滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

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【0607/7:旧五個荘町、名誉毀損裁判】町長の発言は名誉毀損、7月10日、大津地裁が賠償命令

2006-07-12 01:05:19 | Weblog

旧五個荘町(現・東近江市)の前田清子町長に2004年12月の町議会などで名誉を傷つける発言をされたとして、東近江市の土木建築会社と社長が、市や前田清子氏らに計1億2000万円の損害賠償を求めていた訴訟の判決が7月10日、大津地裁でありました。稲葉重子裁判長は「発言は原告の名誉への配慮が不十分であり不正確、正当な職務行為ではない」として、市に対して、同社と社長に10万円づつ支払うように命じました(ニュース番号0602/1を参照)。

北口社長は2004年11月、町職員二人と共謀して架空の汚泥処理費用を旧五個荘町からだましとったとして県警に詐欺容疑で逮捕され、起訴猶予処分となりましたが、逮捕後に、前田町長は同町の会合などで、同社長とともに逮捕された二人の職員について「北口社長からゆすられている。脅かされたので処理費用を支払った」などと発言していました。これらの発言について、稲葉裁判長は「職員にも責任があるのに、社長一人に責任があるかのように発言した」と指摘、発言は職務上の行為であるため、東近江市が損害賠償を行うべきであるとしました。

東近江市の中村功一市長は「判決内容を十分精査し、弁護士と相談のうえ、控訴を含め議会とも協議し対応したい」としています。また、前田清子氏は「判決は不当なものであり、とうてい承服できない。起訴すべきである」と強い口調で述べています。

なお、前田氏は昨年6月4日に市民団体「市民運動ネットワーク滋賀」(池田進代表)が近江八幡市の県婦人会館で行った「滋賀県初の女性町長による町政改革:五個荘町前町長の経験」と題された講演会で、元小串勲氏の町長時代について話した際、議会の議決を経た土地取得を「土地ころがし」であるとするなど、九つの名誉毀損にあたる言及があったとして、旧五個荘町元町長であり汚職事件で逮捕され大津地裁で有罪判決を下された小串勲氏から昨年11月に訴えられており、現在、大津地裁で裁判が進められています。

(7月11日付け、各紙も報道)