徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

賢い食べ方

2014-04-15 08:15:08 | 今日のひとり言・雑談
 腹黒い人間とはよく言うが、そんなに人との付き合いはあまり気が進まないものだ。しかし、魚の話となると別である。ノドグロのことだ。ノドグロは寒い時期に脂の乗ったアカムツの呼び名で、魚体は赤色だが口の中は真っ黒なのでこう呼ばれている。日本近海で漁れるノドグロは、飲食店では20センチ程度で一匹3,000円もする。

 

 昨今のグルメ時代、乾物店ではノドグロの稚魚の煮干しが100g350円で売られているそうだ。日本海の漁船が混獲したものが市場に流通したものらしい。稚魚を商品として市場に出してしまうなんて…、と嘆く関係者も多いとか。

 成長して親になった魚を食べて、産卵間もない稚魚は海に残して育てるべきではと思うのだが。欧米では、サスティナブルシーフード(持続可能な水産物)という考え方が広まっていて、スーパーなどでも持続可能な魚でなければ扱わない風潮になっているという。

 30年前に世界一の漁獲量を誇っていた日本。今現在は中国に首位の座を明け渡し、第8位に留まっている。乱獲の影響も少なからずあると思われる。賢く育てて、賢く食べたいものだ。
 
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撮影日和

2014-04-14 08:50:48 | 建築つれづれ…
 昨日、冬の間に完成していた、水平にのびるイエ、らせんに広がるイエの外観写真の撮影を行った。完成引渡しの時は、天気に恵まれなかったため、春を待っての撮影となった。

 水平にのびるイエでは、保育園に通ってる娘さんが庭で砂遊びをしている。この庭は既存の庭を残し、池だった部分に砂を埋めて砂場にした。もともとあった梅の木も満開。

 

 引渡し時には、ウッドデッキが残工事で設置されてなかったが、この日までに設置済。天気がいい日は、この庭のウッドデッキに佇みながらノンビリと過ごすのも悪くない、いや最高の日向ぼっこである。

 らせんに広がるイエでは、奥様が大変快適に過ごしてますと一言。この一言が、我々には最高のビタミン剤である。引渡してから、是正事項が数点出たが、それも施工者が迅速に対応してくれて助かっている。

 

 このイエでも、小さい娘さんがイエの中を駆けずり回ってるそうだ。子供が楽しく遊べるイエというのが要望の一つだった。意図通りに使用されていると設計者冥利に尽きる。撮影が終了したら、クライアントと手をつなぎ、近くの公園に遊びに行く娘さんの姿があった。

 ほんわかした気持ちになった、そんな春爛漫の休日であった。
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月と暮らす庵現場日記 140408、140409

2014-04-11 09:06:46 | 今日の現場
 TOTOの受注停止という事件の煽りをくらいドタバタと日数だけが過ぎていった。年度末、年度始めの雑踏にも飲み込まれ足が遠のいていた月と暮らす庵。

 

 この日は現場担当者と現場内で状況のチェックと打合せ。壁内、天井内のセルローズファイバーはほとんどが施工されており、天井には仕上げの針葉樹合板も設置されていた。2階のルーフバルコニーには目隠しルーバーの下地も設置済。

 
 
 

  この2週間振り回されたTOTO問題も、クライアントとの数回の協議でようやく着地点が見えた。しかしこのTOTO問題は何が原因だったのだろうか。

 消費増税による駆け込み需要での過度な受注増加。政府の突発的ともとれる経済政策による受注増加。そしてここ数年前からの断続的に続く人手不足問題。これらは全て、現場を理解しないお偉いさんの安易な金融投資・経済政策に他ならないのではないだろうか。

 工場生産が追いつかないのも理解できる。しかしいきなり来た受注停止…。トップシークレットの通知はTOTOの社員も一被害者なのだろう。全てのツケをクライアントや、川下の人間に押し付けるやり方には到底納得できない。あってはならない。クライアントに何の落ち度はないのだから…。

 さて、この日は現場担当者と午前中いっぱい現場内で打合せ。そして次の日も電話で現場に呼び出され打合せ。現場は止まらないのである、いや止める訳にはいかないのである。

 これから穏やかな気候を迎え、現場では外壁の塗り壁の段取りが始まった。春を迎え、ピッチを上げて来た現場内であった。
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ペットと共存するイエ現場日記 140409

2014-04-10 08:25:58 | 今日の現場
スリリングな3月を終えて、無事3月末に工事完成をみたペットと共存するイエ。この日晴天の下引渡しとなった。

 
 

 お母さんの実家が、林業を営んでいることもあり、計画当初から薪ストーブの設置要望があった。敷地内のあちらこちらに薪が積んである。息子さんは犬と数匹の亀を飼ってこれらのペットとの共存が求められた。

 2年前に数度、お会いして相談を受けた。その時には縁がなく、私には家づくりのお手伝いができないと思っていた。それが突然、息子さんから電話を頂いたのが昨年の春、丁度今時分だった。

 色々検討してみたが私に頼みたいという一言。素直に嬉しかった。クライアントが自分を信頼し再依頼してきたくれたことに。再依頼に何も断る理由はない。

 それからの二人三脚。設計中は山あり谷ありでようやく辿りついた工事。工事は順調に進んだが、最後の追い込みがスリリングであった。

 
 
 

 これからは家族でこのイエを育てていく番。長い道のりは、実はここから始まるのだ。これからもこの家族を見守って行きたい。
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テイクオフ、2プロジェクト

2014-04-08 08:56:03 | 建築つれづれ…
 4月新年度、初めての更新となりました。この時期世の中は、新入生、新入社員、異動と忙しないくなってます。がしかし、起業して6年、自分ひとりでやってる私には全く関係ありません。

 でも春となると気分もウキウキするもの。消費税増税に踊らされた3月もひと段落し、自身の仕事もひと時のブレイクの模様。というのも、去年から続いていたプロジェクト2つが一段落を迎えたのである。

 ひとつは隣町で計画していた二世帯住宅が設計が終わり、今月末から工事に取り掛かる。もう一つは、設計中だった住宅が設計を終え施工業者に見積依頼を掛けた。ちょっとした小休止である。

 二世帯住宅は昨年の春に行ったイベントで知り合ったクライアント。若夫婦が地元にいないこともあり、約一年かけた設計作業。一年かけても長いとは感じなかった。それは打合せがスムーズに進んだからに他ならない。打合せ前に事前に資料をメールでやり取りした為、打合せ自体は順調そのものだった。

 そしてもう一つはお盆から作業にとりかかったプロジェクト。中学時代の親友の実家ということもあり、最初の打合せ後は帰省していた親友を交えて酒を酌み交わした。そんなキックオフがあったプロジェクトも設計図面が仕上がり、施工者選定の為に見積依頼を掛けた。

 消費税増税が重くのしかかるかと思いきや、住宅ローン減税の拡充で目を見張るような負担は感じられない。それよりも、アベノミクス効果による材料費のUPと職人の手間賃UPの方が断然に響いてる。鉄筋工、型枠工は人手が見つからない。それが故の賃金UP。大工は人手不足は以前より解消したものの、大工賃金は昨年の1.5~2倍程度になっている。個人資金で建てる住宅においては、不況下の方が懐事情には優しかったのだろうか…、と思ってしまうほど。

 しかしながら、この2つのプロジェクトはスケジュール通りに進み、二世帯住宅は桜が満開の時分に地鎮祭を執り行う。親友の実家もその頃に見積書が上がってくる。2プロジェクト自体も桜満開といきたい、新年度の始まりです。
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