように指導しました。

朝になって市幹部が林代表の車に乗り込み、話し合いの継続と犬の搬入を保留することを依頼。林代表は「話し合いの余地はもうない」と拒否したとのことです。車内の犬が疲労したとの理由で、林代表らは現場を離れました。

住民らは、そのまま現場で緊急集会を開きました。他地域の市民らも含め約500人が参加。参加者は「いったんは犬の持ち込みを阻止できたが、これからが正念場」「犬の生活権ではなく、人の生活権を守るために戦う」などと次々に決意を語りました。市の幹部は「市長を先頭に市一体となって反対運動を展開する」と表明しました。

(10月7日付け毎日、京都、産経、朝日などが報道)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20071007ddlk25040002000c.html

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007100700020&genre=C4&area=S20

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071007-00000013-san-l25

【0710/39:高島、犬飼育施設】毎日新聞特集記事:「アークエンジェルズ」問題、住民と真っ向対立

2007-10-07 01:04:35 | Weblog

現場から記者リポート:「アーク・エンジェルズ」問題 

◇アーク側、犬40匹きょう持ち込み--「話し合い無駄」、地元「許されぬ」

大阪市を拠点に犬の保護活動に取り組んでいる「アーク・エンジェルズ」が高島市今津町の新施設に犬を持ち込もうとしている問題で、アークと地元の酒波、伊井両区の住民らの2回目の話し合いが4日夜、酒波区の集会所で開かれた。住民らが犬の持ち込みをやめるように求めたが、アークの林俊彦代表はこれ以上の協議の継続を拒否。皮膚病の「疥癬(かいせん)」に感染し、完治したと主張する犬を含めて約40匹を6日に持ち込む考えを明らかにした。問題の経緯と協議内容を報告する。(関連ニュース番号0710/38など)

◆波乱の8カ月◆

この問題は今年2月、アークが同町にあった犬の訓練施設を買収、改修しようと、市に対し、水道の名義変更を申請したために発覚した。アークの当初の計画によると、旧施設を改修するなどして約2100平方メートルの敷地に犬舎(最大約300匹収容)やドッグランなどを備えた「シェルター」を造る予定だった。しかし、4月に住民らが「進出反対期成同盟」を立ち上げ、市議会も6月に不適切な動物の飼育や不法投棄を規制する「未来へ誇れる環境保全条例」を制定した。

市の仲介で先月19日、アークと地元住民が初めて協議。アーク側は「疥癬に感染した犬を完治させて持ち込む」「ふん尿は水路に捨てない。住民には極力、迷惑をかけない」などと説明した。話し合いは3時間以上に及び、市が「後日、話し合いの場を設けるので、それまで犬を持ち込まないように」と提案し、林代表が受け入れていた。

◆突然の持ち込み宣言◆

 約2週間ぶりに開かれた4日の話し合いでは、アーク側が双方の代表者同士の話し合いを希望した。前回は200人近い住民が出席して次々に意見を述べ、騒然となったためだ。今回のアーク側の提案を住民側が受け入れ、発言者は期成同盟の役員約20人に絞り、アーク側は林代表ら関係者4人が出席した。ただ、地元選出の県議や市議、住民らも駆け付け、激しいやりとりを見守った。

張り詰めた空気の中、酒波区の落合常雄区長は「(進出反対の)住民の思いを伝えてきたが、それでも強行して犬を連れて来るつもりなのか」と質問。林代表は「住民の意見を無視する考えは持っていない」としたが、住民の同意が得られた後、犬を持って来る可能性について「それは難しい。私にも事情があり、タイムリミットがある」と厳しい口調で話した。

海東英和市長が市のホームページで公開しているブログで今月2日、アークの進出計画に明確に反対する姿勢を表明したことについて、林代表は「市長は、地元だけでなく、市民になる私たちの意見も聞いて、声明を発表する方が賢明だと思う」と不快感を示した。

男性が「明後日(6日)に犬を連れて来るという情報がある」と指摘すると、「その予定です」と明言。事前の説明なしに突然、犬の持ち込みを明らかにしたことに対し、男性が「何も問題が解決していない。この場が話し合いの場になっておらず、許されない」と強く抗議した。

◆風評被害の懸念◆

アークの進出に伴って農作物の風評被害が心配されていることについては、林代表は「一般論だが、動物に優しい気持ちを持っている農家が作る米は、きっと優しい人が作っているという(プラスの)イメージが出ると思いますよ」と述べた。さらに「私たちの活動を実際に見ていただきたい。改善すべき所があれば、改善する」と住民らの理解を求めた。だが、住民側が「信用できない」と突き放すと、林代表は「信用されないのであれば、これ以上話し合いを続けても無駄」とあしらい、対話の継続を拒否する姿勢を示した。

協議は2時間以上に及び、市産業循環政策部の中島香部長が「お互いが理解し合おうとしている最中の犬の持ち込みは止めるべき」と主張。林代表は即答を避け、6日に持ち込む方針は撤回しなかった。

閉会後、林代表は取材に対し、「今日はノーコメント」と、いらだった様子で答えた。

(10月6日付け毎日新聞が報道)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20071006ddlk25040672000c.html

【0710/38:高島、犬飼育施設問題】進出計画の動物愛護団体、反対住民と2度目の話し合いも平行線

2007-10-07 00:53:32 | Weblog

高島市今津町酒波(さなみ)の犬舎施設で皮膚病の疥癬(かいせん)が完治したという犬の飼育を計画している大阪市の動物愛護団体「アーク・エンジェルズ」(林俊彦代表)と、犬の搬入に反対する地元住民との話し合いが4日夜行われましたが、双方の溝は埋まらず、同団体は5日、「犬を6日に搬入する」と同市に伝えました(関連ニュース番号0709/90、9月21日など)。

話し合いは地元の酒波など4地区で組織する「アーク・エンジェルズの進出反対期成同盟」(大森六己会長)と同団体が酒波多目的集会所で行い、住民約200人が参加しました。住民側は▽犬の尿が雨水で流れるのでは▽疥癬は2、3カ月では完治しない▽話し合いは始まったばかりで地元が同意するまで搬入しないでほしい-などと訴え、林代表は▽尿の消毒には自信があり、できるだけ地下浸透はさせない▽疥癬が完治している証明書を付ける-と答えました。仲介役の同市幹部が搬入の再考を要請したが、林代表は即答を避けてました。

住民の望みは断たれた形だが、同同盟は6日に緊急集会を予定しており、酒波区の落合常雄区長は「(阻止は)無理だと思うが搬入反対の意思表示をしたい」と話しています。

市では10月1日から市環境保全条例を一部改正し「生態系の均衡に配慮し、野生動植物の生息および生育の環境に影響を及ぼす行為を行わない」などの項目を追加、2日には海東英和市長が「市も議会、地元と一体となって郷土を守っていくために立ち上がる決意を表明する」との声明を出しました。市は「法的には搬入を阻止することはできないが、市民の生活環境への不安は無視できない」と状況を注視するとしています。

(10月6日付け京都、朝日などが報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007100500231&genre=C4&area=S00