筆触の極み

2020-02-16 16:00:48 | 絵画鑑賞、創作

  雨(みぞれ?)。また寒くなってきた。

 日曜美術館がヤン・ファン・エイク画、ヘント祭壇画だったので見ました。相変わらずやたらコメンテーター(というのか?)の話ばかりで肝心の絵を見せてくれませんが、合間合間で鑑賞。模写画家(?)のコメントが的を得ていて、最近の世間の絵画傾向に一石を投ずるようなもので、少し溜飲が下がる思いです。

 ファン・エイクは超細密画、と思われがちですが、実はよく目を凝らしてみれば、的確で鋭いタッチ(筆触)が、物質を写し取っている、というもの。模写画家(?)さんも、一発勝負で、上手くいかないようなことを言っていました。ちまちま描いていては到底到達できない境地に辿り着いているんですね。それも六百年も前の、油彩画法を確立したと言われる方が。凄いもんだ。時空を超えた驚き。

 日曜美術館が終わってから、ファン・エイクの筆触に触発されて絵を描いても全然ダメです(笑)。一応、頑張っています。ティントレット画「スザンナと長老たち(スザンナの水浴)」は変な部分が発覚して修正……。広いアトリエが欲しいです。距離が足りなくて、どうしてもキャンバスに近くなってしまうんですよね。三十号を描くのに、六畳間は狭すぎる。

 午後から模型を製作し、今日の作業範囲まではあれよの間に到達。また絵を描いてました。模型の様子はまた明日。

 それにしても、ヤン・ファン・エイクのあのタッチはすごかったなぁ〜