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ラグビーW杯 サンウルブス スーパーラグビー スーパーラグビーから外されるサンウルブズ

2019年10月28日 08時36分08秒 | 政治


スーパーラグビーから外されるサンウルブズ
 スーパーラグビーは、南アフリカ共和国(SA)、ニュージーランド(NZ)、アルゼンチン(A)、オーストラリア(AR)で組織される「SANZAAR」により運営されるプロ・ラグビーチームで構成される南半球では世界最高峰の国際リーグ戦。2月から8月まで期間限定で行われる。
 2015年、スーパーラグビーが参加チームを18に拡大するにあたり、日本は、ワールドカップ2019日本大会へ向けた選手のレベルアップを目標として日本代表クラスの選手などで編成するチームを参加させる方針を決め、日本で初のプロラグビーチーム、サンウルブスが結成された。サンウルブスは翌2016の大会からスーパーラグビーに参戦した。
 スーパーラグビーは、オーストラリアとニュージーランドでのラグビーリーグの人気への対応や、南アフリカ・ラグビーチームの強化を目的として結成され、1996年から2005年まで12チームが参戦した国際リーグ戦「スーパー12」が開催された。当初はオーストラリアから3チーム、ニュージーランドから5チーム、南アフリカから4チームの計12チームが参加した。
 2006年シーズンに新たに2チームが新規参入したため、「スーパー14」へと名称変更、2011年シーズンからさらに1チームが新規参入したため「スーパーラグビー」と名前を改めた。そして2016年シーズンから日本のサンウルブズと南アフリカのキングズ、アルゼンチンのジャガーズが参加して、18チームとなった。
 2018年シーズンにはオーストラリアのフォース、南アフリカのキングズとチーターズが外れ、15チームで開催。「ニュージーランド」「オーストラリア」「南アフリカ」の3カンファレンス制(各5チーム)で行われる。サンウルブズはオーストラリア、ジャガーズは南アフリカカンファレンスの所属となる。
 2019年3月、スーパーラグビーを主催する団体SANZAARは、2020年をもってサンウルブズのリーグでの活動が終了すると正式に発表した。サンウルブズをリーグ除外とする理由として、日本協会が、スーパーラグビーは日本代表強化に最善の手段でなくなったため、2021年以降はサンウルブズを財政支援するつもりがないと伝えてきたことを挙げている。
 これに対し、日本ラグビーフットボール協会の坂本典幸専務理事は、スーパーラグビー主催者から残留の条件として巨額の拠出金(日本への他チームの渡航費など)を要求され、とても合意できる額ではなく、あらに条件を出されたのが2週間ほど前で検討できる時間もなかったことを明らかにした。拠出金は約10億円とみられている。
 日本のラグビーファンにとっては、アジア初開催のラグビーワールドカップ2019に向けて盛り上がりつつある気運に水を差されたとも言えるだろう。スーパーラグビーへの参加で、強豪国のラグビーチームとの対戦を積み重ねることで、日本ラグビーの強化につながっていただけにダメージは少なくない。ラグビーW杯2019で、初の決勝トーナメント進出を果たし、2023年W杯フランス大会に向けて、世界と肩を並べるチームへの強化策が求められている中で、暗雲が立ち込めている。
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