徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

儲け重視の過去は繰り返すのか

2013-11-12 08:46:03 | 今日のひとり言・雑談
 高級ホテル、老舗レストラン、デパートから、メニューと異なる食材を使用して料理を提供したことが明るみに出ている。今回の報道で「誤表示」「厨房が理解してなかった」「従業員の認識不足」という言葉が乱用されている。腑に落ちない…。

 単価の安い食材を、高級食材と偽ったのだ、偽装でしょ?と私の脳みそは反応したのだが…。「誤表示」ということは、うっかりミス。そんなうっかりミスが、各地で起こるものなのだろうか。うっかりミスも、継続的に行っていたらそれはもう確信犯だ。その時点で偽装ではないか。安い食材を高く表示するミスはあっても、その逆のミスは聞いたことがない。

 この光景は以前にも見た。米、牛肉、うなぎ等の産地偽造、賞味期限の改ざん。提供者側に、「これぐらいは」、「わからないだろう」、「バレなければ」という空気が蔓延しているに違いない。以前と何も変わってはいない。金儲けだけの為の組織的構造は変わっていなかったと言える。

 嘘をついても高級食材を安く提供していれば、注目を浴び、メディアも取り上げ商売も繁盛する。そのメディアに踊らされる人々も少なからずいる。メディアに踊らされない、本質を捉える目利きが必要となる時が来ているのだ。

 これは食材に限ったことではなく、万事においてそうである。ネット上の楽天市場で起こっている価格表示の問題も根底にあるのは同じ原理。儲け至上主義の偽りはもういらない。今の情報過多の時代を生き抜くためには、それらを見極める目が必要となっている。その目利きができなければ、過去は繰り返される。
コメント
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